2009年 8月 その2
変更履歴
2011/04/18 記述統一 (期間)一日、二月、三年 → 1日、2月、3年
2011/04/28 記述統一 一枚、二枚、三枚 → 1枚、2枚、3枚
2011/05/14 記述統一 一つ、二つ、三つ → 1つ、2つ、3つ
2011/06/26 誤植修正 今だ → 未だ
2012/02/26 記述統一 トート → トートバッグ
2012/12/23 誤植修正 あんまり目立たなってきているけど → あんまり目立たなくなってきているけど
2012/12/23 誤植修正 猫缶を空けて → 猫缶を開けて
2012/12/23 句読点調整
2012/12/23 改行調整
2012/12/23 区切り行追加
2012/12/23 記述統一 かばん → カバン
2012/12/23 小題変更 変な夢を見ました → 変な夢
2012/12/23 記述修正 規則正しい生活を送る事にかけては → 規則正しい生活を送ることにかけては
2012/12/23 記述修正 寝坊とか絶対しないんです → 寝坊なんて絶対しません
2012/12/23 記述修正 寝坊の訳は → 寝坊の訳は多分
2012/12/23 記述修正 その夢の意味を考えていたら → 夢の意味を考えていたら
2012/12/23 記述修正 そのまま、二度寝してしまったようです → そのまま二度寝してしまった、みたいです
2012/12/23 記述修正 今日も人形探しの為に → 今日も人形を探しながら
2012/12/23 記述修正 からっぽのカバンと道具箱を持って → からっぽのカバンといっぱいの道具箱を持って
2012/12/23 記述修正 しかし女の子には、その藪に入っていくことは出来ないので → だけど女の子は、その藪に入っていくことが出来ないので
2012/12/23 記述修正 しかし女の子には、木の上には手が届かないので → だけど女の子は、木の上に手が届かないので
2012/12/23 記述修正 しかし女の子には、池の底には手が届かないので → だけど女の子は、池の底に手が届かないので
2012/12/23 記述修正 しかし女の子には、宙には手が届かないので → だけど女の子は、宙に手が届かないので
2012/12/23 記述修正 しかし女の子には、その家の扉が閉まっていて入れないので → だけど女の子は、家の扉が閉まっていて入れないので
2012/12/23 記述修正 女の子は走って追いつこうとしましたが → 女の子は走って追いかけましたが
2012/12/23 記述修正 マジックハンドを使って捕まえようとしますが → マジックハンドを使って掴もうとしますが
2012/12/23 記述修正 捕まえることが出来ません → 掴むことが出来ません
2012/12/23 記述修正 トンカチを使って扉を壊して中へ取りにいきましたが → トンカチで扉を壊して家に入ろうとしましたが
2012/12/23 記述修正 人形は窓から逃げてしまい、取ることが出来ません → 人形に扉を押されてしまい、家に入ることが出来ません
2012/12/23 記述修正 人形はちょっと離れたところで立ち止まり → 触れない人形はちょっと離れたところで立ち止まり
2012/12/23 記述結合 女の子の方に振り返ります。 → 女の子の方に振り返ると、
2012/12/23 記述結合 その後人形は丘の上のお墓の中へと入っていきました → その後人形は丘の上の墓地へと入っていき、
2012/12/23 記述追加 あるお墓の前までいくと、消えてしまいました。
2012/12/23 記述修正 この頃、気にかかっている事が → ……これって、この頃気にかかっていることが
2012/12/23 記述修正 現われたんでしょうか…… → 現われたんでしょうか?
2012/12/23 記述修正 決断したいと思います → 決断したいと思います……
2012/12/23 記述修正 天気予報は → 天気予報では
2012/12/23 記述修正 まず、2枚 → まずは2枚
2012/12/23 記述修正 今回は1枚は水彩なので → 今回1枚は水彩なので
2012/12/23 記述修正 自分の飲み物の → 自分が飲む為の
2012/12/23 記述修正 これは、近所にあったカバン屋さんの閉店セールで → このトートは、近所にあったカバン屋さんの閉店セールで
2012/12/23 記述修正 元の色が白っぽい色だったので → 元々白っぽい色だったので
2012/12/23 記述修正 二冊のスケッチブックと → 2冊のスケッチブックと
2012/12/23 記述修正 何で、多分なのかは → どうして多分なのかは
2012/12/23 記述修正 わたしの自転車のハンドルに → 家の前に置いてある、わたしの自転車のハンドルに
2012/12/23 記述修正 一体誰が返してくれたのかと → 誰が返してくれたのかと
2012/12/23 記述移動 このトートバッグに、絵の道具一式と、
2012/12/23 記述修正 このトートバッグに、絵の道具一式と → 絵の道具一式の他には
2012/12/23 記述移動 晩の残り物を詰めた昼のお弁当と、
2012/12/23 記述移動 自分の飲み物の、水道水を詰めた水筒と、
2012/12/23 記述移動 ヒョウちゃん用に揃えた、値段はまあまあ高かった、
2012/12/23 記述修正 まずい硬水のミネラルウォーターと → 美味しくない硬水のミネラルウォーターと
2012/12/23 記述移動 美味しくない硬水のミネラルウォーターと、
2012/12/23 記述移動 売っていた中で一番高かった、1つ188円もした高級猫缶と、
2012/12/23 記述移動 水とご飯を入れる、2枚のお皿を入れて、
2012/12/23 記述移動 これから絵が描き終わるまで、この場所に通います。
2012/12/23 記述修正 中身のスケッチブックにも → 中に入れていたスケッチブックにも
2012/12/23 記述修正 夜も、ずっと泣いていました → 夜になってもずっと泣いていました
2012/12/23 記述修正 探す手段がなくて → その方法も思いつかなくて
2012/12/23 記述追加 多分、ひったくった人が返してくれたとは、
2012/12/23 記述追加 思えないし、このシミがついていることを考えると、
2012/12/23 記述追加 取り返してくれた人がいるのかも知れないけど、
2012/12/23 記述追加 わたしには、そこまでしてくれる知り合いは、
2012/12/23 記述追加 思い当たりません。
2012/12/23 記述追加 いつか、判る日が来るといいんですけど……
2012/12/23 小題変更 ヒョウちゃんと夕立にあいました → 夕立
2012/12/23 記述修正 正直いまいちです。 → 正直いまいちです……
2012/12/23 記述修正 かなちゃんの事が頭を過ぎります → かなちゃんのことが頭を過ぎります
2012/12/23 記述修正 手が止まってしまって → 手が止まってしまい
2012/12/23 記述修正 ヒョウちゃんは → 久々に見たヒョウちゃんは
2012/12/23 記述修正 188円もしたのに駄目なのか → 188円もしたのにダメなのか
2012/12/23 記述結合 どんどん飲んでました。 → どんどん飲んでいて、
2012/12/23 記述修正 尻尾は → その間も尻尾は
2012/12/23 記述修正 なくなる度に、水を継ぎ足していったら → 水がなくなる度に、継ぎ足していったら
2012/12/23 記述修正 半分くらい無くなりました → 半分くらい減っていました
2012/12/23 記述追加 体の大きさから考えても、かなりの量な気がするけど、
2012/12/23 記述追加 こんなに飲んで、大丈夫なのかなぁ……
2012/12/23 記述修正 これは天気予報で言ってた → この風は天気予報で言ってた
2012/12/23 記述結合 帰ってきました。 → 帰ったら、
2012/12/23 記述修正 雨は降り始めていて → もう雨が降り始めていて
2012/12/23 記述追加 夏休みの目標として宣言した絵ですが、
2012/12/23 記述修正 これから細かいところを塗っていきます → 今は細かいところを塗っています
2012/12/23 記述修正 この頃は、夕方になると必ず夕立が降るので → 最近は日暮れ頃になると、必ず夕立が降るので
2012/12/23 記述修正 やはりかなちゃんのことで → やはりかなちゃんのことが
2012/12/23 記述修正 どうしようかが、決めきれずにいて → どうしようか決めきれずにいて
2012/12/23 記述修正 集中出来なくて → 集中出来ず
2012/12/23 記述修正 思うように描き進みません → 思うように進みません
2012/12/23 記述修正 決めなければいけない → 決めなくちゃいけない
2012/12/23 記述修正 そうする事によって → そうすることによって
2012/12/23 記述修正 嫌な事から逃れる為に → 嫌なことから逃れる為に
2012/12/23 記述修正 救う事になるかも知れない行動をしないのは → 救うことになるかも知れない行動をしないのは
2012/12/23 記述修正 かなちゃんに対して、いやもっと → かなちゃんに対して
2012/12/23 記述修正 ひどい事をしているのと → ひどいことをしているのと
2012/12/23 記述修正 ひどい事を言ってしまっただけになったとしても → ひどいことを言ってしまっただけになったとしても
2012/12/23 記述修正 それに、わたしは自分の直感だけは、何よりも信じている → それにわたしは、自分の直感を何よりも信じています
2012/12/23 記述修正 帰って来る途中で → そう決心して、御家河から帰って来る途中
2012/12/23 記述修正 今日は雨ではなくて、雹が降ってきました → 激しい夕立は雹に代わっていました
2012/12/23 記述修正 傘や、屋根や、地面で跳ね回っているのが、 → 傘や屋根や地面で、跳ね回っていました。
2012/12/23 記述削除 とても楽しかったです。
2012/12/23 記述修正 決断した事に対する → 決断したことに対する
2012/12/23 記述追加 わたしはもう、迷いません!
2012/12/23 記述修正 ぎりぎりまで頑張ってみましたが → ギリギリまで頑張ってみましたが
2012/12/23 記述修正 完成までは行きませんでした。 → 描き終えることは出来ませんでした……
2012/12/23 記述修正 水泳補習も、夏期講習も → 水泳補習や夏期講習も
2012/12/23 記述修正 ヒョウちゃんの事も、かなちゃんの事も → ヒョウちゃんやかなちゃんのことも
2012/12/23 記述修正 やるべき事はしたし、考えるべき事は考えて → やるべきことはしたし、考えるべきことは考えて
2012/12/23 記述修正 やった事の成果を出すのと → やったことの成果を出すのと
2012/12/23 記述修正 決めた事を実行していくだけです! → 決めたことを実行していくだけです!
2012/12/23 記述修正 と、宣言しておかないと → ……と、ここで宣言しておかないと
2012/12/23 記述修正 怖気づきそうなので、宣言しました → 怖気づいてしまいそうなので、宣言しました
2012/12/23 記述修正 かなちゃんの事も → かなちゃんとのお話も
2013/01/05 記述統一 カバン → 袋
2013/01/05 記述統一 道具箱 → カバン
8月23日 変な夢
今朝は珍しく、朝寝坊してしまいました。
家では、わたしが朝食の当番だから、という理由もありますが、
規則正しい生活を送ることにかけては、自信があって、
学校がある日でも、休みの日でも、
普段は、寝坊なんて絶対しません。
寝坊の訳は多分、昨日見た夢がとても気になる内容で、
夢の意味を考えていたら、そのまま二度寝してしまった、
みたいです。
その夢は、まるで童話のような感じで、
大体こんな内容でした……
・ ・ ・
あるところに、小さな女の子がいました。
その子は人形集めが大好きで、今日も人形を探しながら、
からっぽの袋といっぱいのカバンを持って、
一本道を歩いています。
しばらく進むと、道の真ん中に人形が落ちていました。
女の子はそれを拾うと、袋にしまいました。
袋はちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道から外れた藪の中に、
人形が落ちているのを見つけます。
だけど女の子は、その藪に入っていくことが出来ないので、
人形を取ることが出来ません。
そこで女の子は、カバンからマジックハンドを取り出すと、
それを使って人形を藪から引っ張り出して、
袋にしまいました。
袋は前よりちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道の脇にある大きな木の枝に、
人形が引っかかっているのを見つけます。
だけど女の子は、木の上に手が届かないので、
人形を取ることが出来ません。
そこで女の子は、カバンから長い棒を取り出すと、
それを使って人形を木の枝から落として、
袋にしまいました。
袋は前よりちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道の脇にある小さな池の底に、
人形が沈んでいるのを見つけます。
だけど女の子は、池の底に手が届かないので、
人形を取ることが出来ません。
そこで女の子は、カバンから釣竿を取り出すと、
それを使って池の底から人形を釣り上げて、
袋にしまいました。
袋は前よりちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道の上の宙に、
人形が浮かんでいるのを見つけます。
だけど女の子は、宙に手が届かないので、
人形を取ることが出来ません。
そこで女の子は、カバンからパチンコを取り出すと、
それを使って人形を撃ち落して、
袋にしまいました。
袋は前よりちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道の脇にある家の中に、
人形が置いてあるのを見つけます。
だけど女の子は、家の扉が閉まっていて入れないので、
人形を取ることが出来ません。
そこで女の子は、カバンからトンカチを取り出すと、
それで扉を壊して家の中の人形を取り、
袋にしまいました。
袋は前よりちょっとだけ大きくなったけど、
まだまだ入れられそうです。
またしばらく進むと、今度は道の真ん中を、
てくてく歩いている人形を見つけます。
女の子は走って追いかけましたが、
追いつくことが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は道を外れて藪の中に入ってしまいます。
そこで女の子は、カバンにある、
マジックハンドを使って掴もうとしますが、
人形は動き回っていて、掴むことが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は藪を出て木の上に登ってしまいます。
そこで女の子は、カバンにある、
長い棒を使って落とそうとしますが、
人形は棒より高く登ってしまい、落とすことが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は木から下りて池の底に潜ってしまいます。
そこで女の子は、カバンにある、
釣竿を使って釣り上げようとしましたが、
人形は釣り糸を切ってしまい、釣り上げることが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は池から上がり宙に浮かんでいってしまいます。
そこで女の子は、カバンにある、
パチンコを使って撃ち落そうとしましたが、
人形は玉を避けてしまい、撃ち落すことが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は宙から下りて煙突から家に入っていってしまいます。
そこで女の子は、カバンにある、
トンカチで扉を壊して家に入ろうとしましたが、
人形に扉を押されてしまい、家に入ることが出来ません。
そうこうしているうちに、
人形は道を離れて丘の上へと向かっていきます。
そこで女の子は、カバンも袋も放り投げて、
急いで走って人形のところへ向かいます。
そして人形に向かって思いっきり飛びついて、
人形を捕まえますが、人形は女の子の手をすり抜けてしまい、
捕まえることが出来ません。
触れない人形はちょっと離れたところで立ち止まり、
女の子の方に振り返ると、その人形は、
女の子のお母さんにそっくりな顔をしていました。
その後人形は丘の上の墓地へと入っていき、
あるお墓の前までいくと、消えてしまいました。
人形の消えたそのお墓は、お母さんのお墓でした。
ここで女の子は、人形を集めていた、
本当の理由を思い出します。
女の子は、いなくなったお母さんが見つからなくて、
その代わりになる人形を探していたのです。
女の子は悲しくなって、代わりの人形なんて要らないから、
お母さんを返して欲しいと、泣きながら叫びます。
しかし、消えてしまった幻のお母さんの人形も、
いなくなった本当のお母さんも、
再び女の子のところに帰ってくることはありませんでした。
・ ・ ・
……これって、この頃気にかかっていることが
夢として、現われたんでしょうか?
私としては、この女の子のようになる前に、
かなちゃんに、本当の目的に気づいて欲しいです。
でも未だに、どう切り出したらいいのか判らないままで、
ここまで、日にちが経ってしまいました。
なんだか、日が経つごとに、
話しづらくなっているような気がしています。
この夢を、神様のお告げと思って、
残りの休みの間に、決断したいと思います……
8月25日 スケッチに行ってきました
今日から日中は、御家河でスケッチです。
天気予報では、日中は大丈夫だけど、
夕方くらいに、夕立に注意と言っていたので、
デザインはいまいちだけど、大きな傘を持ってきました。
目標は、夏休みの間に水彩で完成させることですが、
鉛筆でも1枚描いておきたいので、
まずは2枚、この風景をスケッチする予定です。
普段は、B4サイズのクロッキー帳で描きますが、
今回1枚は水彩なので、もっと大きいF8サイズの、
水彩用のスケッチブックにも、スケッチします。
2冊のスケッチブックと、水彩用の道具一式は、
中学の頃から使っている、絵の道具を入れる専用の、
大きなトートバッグに、全部入れています。
絵の道具一式の他には、晩の残り物を詰めた昼のお弁当と、
自分が飲む為の、水道水を詰めた水筒と、
ヒョウちゃん用に揃えた、値段はまあまあ高かった、
美味しくない硬水のミネラルウォーターと、
売っていた中で一番高かった、1つ188円もした高級猫缶と、
水とご飯を入れる、2枚のお皿を入れて、
これから絵が描き終わるまで、この場所に通います。
このトートは、近所にあったカバン屋さんの閉店セールで、
たたき売りしていたのを、見つけて買いました。
生地は、とてもしっかりした幌布で、
ポケットもたくさん付いていて、
デザイン的には、ごつくてあれでしたが、
道具一式入れても、まだ余裕があって、
とても気に入っています。
ただ、元々白っぽい色だったので、
今では絵具や鉛筆とかの、汚れがかなり目立ちます。
でも一番目立つ汚れは、黒っぽい、
多分、油か血のシミなんだと思います。
どうして多分なのかは、わたしが直接、
それが付くところを見ていないので、
よく分からないからです。
これは、中学二年の頃の話になるのですが、
今と同じように、河の絵を描こうと思って、
このトートバッグを持って、土手を歩いていた時に、
後ろから、原付バイクで来たひったくりに、
取られてしまったんです。
走って追いかけたけど、
バイクに追いつくはずもなくて、
仕方なく、あきらめて家に帰りました。
中に入れていたスケッチブックにも、色々描いてあったし、
バッグ自体も、とても気に入っていたので、
その日は、悲しいのと悔しいのが半々で、
夜になってもずっと泣いていました。
朝になって、家の外へ新聞を取りに行くと、
家の前に置いてある、わたしの自転車のハンドルに、
取られたトートバッグが、引っ掛けてありました。
外側はかなり、泥とかで汚れていたけど、
中身は、何もなくなっていなかったんです。
後で、バッグの汚れを落とそうと洗っても、
黒っぽい大きなシミと、点々と付いている小さなシミだけは、
どうしても、落ちませんでした。
これを返してくれた人は、誰なんだろうと思って、
探してみようかと思ったけど、その方法も思いつかなくて、
結局、判らずじまいになりました。
今では、もっと色々な色で、汚れてきているので、
あんまり目立たなくなってきているけど、
このシミを見ると、取られたことを思い出して、
誰が返してくれたのかと、ふと考えたりもします。
多分、ひったくった人が返してくれたとは思えないし、
このシミがついていることを考えると、
取り返してくれた人がいるのかも知れないけど、
わたしには、そこまでしてくれる知り合いは、
思い当たりません。
いつか、判る日が来るといいんですけど……
8月27日 夕立
昨日までで、2枚のスケッチは大体出来ました。
出来は、正直いまいちです……
集中して描こうとすると、
つい、かなちゃんのことが頭を過ぎります。
そうすると、手が止まってしまい、
なかなか、思うように進みませんでした。
でもとりあえず、スケッチはこれでよしとして、
今日から、水彩の方に取り掛かりました。
まず青空を、雲以外のところを淡い感じに塗りつぶしてから、
乾くのを待って、雲を塗る準備をしていると、
足元に黒い物体が見えました。
それはヒョウちゃんでした!
久しぶりに、やっとヒョウちゃんに会えました!
久々に見たヒョウちゃんは、
やっぱりご飯にありつけなかったのか、
以前にも増して、精悍な風貌になっていました。
早速、この日の為に用意していた、
わたしのご飯よりも高い、食事を準備します。
硬水を、持ってきたお皿に注いで、
猫缶を開けて、中身をもう1枚のお皿に入れました。
ヒョウちゃんは、今日も相変わらずかなり不機嫌で、
尻尾を振りっぱなしで、ご飯を見てもそれは止まりません。
水の方には、すぐに顔を近づけて飲んでくれましたが、
猫缶には、匂いを嗅いでるばっかりで、
なかなか食べようとはしませんでした。
わたしは、188円もしたのにダメなのかと、
涙目になって見つめていると、その心境を察してくれたのか、
遂に、食べてくれました!
全然喜んでいるようにも、美味しそうでもなくて、
生きる為には仕方ない、というような、
嫌々食べているみたいにしか見えなかったけど、
でも、食べてくれたことには変わりないので、
とりあえずは、目標達成です!
ヒョウちゃんは、猫缶を一口食べては水を飲むという、
流し込んでいるかのような食べ方で、
水だけはどんどん飲んでいて、
その間も尻尾は、かなりの勢いで振り回してました。
それを見て、多分これと同じのは、
もう食べてくれそうもないと、悟りました。
水がなくなる度に、継ぎ足していったら、
ペットボトルの水が、半分くらい減っていました。
体の大きさから考えても、かなりの量な気がするけど、
こんなに飲んで、大丈夫なのかなぁ……
ヒョウちゃんの食事が終わった頃に、
急に涼しい風が吹いてきて、それと同時に、
ヒョウちゃんは音もなく立ち去りました。
この風は天気予報で言ってた、夕立の前兆だと思って、
わたしも急いで片づけをして帰ったら、
家に着く頃には、もう雨が降り始めていて、
あっという間に、土砂降りになっていました。
絵の進みはいまいちで、
かなちゃんのことも、まだ迷っているけど、
ヒョウちゃんの件は、目標達成できて、
とても嬉しかったです。
でも、次のご飯はどうしたらいいかについては、
今後の課題にしようと思います……
8月29日 決断と雹の祝福
夏休みの目標として宣言した絵ですが、
昨日までで、空と雲は大体完成して、
その手前の山脈や遠くの建物と、
河や河原や河川敷のところが、大雑把には出来たので、
今は細かいところを塗っています。
最近は日暮れ頃になると、必ず夕立が降るので、
あんまり遅くならないうちに、帰るようにしています。
そのせいもあるけど、やはりかなちゃんのことが、
どうしようか決めきれずにいて、
それが気にかかって集中出来ず、
思うように進みません。
気分を変える為に、
鉛筆画の方をやったりしてみるのですが、
こちらも、やはり途中で止まってしまいます。
どっちの絵も、なんだか中途半端になっていて、
まるで、かなちゃんに対する、
わたしの態度を表しているようで、
イラつくような、情けないような、
なんともいえない気持ちです。
絵はともかく、かなちゃんに対してどうするのかは、
学校が始まるあと3日のうちに、決めなくちゃいけない。
ここでわたしは、前に見た夢を思い出しました。
このまま、かなちゃんに何もしなければ、
あの夢の女の子と、同じになってしまうんじゃないか。
それを止めるのを、何故ためらうのかは、
それが、余計なお世話かも知れないと思う、
というより、そうすることによってわたしが、
かなちゃんから嫌われることを、恐れているだけではないか。
自分が嫌われるかも知れないという、嫌なことから逃れる為に、
かなちゃんを、救うことになるかも知れない行動をしないのは、
逆にかなちゃんに対して、ひどいことをしているのと、
同じではないだろうか。
仮に、これがわたしの思い違いで、単にかなちゃんに対して、
ひどいことを言ってしまっただけになったとしても、
それはわたしが、その時に謝ればいい話で、
たとえ、それで許してもらえなくても、
かなちゃんに対しての心配は、勘違いだったと確認できたなら、
それはそれで、納得出来る結果ではないだろうか……
それにわたしは、自分の直感を何よりも信じています。
だから、やっぱりわたしは自分の心に従って、
わたしなりのやり方で、かなちゃんの本心を聞こうと、
決めました。
そう決心して、御家河から帰って来る途中、
激しい夕立は雹に代わっていました。
雹に降られるのは、随分久しぶりで、
家の中からではなく、外で降り注ぐ雹の中にいて、
自分の周りで、細かな氷の粒が、
傘や屋根や地面で、跳ね回っていました。
わたしにとってこの雹は、決断したことに対する、
天からのお祝いのように感じました。
わたしはもう、迷いません!
8月31日 明日から二学期です
始まった当初は、とても長く感じていた夏休みも、
いよいよ、最終日になってしまいました。
明日は始業式で、二学期が始まります。
絵の方は、ギリギリまで頑張ってみましたが、
結局、描き終えることは出来ませんでした……
まあ、あくまで目標であったので、
これからも、地道に続きを描いていこうと思います。
それ以外については、水泳補習や夏期講習も、
ヒョウちゃんやかなちゃんのことも、
やるべきことはしたし、考えるべきことは考えて、
それなりの結果や解答は、出たと思っています。
後は、やったことの成果を出すのと、
決めたことを実行していくだけです!
……と、ここで宣言しておかないと、
怖気づいてしまいそうなので、宣言しました。
絵も、ヒョウちゃんの次のご飯も、
かなちゃんとのお話も、なんとか上手くいくように、
二学期も努力して行こうと思います!