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2009年  8月 その1

変更履歴

2011/03/29 記述統一 一週間、二日間、三時間 → 1週間、2日間、3時間

2011/04/15 記述統一 (回数)1度、2度、3度 → 一度、二度、三度

2011/04/28 記述統一 一枚、二枚、三枚 → 1枚、2枚、3枚

2011/05/02 記述統一 一本、二本、三本 → 1本、2本、3本

2011/07/09 記述統一 一人、二人、三人 → 1人、2人、3人

2012/12/14 誤植修正 買える人たちに分かれて → 帰る人たちに別れて

2012/12/14 誤植修正 普段別の暗くの人たちが → 普段別のクラスの人たちが

2012/12/14 句読点調整

2012/12/14 改行調整

2012/12/14 記述統一 といっても・とはいっても → と言っても・とは言っても

2012/12/14 記述修正 いつもよりちょっと涼しかったので → いつもよりちょっと涼しかったから

2012/12/14 記述修正 プール補習を早めに上がって → プール補習を早めに切り上げて

2012/12/14 記述修正 天気のせいか → この天気のせいか

2012/12/14 記述修正 1枚大作を描こうと決めているんです → 大作を1枚描こうと決めています

2012/12/14 記述修正 いつも、鉛筆画ばっかりなので → 普段は、鉛筆画ばっかりだから

2012/12/14 記述修正 水彩画で、この河原からの風景を描く予定で → この河原からの風景を、水彩で描く予定で

2012/12/14 記述修正 上流の方の山脈とか → 上流の方の山脈も見える

2012/12/14 記述修正 それほど遠く無いと思ったら → それほど遠くないと思ったら

2012/12/14 記述修正 いつもよりは涼しいとは言っても → いつもより涼しいとは言っても

2012/12/14 記述修正 真夏日には変わりなくて → それでも真夏日には変わりなくて

2012/12/14 記述修正 この自販機でお茶を買った時に → ここでお茶を買った時に

2012/12/14 記述修正 硬水のミネラルウォーターを呑みながら → 他が売り切れで仕方なく選んだ、硬水のミネラルウォーターを飲みながら

2012/12/14 記述修正 かなちゃんや、ヒョウちゃんの事などが → だけど、かなちゃんやヒョウちゃんのことなどが

2012/12/14 記述修正 つい頭を過ぎってしまい、その事を考えながら泳いでいたら → 気になってしまい、そのことを考えながら泳いでいたら

2012/12/14 記述修正 攣った事に驚いて → それに驚いて

2012/12/14 記述修正 クロールのレーンを泳いでいたので → 遅いクロールのレーンを泳いでいたので

2012/12/14 記述修正 プールの底に足が着いて → プールの底に足が着いたから

2012/12/14 記述修正 気温はものすごく暑いのに、わたしは震えが止まらず → 上がった後に今さら怖くなって、ずっと震えが止まらず

2012/12/14 記述修正 上がった後に今さら怖くなって、涙も止まらなくなってしまい → おまけに涙も止まらなくなってしまい

2012/12/14 記述修正 しばらく、落ち着くまでじっとしていました → 気持ちが落ち着くまで、プールサイドで休んでいました

2012/12/14 記述修正 小学生の頃 → 小学生の頃にも一度

2012/12/14 記述修正 思い出していました → 思い出していたんです

2012/12/14 記述修正 母に連れて行って貰った → ちゃんと帽子を被ると約束して、母に連れて行ってもらった

2012/12/14 記述修正 息も出来なくなって、もう駄目だと思った時に → 意識も遠くなり始めて、もう死んじゃうと思った時

2012/12/14 記述削除 わたしを捕まえて、その後数人の人が来て、

2012/12/14 記述修正 引っ張り出してもらって、助け出されました → 引っ張り出してもらえたから、助かりました

2012/12/14 記述修正 この後駆けつけた母は → すぐに駆けつけてきた母は

2012/12/14 記述修正 母からめちゃくちゃ怒られました → 母からメチャクチャ怒られました

2012/12/14 記述修正 ボロボロに痛んでしまい → 痛んでしまったせいもあったけど

2012/12/14 記述修正 短くするしかなく、泣く泣く切りました → どちらかと言うと、罰として短く切られてしまいました

2012/12/14 記述修正 これ以降、わたしは髪を一定の長さで → これ以降わたしは

2012/12/14 記述修正 必ずまとめるようになったんです → 必ず髪をまとめるようになったんです

2012/12/14 記述移動 こんな怖い思いをしても、何故か水に入るのは大好きです。

2012/12/14 記述修正 何故か水に入る事は大好きです → 何故か水に入るのは大好きです

2012/12/14 記述修正 この日は休んで落ち着いた後 → 今日も、しばらく休んで落ち着いた後

2012/12/14 記述修正 前世は魚とか → わたし、前世は魚とか

2012/12/14 記述修正 別に → と言っても別に

2012/12/14 記述修正 ちょっと軽くしてみました → ちょっと軽くしてみたんです

2012/12/14 記述修正 ちょっと切ってもらうだけのつもりで行ったのに → 少し切ってもらいたいだけなのに

2012/12/14 記述修正 パーマはどう巻きましょうかとか → パーマはどうでしょうかとか

2012/12/14 記述修正 この長さをお店で染めてもらったら → この長さの髪を色々やってもらったら

2012/12/14 記述修正 いくらかかるかと思うと → 一体いくらかかるかと思うと

2012/12/14 記述追加 で、切ってもらった感想としては、

2012/12/14 記述修正 そよ風で、自分の髪がゆれるのが見えるのは、久しぶりです → まとめた状態で、自分の髪の毛先が視界に入るのは、かなり久しぶりです

2012/12/14 記述修正 この日に → それとこの日に

2012/12/14 記述削除 髪の色を、今よりもうちょっと明るい色に変えると、

2012/12/14 記述削除 雰囲気が変わりますよ、と言われて、

2012/12/14 記述修正 いつの間にか黒かったはずが、かなり栗色になっていました → 黒かったはずの髪の色が、いつの間にか、かなり栗色になっていました

2012/12/14 記述修正 と言っても → ……とは言っても

2012/12/14 記述修正 市営プールとかに行けば → 市営プールに行けば

2012/12/14 記述修正 とても良かったです → 気に入っていただけに、やっぱり名残惜しいかも……

2012/12/14 記述削除 最後は、本気で泳ぎました。

2012/12/14 記述修正 意気込んでいったのですが → 意気込んでいったのに

2012/12/14 記述修正 テストに立ち会った先生が → テストに立ち会った先生には

2012/12/14 記述修正 わたしは、ひどい事ばっかり言われている気がします → わたしは特に、ひどいことばっかり言われている気がします

2012/12/14 記述追加 この先生が水泳部の顧問だと後で知って、

2012/12/14 記述追加 授業でも十分なのに、部活でもこんなに文句言われたら、

2012/12/14 記述追加 ウンザリしちゃいますから……

2012/12/14 記述修正 塾とかに行くのではなく → 予備校などではなく

2012/12/14 記述修正 希望者が受けることが出来るんです → 希望者が受けられるんです

2012/12/14 記述修正 夏期講習用のクラス分けがされて → この講習では、夏期講習用のクラス分けがされて

2012/12/14 記述修正 学校にいる事になりますが → 学校にいることになりますが

2012/12/14 記述修正 内容は、進学塾などとは違いますから → 講習の内容は

2012/12/14 記述修正 一学期の復習で → 全て一学期の復習で

2012/12/14 記述修正 わたしは、家で1人でいると → わたし、家で1人でいると

2012/12/14 記述修正 つい、窓から空を眺めてしまったりしてしまいます → ついつい、違うことをし始めてしまいます

2012/12/14 記述修正 図書館に行ってみた事もあるけど → 図書館に行ってみたこともあるけど

2012/12/14 記述修正 絵の本とかを手にしてしまい → 空の写真集や絵の本を手にしてしまい

2012/12/14 記述修正 経済的にその余裕は無く → 経済的にその余裕はないので

2012/12/14 記述修正 大して賢くもないわたしは → 何の取り得もなくて、大して賢くもないわたしとしては

2012/12/14 記述修正 ここで、人並みの成績が取れるようになっておきたいのです。 → せめて、人並みの成績が取れるようになっておきたいのです……

2012/12/14 記述修正 この夏期講習が終われば、後はこういった予定はなく → 夏期講習が終われば、バイト以外は特に予定もないので

2012/12/14 記述削除 普通に夏休みの予定です。

2012/12/14 記述修正 この10日間は → この10日間くらいは

2012/12/14 記述修正 航海堂からの帰りに → 今日のバイトが終わって、家に帰る道を自転車で走っていると

2012/12/14 記述修正 花火大会には、小さい頃まだここに引っ越してくる前 → 花火大会は、まだここに引っ越してくる前

2012/12/14 記述修正 良く見に行っていました → 両親と一緒によく見に行っていました

2012/12/14 記述修正 水面に反射してみえる → 水面に反射して見える

2012/12/14 記述修正 父はこの田舎で、病で亡くなりました → 父はこの田舎に住んでいる時、病気で亡くなりました

2012/12/14 記述修正 今のところに引っ越してきました → 今のアパートに引っ越してきたんです

2012/12/14 記述修正 この田舎で過ごしていたのは → それまで田舎で過ごしていたのは

2012/12/14 記述修正 昨日から出ていたけど → 昨日から出ていたんですが

2012/12/14 記述修正 わたしは何かの集まりとかが、落ち着かなくて、苦手だったし → そういうのはあんまり、慣れていなくて苦手だったし

2012/12/14 記述修正 呼ばれはしないなと思っていました → 呼ばれはしないと思っていました

2012/12/14 記述修正 そしたら、昨日のバイトの終わり間際に → でもそんなわたしの予想に反して、昨日のバイトの終わり間際に

2012/12/14 記述修正 予定があるんなら → 予定が入ってたら

2012/12/14 記述修正 特に予定は無いですが → 特に予定はないですが

2012/12/14 記述修正 単に、居酒屋で、夕飯食べに行くつもりでいてくれれば → 単に夕飯食べに行くつもりでいてくれれば

2012/12/14 記述修正 そういうことなら、と参加すると伝えて → それなら行きますと伝えて

2012/12/14 記述修正 場所は、駅前にある → 場所は、結構あちこちで見かける

2012/12/14 記述結合 結構他でも、あちこちで見かける居酒屋さんでした。 → 駅前にあるチェーン店の居酒屋さんで、

2012/12/14 記述修正 この居酒屋の中は → お店の中は

2012/12/14 記述修正 周りの人が色々席が替わっても → 周りの人が色々入れ替わっても

2012/12/14 記述修正 注文の品をテーブルへ回したり → 料理をテーブルへ回したり

2012/12/14 記述修正 ビールとかも、注いで回ったりして → ビールやお酒を注いだりして

2012/12/14 記述修正 初めて、そういうことをしたけど → 生まれて初めて、そんなことをしたんですけど

2012/12/14 記述修正 みんな態度ががらっと変わって → 態度ががらっと変わって

2012/12/14 記述修正 びっくりしました → かなりびっくりしました

2012/12/14 記述修正 わたしが驚いていると → それを見たわたしが驚いていると

2012/12/14 記述修正 話は、いまどきの女子高生談義になっていました → 話題は女子高生談義になっていました

2012/12/14 記述修正 忍さんの言うとおり、しばらく適当に相槌をうっていると → との忍さんの言うとおり、しばらく適当に相槌を打っていると

2012/12/14 記述修正 もう話は → 5分もしないうちに

2012/12/14 記述修正 面倒見てもらっているなぁ → 忙しいはずなのに、かなりかまってもらっているなぁ

2012/12/14 記述結合 気になって聞いていました。 → 気になって聞いていると、

2012/12/14 記述修正 でも、忍さんは → 忍さんは

2012/12/14 記述結合 解散になりました。 → 解散になったので、

2012/12/14 記述修正 同じ方向の人たちと一緒に駅へと向かって → 同じ方向の人たちと一緒に駅へと向かい

2012/12/14 記述修正 行く前は、気乗りしなかったけど → 行く前は、あまり気乗りしなかったけど

2012/12/14 記述修正 とてもいい経験になりました → とてもいい経験になったと思います

2012/12/14 記述修正 まず、やってみなくては判らないこともあるから → やってみなくては判らないこともあるから

2012/12/14 記述修正 何事も、とりあえず挑戦することが大切なんだと → とりあえず挑戦することが大切なんだと

2012/12/14 記述修正 やっと、二週間近く続いた → 二週間近く続いた

2012/12/14 記述修正 登校する日々が、ようやく終わりました

2012/12/14 記述修正 プールの時とは大違いで → これはプールの時とは大違いで

2012/12/14 記述修正 楽しくもないし → ちっとも楽しくもないし

2012/12/14 記述修正 沢山あったのに気づかされました → 結構あったのに気づかされました

2012/12/14 記述修正 この講習で、そういったところは理解出来た → そういったところは理解出来た

2012/12/14 記述修正 夏期講習の最後に → この講習の最後に

2012/12/14 記述修正 中間や期末の試験と、似ている問題のテストを行って → テストを行って

2012/12/14 記述修正 この夏期講習では → それとこの夏期講習では

2012/12/14 記述修正 講習用の特別クラスだったので → 講習用の特別なクラス編成だったので

2012/12/14 記述修正 その知らない人たちの中に、うちのクラスの人じゃないけど → その知らない人たちの中に

2012/12/14 記述修正 1人いたんです → 前の方の席に座っていたんです

2012/12/14 記述修正 肩に髪が付かないくらいの → 肩に髪がつかないくらいの

2012/12/14 記述修正 名前とか、ぜんぜん出てきません → 名前が全然出てきません

2012/12/14 記述修正 知っていたのかも知れない → 知っていたのかも知れません

2012/12/14 記述修正 もう姿を見る事はありませんでした → もう姿を見かけませんでした

2012/12/14 記述修正 そんなに多くの知り合いとかいないので → かなちゃんみたいに、そんなに多くの知り合いはいないので

2012/12/14 記述修正 前に話したこととかあれば → 前に話したことがあったら

2012/12/14 記述修正 あんまり忘れないんだけどなぁ…… → あんまり忘れないんだけど、あの人、誰だったっけなぁ……


8月2日 スケッチ場所の下見


今日は曇り空で、いつもよりちょっと涼しかったから、

プール補習を早めに切り上げて、

御家河の土手へ散歩に行きました。


雨が降りそうな天気なので、自転車ではなく歩きです。


この天気のせいか、いつもより人が少なくて、

私としては歩きやすくて、良かったです。


実はこの夏休みに、大作を1枚描こうと決めています。


普段は、鉛筆画ばっかりだから、

この河原からの風景を、水彩で描く予定で、

今日はその場所を決めようと思って、ここに来ました。


描こうと思っている場所は、

河原からの土手の位置が高くて、

御家河がずっと川上まで見えて、

対岸の遠くにある、浄水施設の白い煙突とか、

更にそれよりも遠くの、上流の方の山脈も見える、

見晴らしが良くて、周囲が一望出来る所です。


その辺一帯から、描きたい方角を眺めて、

どの場所から見て描くかを、決めてきました。


いつもは自転車なので、それほど遠くないと思ったら、

歩くと意外と遠くて、結構時間がかかってしまいました。


それと、いつもより涼しいとは言っても、

それでも真夏日には変わりなくて、

その場所に着く頃には、すっかり汗だくです。


持ってきた水も、飲みつくしてしまったので、

普段は、出来るだけ買わないようにしている、

自販機の水を買いました。


写生する場所の、すぐ近くにある自販機なのですが、

この自販機、ちょっと壊れているみたいなんです。


中学の頃、ここでお茶を買った時に、

お金を入れてから、買いたい飲み物のボタンを押した後、

買った飲み物が出てくるまで、妙に時間がかかっていて、

ちゃんと押せてなかったのかなと思って、

もう一度ボタンを押したら、なんと2本出てきました。


たまたまかと思ったんですけど、

別の日に、ここを通った時にもう一度、

今度は別の飲み物で試したら、やっぱり、

ボタンを押した飲み物が2本とも出てきたんです!


でも、運が良かったのはここまでで、

それ以降、三度目の奇跡はまだ起きていません。


でも、つい期待して、この近くまで来た時には、

ここで飲み物を買っています。


今日もやっぱり、普通に1本しか出てきませんでした。


見た目は変わっていないけど、

もう、修理されちゃったのかも知れません。


この自販機の品揃えは、偏っていて、

水とお茶とブラックのコーヒーばっかり入っています。


ここの水のうちの1本が、ヒョウちゃんには好評の、

わたしにはあんまり美味しくない、

硬水のミネラルウォーターです。


わたしはそこで買った、他が売り切れで仕方なく選んだ、

硬水のミネラルウォーターを飲みながら、

ヒョウちゃんがいないかなと、あちこち見ながら帰ってきたけど、

ヒョウちゃんには会いませんでした。


逞しそうなヒョウちゃんは、

とても、暑さでやられそうな感じはしないけど、

最近はあんまり姿を見かけていないので、

ちょっと心配です……




8月5日 プールでおぼれました


今日は朝からとても暑くて、

テレビの天気予報では猛暑日で、今年最高の暑さとか。


なので、プール補習へは開放時間の10時から行きました。


だけど、かなちゃんやヒョウちゃんのことなどが、

気になってしまい、そのことを考えながら泳いでいたら、

突然、右足が攣ってしまいました。


それに驚いて、息継ぎのタイミングがずれて、

一気に水が肺に入ってしまい、

息が出来なくなって、溺れてしまったんです。


しかし、遅いクロールのレーンを泳いでいたので、

日頃の下手な泳ぎ方が災いして、気づいてもらえず……


余計な時には見ている先生は、肝心な時に見ていなくて、

これで溺れ死んだら、化けて出てやると本気で思いました。


もうほんとに駄目だと、パニックになって、

とても苦しくて、何とか空気を吸おうと、必死にもがいていたら、

唐突に足が治って、プールの底に足が着いたから、

何とか助かりました。


上がった後に今さら怖くなって、ずっと震えが止まらず、

おまけに涙も止まらなくなってしまい、

タオルを被って、休んでいる風にしてごまかしながら、

気持ちが落ち着くまで、プールサイドで休んでいました。


この時に、小学生の頃にも一度、

溺れた時のことを、思い出していたんです。


その時はまだ、わたしは髪をまとめていなくて、

下ろしていました。


プールでは、髪をまとめて帽子を被らなくてはいけないと、

母に言われていたけど、その頃のわたしは帽子も嫌いだったし、

髪をまとめるのも、嫌がっていました。


ちゃんと帽子を被ると約束して、

母に連れて行ってもらった流れるプールで、

母から離れた隙に、帽子が脱げた振りをして脱いだんです。


そしたら、プールの排水溝に、髪が巻き込まれてしまって、

水中に引きずり込まれてしまいました。


わたしは必死で、そばにあった梯子にしがみついて、

抵抗したんだけど、水の流れの方が、

幼い子供の力よりも強くて、

とんどん吸い込まれてしまって……


意識も遠くなり始めて、もう死んじゃうと思った時、

監視員の人が気づいて、完全に髪が吸い込まれる前に、

引っ張り出してもらえたから、助かりました。


すぐに駆けつけてきた母は、監視員の人に、

なんで目を離したんだと、とても怒られて、

その後わたしは、何で帽子を脱いだんだと、

母からメチャクチャ怒られました。


この時に結構自慢だった髪は、

痛んでしまったせいもあったけど、

罰として短く切られてしまいました。


これ以降わたしは、必ず髪をまとめるようになったんです。


こんな怖い思いをしても、何故か水に入るのは大好きです。


今日も、しばらく休んで落ち着いた後、

またゆったりと泳いでから帰りました。


わたし、前世は魚とか水棲生物だったのかも知れません……




8月9日 髪を切りました


最近あまりにも暑いので、暑さ対策で、

髪を切りに美容院へ行ってきました。


と言っても別に、ばっさりとショートにしたとかではなく、

かなちゃんのアドバイスに従って、

サイドの髪にレイヤーを入れて、ちょっと軽くしてみたんです。


少し切ってもらいたいだけなのに、

パーマはどうでしょうかとか、カラーはどんな感じでとか、

美容師さんに色々聞かれてしまい、断るのに苦労しました。


この長さの髪を色々やってもらったら、

一体いくらかかるかと思うと、恐ろしくてとても頼めません。


で、切ってもらった感想としては、

今までは長さも後ろの髪と同じで、結構輪郭が隠れていたから、

なんかすっきりしちゃって、ちょっと落ち着かないです。


まとめた状態で、自分の髪の毛先が視界に入るのは、

かなり久しぶりです。


それとこの日に、美容師さんに言われて、

初めて気づいたのですが、黒かったはずの髪の色が、

いつの間にか、かなり栗色になっていました。


どうもプールで脱色されてしまったようです。


思わぬところで、茶髪デビューです……




8月10日 水泳のテスト


ついに、私の憩いの場だった、

プール補習との、お別れの時が来てしまいました。


……とは言っても、来月もありそうだから、

ちょっとの辛抱だし、どうしても泳ぎたくなったら、

市営プールに行けば、良いだけなんですけどね。


でも、この出来たばっかりの、きれいな大きいプールは、

気に入っていただけに、やっぱり名残惜しいかも……


ちなみに、テストの結果についてですが、

ほとんど全部出席した成果を、見せ付けてやる!

と、意気込んでいったのに、

結果は、全然遅かったです……


テストに立ち会った先生には、出席名簿を見ながら、

「お前は、水中を移動するように出来ていないんだな」

なんて言われてしまいました。


判定結果は、出席日数最多に免じて合格でした。


この体育の先生は、いつも口が悪くて、

わたしは特に、ひどいことばっかり言われている気がします。


でも事実だから、仕方がないなぁ。


この先生が水泳部の顧問だと後で知って、

水泳部に入るのはやめといて、本当に良かったと思いました。


授業でも十分なのに、部活でもこんなに文句言われたら、

ウンザリしちゃいますから……




8月11日 夏期講習


夏期講習が始まりました。


と言っても、予備校などではなく、学校へ行きます。


これは凪高でやっているもので、

夏休み前に申込しておくと、希望者が受けられるんです。


この講習では、夏期講習用のクラス分けがされて、

10日間、そのクラス単位で授業を受けます。


対象の教科は、中間試験のあった5教科で、

時間割は、日単位で教科が分けられていて、

私のように、全ての教科を受ける人は、

まるで普通の学校の日みたいに、

毎日朝から午後まで、学校にいることになりますが、

大半の人は、教科を特定しているので、

選択していない教科の日は、お休みです。


講習の内容は、全て一学期の復習で、

定員がオーバーしている時は、

成績が高い人から、順に外されますが、

わたしは残念ながら、無事に全ての教科を受けられます。


わたし、家で1人でいると、

どうしても、勉強に集中出来ないんです。


どんなに頑張ろうと思っていても、

ついつい、違うことをし始めてしまいます。


図書館に行ってみたこともあるけど、

無意識のうちに、空の写真集や絵の本を手にしてしまい、

気がつくと、それを読んでいました。


なので、本当は塾に行けばいいんですが、

経済的にその余裕はないので、これに申し込みました。


せっかくの夏休みなのに、登校しなくちゃいけないのは、

なんだか、もったいないような気もしますが、

何の取り得もなくて、大して賢くもないわたしとしては、

せめて、人並みの成績が取れるようになっておきたいのです……


夏期講習が終われば、バイト以外は特に予定もないので、

この10日間くらいは、真面目に勉強を頑張りたいと思います。




8月15日 花火大会


今日のバイトが終わって、家に帰る道を自転車で走っていると、

御家河の方から、大きな音が聞こえてきました。


今夜は、どこかで花火大会をやっているようです。


河の方を眺めてみると、建物の上に、

ちょっとだけ、花火が見えました。


花火大会は、まだここに引っ越してくる前、

田舎に住んでいた頃には、

両親と一緒によく見に行っていました。


確か、家の近くの川原でやっていて、

わたしは、空に上がった花火よりも、

水面に反射して見える、揺らいだ花火を見るのが好きでした。


花火を見に来たのに、ずっと下を見ているわたしを、

母は不思議に思っていたようですが、

父は、そんなわたしの心境を理解してくれていて、

上に花火が上がっているよと、言う母をとめて、

そのまま、河を見続けているわたしに、

構わずにいてくれたのを覚えています。


父との思い出は、この家の近くに流れていた川、

乍川ながらがわで、一緒に過ごしたものがほとんどです。


父はこの田舎に住んでいる時、病気で亡くなりました。


それは、わたしが幼稚園の頃で、

父が亡くなった後、しばらくして、

今のアパートに引っ越してきたんです。


ちょうど、小学校からこっちに住んでいます。


それまで田舎で過ごしていたのは、父の最期の希望で、

わたしとの思い出を作りたかったのだと、

後ほど、わたしが大きくなってから、母に教えてもらいました。


わたしがとても河を好きなのは、多分乍川で一緒に遊んだ、

父との思い出があるからだろうと、思っています。


普段はあまり、思い出すこともないのですが、

もうすぐ父の命日なので、

ふと、昔のことを思い出してしまいました……


お墓参りには、来月に行く予定です。




8月18日 飲み会に行ってきました


航海堂の店員の人達は、親睦を深めるという趣旨で、

定期的に、飲み会をやっているのだそうです。


で、今日行こうという話が、昨日から出ていたんですが、

そういうのはあんまり、慣れていなくて苦手だったし、

第一わたしは未成年だから、呼ばれはしないと思っていました。


でもそんなわたしの予想に反して、

昨日のバイトの終わり間際に、忍さんから声がかかり、

「みなもちゃんも、明日の夜は空いてる?

 社員もバイトも全員参加だからさ、もちろんみなもちゃんも。

 もう、予定が入ってたら、しょうがないけど」

とのことで、特に予定はないですが、

わたしは未成年だし、そういうのに参加したことないけど、

大丈夫ですかと、訪ねました。


そしたら、軽く笑い飛ばされて、

「別に、取って食われやしないから平気だよ。

 飲み会って言っても、飲めない奴とか、

 私みたいに、車で来てて飲まないのもいるから、

 そんなに心配しなくてもいいよ。

 単に夕飯食べに行くつもりでいてくれれば」

と、わたしの心配は、考えすぎのようでした。


それなら行きますと伝えて、今日が当日です。


場所は、結構あちこちで見かける、

駅前にあるチェーン店の居酒屋さんで、

お店の中は、大学生っぽい人たちばっかりでした。


わたしは、ああは言われはしたけど、

やっぱり何となく不安で、忍さんのそばにいました。


忍さんもそれを判ってくれていたのか、

席も隣にしてくれて、周りの人が色々入れ替わっても、

ずっとわたしのそばにいて、相手をしてくれました。


「食べたいものあったら、好きなの頼んでね。

 残しても誰かが食べるし、支払いは偉い人たちがするんで、

 とりあえず頼んじゃって、値段も気にしないでいいから。

 このお店はねえ、刺身が意外と美味しいよ」

と忍さんに進められ、お言葉に甘えてあんまり値段も見ずに、

わたしは食べてみたいものを、どんどん注文しました。


そしたらいつの間にか、わたしは注文係になっていて、

料理をテーブルへ回したり、ビールやお酒を注いだりして、

生まれて初めて、そんなことをしたんですけど、

これはこれで、意外と楽しかったです。


いつも航海堂ではみんな物静かで、

きっと、大人しい人たちだと思っていたのに、

お酒が入った途端に、態度ががらっと変わって、

かなりびっくりしました。


それを見たわたしが驚いていると、横の忍さんが、

「まぁ、酒が入ればこんなもんだよ。

 みんな、二十代ばっかりで若いから。

 ま、みなもちゃんよりは、歳食ってるけどね」

と言って、笑っていました。


酔った勢いで、絡んできそうな人もいましたが、

そこは忍さんがフォローしてくれて、助けてもらいました。


途中で、わたしの話が誰かから出てきて、

「みなもちゃんは、いまどきの女子高生とは違うよねぇ」

という話になり、話題は女子高生談義になっていました。


皆さんが持っている、女子高生のイメージは、

とても現実離れしているのに、驚きました。


どうも、テレビやドラマで見るような、

すごい派手なイメージがあるようで、

わたしみたいな、地味なのは、

ほとんどいないと思われているようです。


「酔っ払いのネタだから、

 真に受けないで、適当に流しとけばいいよ。

 すぐに話変わるから」

との忍さんの言うとおり、しばらく適当に相槌を打っていると、

5分もしないうちに、別の話題に変わっていました。


それから、忍さんの話に話題が移った時に、

誰かが、忍さんがわたしのことを、

随分可愛がっているという話になりました。


確かにわたしから見ても、忙しいはずなのに、

かなりかまってもらっているなぁ、

とは思っていたので、忍さんがなんて切り返すのか、

気になって聞いていると、忍さんは、

「そりゃあ、この航海堂始まって以来の若手だし、

 みなもちゃんはかわいいから、私のお気に入りなんだよ。

 大事にしてあげないとねぇ」

と言いつつ、わたしの頭を撫でて、

お茶を濁して、やり過ごしていました。


でもこの時、忍さんがこっちを見ていた時の表情には、

普段は見せない、悲しげな顔に見えて、

何か、別の理由があるような気がしました。


そのうち、それが聞けそうな時が来たら、

尋ねてみようと思います。


飲み会は、9時前にお開きになってお店を出て、

そこで、二次会に行く人たちと、

帰る人たちに別れて、解散になったので、

わたしは、同じ方向の人たちと一緒に駅へと向かい、

そこで他の人たちと別れて、1人で帰ってきました。


行く前は、あまり気乗りしなかったけど、

普段食べないような、珍しい物が食べられたし、

あんまり話をしない人から、声を掛けられたり、

無口と思っていた人から、矢継ぎ早に質問されたりして、

色々とありましたが、この飲み会は、

わたしにとって、とてもいい経験になったと思います。


どんなことでも、やってみなくては判らないこともあるから、

とりあえず挑戦することが大切なんだと、感じました。




8月21日 夏期講習が終わりました


二週間近く続いた、夏休みなのに登校する日々が、

ようやく終わりました。


これはプールの時とは大違いで、

ちっとも楽しくもないし、時間の制約もあるしで、

やっと終わって、ほっとしました。


でも一学期の授業で、分かった様な気がしていたところや、

なんとなく、通り過ぎていたところとかも分かって、

改めて、自分が理解出来ていなかった箇所が、

結構あったのに気づかされました。


そういったところは理解出来た、

と思うので、有意義だったと思っています。


この講習の最後にテストを行って、

どのくらい理解出来たかを、成果として確認するのですが、

わたしは全般的に、中間や期末の結果よりも、

出来が良かったので、きっと学力は上がったのだと、

思いたいです。


それとこの夏期講習では、普段のクラスではなく、

講習用の特別なクラス編成だったので、

普段別のクラスの人たちが、たくさんいました。


その知らない人たちの中に、

どこかで見覚えがあるような人が、

前の方の席に座っていたんです。


肩に髪がつかないくらいの、きれいな黒い髪のボブで、

華奢な感じの、色白な人だったんですが、

名前が全然出てきません。


どうも、この学校で見たような気がしていなくて、

どこでその人を見たのか、思い出せないんです。


わたしがその人を見ている時に、一度振り向かれてしまい、

目が合ってしまって、ちょっと気まずかったです。


向こうは、ちょっと驚いているようにも見えたから、

やっぱりわたしのことを、知っていたのかも知れません。


結局、思い出せずじまいで、

その人は、その日以降の教科を選択していなかったらしく、

その後はもう、姿を見かけませんでした。


わたしは、かなちゃんみたいに、

そんなに多くの知り合いはいないので、

前に話したことがあったら、あんまり忘れないんだけど、

あの人、誰だったっけなぁ……





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