再会
『漂いの木』から出て、そのままジョゼは『鼻の穴』通りから表の通りに出た。表のウガル通りに出ると、薄暗い裏通りから一気に街が色づき、賑やかな声が耳に入る。
表通りに出てきてジョゼは自分の体温があがったような気がした。人の少ない通りより、人の多い通りの方がほっとする。
様々な人種がそれぞれの言語で会話しあい、地面を打ち付ける音の雨のように大量に耳に聞こえた。
歩く人々の人種のほとんどがアグカカの住人だ。赤毛に黄色い肌、茶色い瞳を持ち、抑揚の大きい言葉を話す彼らが多く行き交っている。そして、金色の髪に金の瞳の者、黒髪に黒い瞳の者、また銀や深緑の髪の者たちがちらほらとジョゼの知らない言葉を交わしながら歩いていた。
ジョゼと同じ容姿で自分の故郷の言葉を話す者は、通りを歩いていない。つい最近までセザ公国とアグカカの国は戦争状態だったのだ。自国の者がこの大きな都市を堂々と歩くことは今の時期少し難しいだろう。ジョゼも歩いていて、人々の目線を時々感じていた。それは大半好奇の目が多かったが、中には蔑むような眼差しを向けらることもあった。けれど、人々は見るだけで何かジョゼに言ってくることはない。ジョゼは初めに感じていた街へ好奇心と物珍しさからくる楽しさを今では、居心地の悪さに変えていた。
そして、その眼差しはジョゼが奴隷だと知っているから向けらているわけではなかった。
ときおりはっきりと奴隷と分かる人々がいた。庶民と変わらない膝までの長い襟に刺繍の施された羽織に、二股の足を全て隠す衣服で歩く者。ボロ雑巾のような上下で、袖の短い服を着ている人。または上流階級のような上から足までを覆い、腰を紐で縛って装飾品をつけた格好の者たちの中で、奴隷だという人間が全て分かる。例えどんな服を着ていようが奴隷たちに主人がいれば、必ずその証しを人に見せるようにしなければならないのだ。彼らには奴隷の入れ墨があった。
奴隷の間にも身分のような階級があり、その階級によって入れ墨の位置が変わる。入れ墨が顔にあるものはそのまま一生這い上がることも出来ない奴隷だ。顔の入れ墨は犯罪者の意味もある。手や足に入れ墨を入れている奴隷は自分の買われた分主人に仕えることで、市民に戻ることが出来る。そして、最も身分の高い奴隷は入れ墨ではなく、黒い皮の腕輪をしている。この腕輪は将来奴隷から抜け出した時外すと、その出自を分からなくさせるためにあるものだった。墨は奴隷の大半が、主人に買われてから入れられる。
ジョゼにも実を言うと額に入れ墨があった。しかし、その入れ墨はアルダに隠すよう言われ、黒地に赤や緑に黄色の幾何学模様の刺繍が入った額当てをして隠していた。
ジョゼのような戦争で捕虜となった者もみな全て、犯罪者と同じ扱いになるのだ。しかし一つ違うのは捕虜には奴隷から抜け出すことが出来る機会があった。それは故国に帰ることだった。けれどジョゼにはそれが叶わないことだと知っている。
人の目線は気になったが、せっかく師匠に残りのお金を自由に使っていいと言われたのだからと、ジョゼは通りに突き出た商店の品物をゆっくりと見て回っていた。
赤、黄、緑に青の色や球根、長方形、三角形をした様々なランプが屋台のように通りに出たひさしからぶら下がっていた。その太陽の光に反射して輝くランプに目をとめ、ジョゼは自分の部屋にも必要だろうかと考えた。また、隣の店には金物が置いてあり、そのまた先には色鮮やかな服たちが軒に下がっているのが見えていた。
ランプを買うのはひとまず後にして、ジョゼは他にも何か必要に感じるものはないかと店を見て歩く。手に持つ棒は杖のようにして使っていた。
本屋に立ち止まり、香油や香を売る店の匂いを嗅ぎ、装飾品の精巧さに目を奪われて、ジョゼは買い物の楽しさをじわじわと感じていた。
それからジョゼはそういえば食べ物の店を見ていなかったと、通りの反対に目を向ける。そして、通りを堂々と歩く彼女を見つけた。
彼女はその容姿や格好がよく目立つ姿をしていた。後ろで編まれた長い黒髪、褐色の肌、黒檀のような瞳を持ち、そして一番目立つのは目鼻立ちのはっきりとした美しい顔。一目で分かった。少女がジョゼと同じ奴隷市場で、自分より先に買われていったカツグの巫女だと言われた娘だと。
ジョゼは確か少女が貴族の男に買われていったのではないかとあの日の奴隷市場を思い出す。では何故彼女はこんな街の往来で、一人で奴隷の入れ墨も見せずに歩いているのだろうか。彼女の服装は腕を出し、足の出た動きやすい恰好をしている。女性がこんなに肌を見せるのはこの国ではありえなかった。また、ジョゼのいた国でもこのような少女は見かけない。見える肌が多いので、入れ墨が本来入れられる場所のどこにもないことがわかった。
アンガ門へ向かうジョゼとは反対に、街の中央に向かう彼女がジョゼに近づいてくる。もうジョゼと話せるほどにまで近づく彼女は、唖然と見つめる自分にちらりと不審な目線を向けると横を通り過ぎようとした。
横を通って離れていく彼女から視線をはずして前を見た時、ジョゼはハッと気づいて慌てて彼女を追いかけていった。
「待って! ねぇ、驚いて声かけるの忘れちゃったんだけど、君、アナンだよね?」
ジョゼは彼女の横まで小走りで近づき、声をかけた。
「え?」
彼女はジョゼの言葉に驚き、まじまじと自分の横を歩くにこやかな少年を見つめた。それから、すぐに眉間にしわを寄せる。
「……誰かと間違えてない? 私アナンじゃないんだけど」
「えっ! そうなの? でも、アナンにそっくりだよ。後ろつけられてる」
ジョゼはのんきな声を出した後、早口で声の調子をおさえて伝える。
すると、目を見開き後ろを見ようと頭を動かそうとした彼女に早口で「後ろ向いちゃだめだよ」と囁いた。彼女は顔だけ前を向いて、目線だけを後ろにやった。
「そんなに似てる? じゃあ私、もしかしたらアナンかもね」
途端に彼女は笑顔になり、まるで昔ながらの友人のように話しかけてきた。
「うん、まるっきりアナンだね。でも、君はアナンじゃないよ」
「そうね。私まだそんな年じゃないもの」
ジョゼと彼女は頬笑みながら、『鼻の穴』通りへの角を曲がった。目は真剣に何かをお互いに伝えるかのように見つめる。
二人は曲がった瞬間、示し合わせて頷き一気に走りだした。初めから全力疾走だ。
裏通りの入り組んだ道を二人が思いのままに進むと、あっという間に自分たちがどこにいるのかわからなくなる。同じような高い建物の陰に隠れて、どこも同じ道を通っているみたいに感じるのだ。
「待て!」
走って少しして、かすかに焦った男の声が聞こえたが今はただ力の限り走るだけだ。振り返る余裕なんてない。もしも振り返ってしまえば、それだけ足が遅くなってしまう。
建物と建物の幅の狭い通りで、ときどき人にぶつかりそうになりながら、走った。ひたすら自分たちの後ろを追いかけている者たちを突き放すために。
「あっち、曲がって!」
彼女が指示する道に従って、何度も角を曲がっていく。
――この子はオウダルの街を知っているのかな?
後ろをつけている者から逃げるためとはいえ、迷いなく道を選ぶ彼女がジョゼには不思議だった。
ジョゼたちの少し上に、左右の建物を横断したひもから洗濯ものがとめられている。見上げる高さの窓から洗濯物を取り入れる中年の女性が、何事かと走る彼らを見下ろしていた。
ジョゼが後ろを二度振り返っても、つけている者は見当たらない。軽いとはいえ、『漂いの木』から持っている長い棒のせいで腕が疲れてしまっていた。しかも息もそろそろ続かなくなってきている。前を走る彼女はジョゼよりも激しく息を乱れさせていた。
「ねぇ、もう、ど、こか、店に、入って、休もう!」
ジョゼは声を張り上げて言った。彼女はその言葉に応えて声を出すもの辛いのか、かすかに頷く。
もう言葉で指示を出せない彼女はただジョゼの先頭を走って、後ろをついていく少年に道を示す。前を走る少女は角をもう一度曲がると店の扉に激突するかのように店内に入って行った。
突然大きな音とともに二人の子供が入ってきた店の店主は、目を丸くした。
「な、何だね? どうしたんだ?」
「す、すみません、少し、ここで、休ませて、下さい」
ジョゼが肩で息をしながら、頼み込むと店の男は少し眉根をあげた。ジョゼの隣で膝に手をつき、下を向いて彼女は声もなく息を整えていた。
『漂いの木』ほどではないが店の中は、それなりに明るかった。扉付近に光さしこむ窓が二つあり、また奥には橙の炎が透けるランプが一つ天井からつるされていていた。
「客じゃないなら、少ししたらすぐ出てってくれ。商売の邪魔だからな」
店の主人の冷たい声が二人に投げられる。
「あ、はい。本当に少しだけ休んだら出ていきますので、その間どうかこの場をお貸しください」
もうすっかり普段の呼吸に戻ったジョゼは、主人に丁寧に頭を下げた。すると、「少しだけだからな」と店主が不機嫌に言い、そのまま目線を先ほどまで読んでいた本に移してしまった。
「えっと……君大丈夫?」
彼女の名前を知らないジョゼは何と呼べばいいか、迷って結局はじめに声をかけたときの「君」と呼んだ。
「……アナンって誰を言うの?」
「え? アナンは僕の国の神様のアナンターシルのことだよ」
一呼吸してから顔を上げる彼女は、ほんのり顔が赤く、額から汗を流していた。
「ふふふっ、私が神様?」
「いや、あのとっさに神様の名前しか出てこなくて……」
嬉しそうに笑う彼女に、ジョゼは本当はただの神様ではなく女神さまの名前なんだとは言えなかった。
――女神さまを思い出したなんて、恥ずかしくて言えないよ。
「私突然アナンなんて呼ばれるから、とてもびっくりしたんだよ。だって、私の国ではアナンは老婆を意味するから」
「老婆! ぼ、僕そんなつもりじゃなかったんだ。ごめん!」
ジョゼはあわてて頭を勢いよく下げて謝った。また体からひいた汗が出てきそうな気がした。
「あはは、分かってる。ところで、もう出よう?」
ほほ笑む彼女はジョゼの反応を面白がっているようだった。
「うん、そうだね。では、これで失礼します。この場をお貸しくださりありがとうございました」
ジョゼの声に店主は本から目を離さず「ああ、さっさと行ってくれ」とぼそりと応えた。
二人は一応といった感じに扉の隙間から通りの左右を確認し、店を出た。出て初めてこの店が煙草を売っているのだ分かった。店の横に、緑とこげ茶色の旗と一緒に煙草と書かれたウガル石の看板があった。
「ねぇ、そこまで丁寧じゃなくてもいいんじゃない? あの店主感じ悪いし」
「だめだよ、きちんとお礼を言わなきゃ。僕たちが商売の邪魔しちゃったのに、お店の場所を貸してくれて休ませてくれたんだから」
「商売の邪魔って、お客いなかったじゃない。あんなに感謝するほどじゃないと思うんだけど」
「それでも、僕たちはあの店の客じゃなかったんだから、店主の迷惑になっていたんだよ。それに礼儀は大事なことだからね」
神妙に頷くジョゼは、自分の行いを当たり前のことと思っている。
「……あんたって、真面目なんだね」
彼女はため息をひとつして、呆れたように言った。
二人は店から通りを歩きながら、話していた。
すっかり自分の位置を見失ったジョゼは、この曲がり角の多い『鼻の裏』通りを進むのに彼女が頼りだった。彼女の歩く方へ一緒にジョゼもついていく。
「ところでさ、あんた名前は何て言うの? それから、なんで助けてくれたの? 私あんたのこと見覚えないんだけど」
「えっと、まず僕の名前はジョゼ・マカルダで、助けたのは君が僕と同じ奴隷市場にいたのを覚えていたから。その、知ってる人っていうのか分からないけど、僕は知ってたから、助けたんだ」
「え? 同じ奴隷市場って、あんたも奴隷? へぇ、私を助けたのは仲間意識みたいなやつ? あ、そうだ! まだお礼言ってなかったわ。助けてくれてありがとね。私はサキザジール・ヌン・アテナ。よろしく! アテナって呼んで」
「あ、こ、こちらこそ、よろしく。えーと、それで、あの、これはどこへ向かってるの?」
「ん? わかんないよ。あんた何にも言わないから、ジョゼが道を知ってるんだと思ってた」
「えぇ! アテナが先に進むからてっきり僕は分かってるものだと……じゃあ、ここどこなの?」
「私がわかるわけないでしょ。うーん、まぁいいじゃん。いつかは大通りに出るよ」
「そんなののんきすぎるよ。僕も人任せはいけなかったな。えーと……さっきの煙草屋は、ここかな?」
ジョゼは自分の肩掛け鞄から地図を取り出すと、先程の店の周りを思い出しながら指でなぞって探す。
「あ! 何、ジョゼいいもん持ってるね。どれどれ、私にも見せてよ」
アテナは強引にジョゼから地図を奪った。
「あ、ちょっと、地図の見方わかるの?」
「わからないけど、何で?」
「じゃあ、意味がないよ。僕に返してよ」
「意味がないってことはないでしょ。さっきの煙草屋はここだ!」
全く見当違いの場所を指差し満足そうにするアテナに、ジョゼは困ったように眉を下げる。
「アンガ門からそんなに離れてるわけないよ。もしウガル通りから結構遠くに来たとしたら、せめてヘーゼンダ広場辺りまでだよ」
ジョゼとアテナはそうやって言い合いながら、迷路のような裏通りを歩いていった。ウガル通りから入った裏道は、好き勝手に道を走ったのでだいぶ元の道からは外れているはずだった。しかし、景色が変わらないため、それほど遠くに来ているとは感じられない。それに、同じ灰色の四,五階建てが建物のほとんどで、見上げても紐にかかる洗濯もののせいで空は狭く、上からも横からも圧迫感があった。
建物の隙間にまれに射しこむ日の光は、ずっと日蔭の中にいたジョゼにとってにはほっとするものだった。
結局いくら地図で探しても、道が何度も繰り返されているようでジョゼ達は自分たちが現在どこにいるのか全く把握できなかった。だから当分の間、アテナの行きたい方向に気の向くままに行くことにした。
『鼻の穴』通りは大通りに比べて、店が少なく、そのぶん民家が多い。人の通りはめったにないが、民家から聞こえてくる人々の生活の音や暖かな匂いがただの寂しい裏通りではないと分かる。窓から母親を呼ぶ声、シュワっという食べ物を炒める音、窓から顔を出してパンパンと洗濯ものをはたく音、赤ん坊の泣き声。逃げているときは気付かなかった日常の音がそこかしこで響いていた。
アテナは店を見つけると必ず入りたがり、民家から流れる音に聞き入っていたり、勝手に人の家の窓から中を覗いたり、まるで何にでも興味がある小さな子供のようだった。そして、何の音か何の匂いか、これはどうやって使うのかといちいちジョゼに尋ねるのだ。ジョゼは、好奇心旺盛でものを知らない小さな自分の弟たちを思い出していた。
ジョゼの故郷の村には、まだ自分のおしめも換えられない妹から常にジョゼの後ろをついて回る弟まで、下に四人の兄弟がいた。上には三人の兄がいたが三人とも父と一緒に戦争にかりだされて帰ってこなかった。だから、一番年上の自分が兄弟たちや母を守らなければいけなかった。それなのにジョゼまでもが戦争に行ってしまった。ジョゼはだいぶ大きくなったであろう小さな兄弟たちや気苦労の絶えない母の顔を思い浮かべ、家族や故郷の人々に申し訳なく思った。
――アテナもきっと自分の国に帰りたいだろうな。
無邪気に笑うアテナを見ていると、ジョゼは弟や妹の姿と重なって切ない気持になる。
「ねぇ、これあげる」
突然、アテナが笑顔で手のひらに収まる丸い手鏡を差し出した。鏡は全く磨かれていないのか、曇りすぎて一瞬それが鏡だとわからなかった。
「これ、どうしたの? さっきの店で買ったもの?」
「違うよ。私の一番大切なもの。ジョゼが持っててくれたら嬉しいな」
そう言って彼女はジョゼの手を取って手鏡を手のひらにのせた。信頼した表情をアテナは浮かべる。
「そんな大事なものを受け取れないよ。君が持ってた方がいいよ」
「だめなの。私は持ってられないから。だから、ジョゼが持ってて」
ジョゼは彼女のその申し出にうろたえた。アテナの決意がジョゼの手を握る手から伝わってくる。
――簡単に受け取れない。どうすればいい?
じっと見つめるアテナはかすかに不安げに見えた。真剣に自分の思いを伝えようとしている。
そして、ジョゼは力強く頷いた。
「わかった。とりあえず、僕はこれを預かることにするよ。いいよね?」
その言葉はジョゼにとってアテナへの同意を求めるものではなく、すでに決まっている言葉だ。
彼の顔を見つめ、アテナは長い息を吐いた。
「……仕方ないか。うん、それでいいよ。じゃ、ちゃんと預かっといてよ」
アテナからジョゼは鏡を受け取る。小さいけれど、とても重く感じる。何故か彼女の想いだけではない、誰かの想いまで一緒に受け取ったような気がした。
「それじゃあ、もう、私行くね。助けてくれて本当に、ありがと。もう会えないかもしれないけれど、またね」
「え? 道わかるの? それに、会えなかったら預かったものが返せないよ。ねぇ、あ、ちょっと」
手を振りジョゼから走り去ろうとするアテナを引きとめようと、大声で話しかけるがもう彼女は振りかえらない。長いひとつに編まれた黒髪が、左右に揺れているのが見える。
行ってしまった、そう思ったそのとき。突然、ジョゼは頭を強く殴られた。カランと棒が地面に落ちた音を聞こえ、体が激しく地面に叩きつけられる。倒れると同時にアテナの悲鳴が聞こえた。
「ア、テナ……」
かすんで見えなくなる目の端に二人の男に羽交い絞めにされるアテナが映った。
――助けなくちゃ! アテナを助けなくちゃ!
必死に体を動かそうと手や足に力を入れるが、全く体が言うことをきかない。
徐々に視界が悪くなる。手に感じる地面の砂さえ動かすことが出来ない。
ジョゼはアテナの自分の名前を呼ぶ叫びを聞いたのを最後に、意識を手放したのだった。
読んでくれてありがとうございました。
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