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2009年 12月 その1

変更履歴

2011/04/16 記述変更 (クラス)1組、二組、3組 → A組、B組、C組

2011/04/20 記述統一 (期間)一日、二月、三年 → 1日、2月、3年

2011/04/26 記述統一 一歩、二歩、三歩 → 1歩、2歩、3歩

2011/04/29 記述統一 一個、二個、三個 → 1個、2個、3個

2011/05/04 記述統一 一回、二回、三回 → 1回、2回、3回

2011/05/20 記述統一 一つ、二つ、三つ → 1つ、2つ、3つ

2011/07/16 記述統一 一人、二人、三人 → 1人、2人、3人

2013/02/21 誤植修正 声をかけられたんてす → 声をかけられたんです

2013/02/21 句読点調整

2013/02/21 改行調整

2013/02/21 区切り行追加

2013/02/21 記述統一 友だち → 友達

2013/02/21 記述統一 かなちゃん → かな

2013/02/21 記述移動 今日もなつめちゃんと、一緒に帰って来ました。

2013/02/21 記述結合 今日もなつめちゃんと、一緒に帰って来ました。 → そんな感じで話しながら、今日もなつめちゃんと、一緒に帰って来たんですけど、

2013/02/21 記述修正 お気に入りのものの1つです → お気に入りのものの1つなんです

2013/02/21 記述修正 あんまり色とかデザインが → あんまり色やデザインが

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんは → そんなすっかり真冬の格好ななつめちゃんは

2013/02/21 記述修正 私寒いの苦手だから → 「私、寒いの苦手だから」

2013/02/21 記述修正 と、言ってました → と、言ってましたね

2013/02/21 記述修正 この学校指定のハーフコート → なつめちゃんが着ている学校指定のハーフコート

2013/02/21 記述結合 ほとんど着ている人がいません。 → ほとんど着ている人がいないから、

2013/02/21 記述修正 なので、じっくり見たのは初めてです → じっくり見たのはこれが初めてです

2013/02/21 記述追加 学校案内のパンフで見た時は、値段が高い割に、

2013/02/21 記述追加 デザインもちょっと違うかなって思ったけど、

2013/02/21 記述修正 かわいいかも知れない。 → かわいいかも知れない……

2013/02/21 記述修正 この日の帰り、なつめちゃんの様子で、また気になる事がありました → この日の帰りもまた、なつめちゃんの様子で、気になることがありました

2013/02/21 記述修正 駅の前に → なつめちゃんが

2013/02/21 記述修正 最近この駅にも増えている → 駅の近くまで来た時に、最近増えている

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんが、声をかけられたんです → 声をかけられたんです

2013/02/21 記述修正 よく声をかけられていたので → カットモデルとしては、よく声をかけられていたので

2013/02/21 記述修正 別にシカトして素通りでもいいし、一言断れば済む事なので → 別に素通りでもいいし、一言断れば済むことなので

2013/02/21 記述修正 わたしたちと、歳も対して変わらなそうな若い男の人で → 歳もそれほど離れてなさそうな若い男の人で

2013/02/21 記述修正 見た目は茶髪の日焼けした肌で → 見た目は茶髪の日焼けした肌に

2013/02/21 記述修正 いかにもチャラい人でした → いかにもそれっぽい感じな人でした

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんは、横に並ばれて声をかけられたら → そんな人に声をかけられたなつめちゃんは

2013/02/21 記述結合 その場に立ち止まったんです。 → その場に立ち止まってしまい、

2013/02/21 記述修正 そのせいでチャラい人に、これはいけると思われたみたいで → そのせいで、これはいけると思われたらしく

2013/02/21 記述修正 モデルの勧誘みたいな事を、言い始めていて → ファッション雑誌のモデルの勧誘みたいな話を、その人は言い始めたんですけど

2013/02/21 記述修正 かなり怪しかったです → やっぱりかなり怪しかったですね

2013/02/21 記述修正 でも、その時のなつめちゃんの様子が → その時、なつめちゃんの様子が

2013/02/21 記述修正 普通ではなかったんです → 急におかしくなりました

2013/02/21 記述修正 今まで見た事無いくらい → 今まで見たことないくらい

2013/02/21 記述修正 チャラい人の言葉に → 相手の人の言葉に

2013/02/21 記述修正 まるで声が出せないみたいに → まるで溺れているみたいに

2013/02/21 記述修正 チャラい人は、なつめちゃんの様子がおかしいのを見て → 勧誘の人は、なつめちゃんの様子が変わったのを見た途端

2013/02/21 記述修正 勧誘する時の笑顔から → 勧誘していた時の笑顔から一転して

2013/02/21 記述結合 更にひどくなっていました。 → 更にひどくなり、

2013/02/21 記述修正 チャラい人に向かって一言だけ → 勧誘の人を無視して

2013/02/21 記述修正 結構です! と言って、なつめちゃんの手を引っ張って → なつめちゃんの手を引っ張って

2013/02/21 記述削除 うちの学校の生徒が、いそうもない場所で、

2013/02/21 記述修正 噴水公園に向かいました → 噴水公園に向かったんです

2013/02/21 記述修正 天気もそんなに良くなくて → 天気もそんなに良くなかったせいか

2013/02/21 記述修正 呼吸も荒くて → 呼吸も荒いし

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんの手をとって、大丈夫?と声をかけると → なつめちゃんの手をとって声をかけると

2013/02/21 記述移動 と、うつむいたまま、わたしを横目で見て、

2013/02/21 記述修正 と、うつむいたまま、わたしを横目で見て → 荒い息をつきながら、うつむいたままだったけど

2013/02/21 記述修正 荒い息をつきながら、ちょっと不安そうな表情で → と

2013/02/21 記述結合 わたしに伝えました。 → 言うので、

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんを安心させなくちゃ、と思って → とにかく今は、なつめちゃんを安心させようと思って

2013/02/21 記述修正 わたしは、意味があるか判らなかったけど → どれだけ意味があるか判らなかったけど

2013/02/21 記述修正 見上げるように顔を近づけて → 顔を近づけて

2013/02/21 記述修正 背中をさすっていました → 背中をさすってあげていました

2013/02/21 記述修正 名刺に番号書いてあったかな → 名刺に電話番号書いてあったかな

2013/02/21 記述修正 持ってる薬のポーチはバッグのどの辺だろ → 持ってる薬のポーチはバッグのどの辺だろう

2013/02/21 記述修正 色々と心配になってました → 色々と気になって不安でいっぱいでした

2013/02/21 記述修正 わたしの心配は不要だったようで → そんなわたしの心配は不要だったようで

2013/02/21 記述修正 20分くらいしたら → 20分くらいしたら、なつめちゃんは

2013/02/21 記述修正 呼吸も普通になりました → 呼吸も普通に戻ったんです

2013/02/21 記述追加 そしたらすぐに、なつめちゃんは、

2013/02/21 記述修正 本当にごめんなさい → ごめんなさい

2013/02/21 記述修正 と、なつめちゃんは、ひたすら謝り続けていました。 → と、謝ってました、ずっと……

2013/02/21 記述追加 そんななつめちゃんに対して、

2013/02/21 記述修正 どうして急に体調が悪くなったのか、なんて聞けなくて → どうして急に体調が悪くなったのかとは聞けずに

2013/02/21 記述修正 なんて声をかけていいのかが判らなくて → なんて声をかけていいのかが判らなくて、間を繋ごうと

2013/02/21 記述修正 この公園に前に来た時の事を → この公園に前に来た時のことを

2013/02/21 記述修正 わたし1人が、一方的に喋っていました → わたしが一方的に喋

2013/02/21 記述削除 いつものように、見せようとしていて、

2013/02/21 記述修正 普段通りに、相槌をうちながら → 普段通りに聞こうとしていたけど

2013/02/21 記述削除 小首をかしげて、聞いていました。

2013/02/21 記述修正 でも、いつも通りのはずはなくて → でも、この状況ではうまく出来ないみたいで

2013/02/21 記述削除 それは、そう見せようとなつめちゃんが、

2013/02/21 記述修正 さっきまでの事はなかったように → さっきまでのことはなかったように

2013/02/21 記述修正 話し続けました → 話し続けるしか出来なかったんです

2013/02/21 記述修正 とても聞けないと思いました。 → こっちからは、とても聞けなかったから……

2013/02/21 記述修正 すっかり良くなったので → 言っていたとおりすっかり良くなったのもあって

2013/02/21 記述追加 お互いに今までのことには触れないようにしながら、

2013/02/21 記述移動 勉強中に、一度汐月さんがお茶を持ってきた時に、

2013/02/21 記述修正 勉強中に、一度汐月さんがお茶を持ってきた時に → 一度汐月さんがお茶を持ってきた時に

2013/02/21 記述修正 汐月さんに伝えるべきなのか → わたしから汐月さんに伝えた方がいいか

2013/02/21 記述分割 逆に汐月さんに見つめられてしまって、 → 逆に汐月さんに睨まれてしまい……

2013/02/21 記述追加 後ろめたいことなんて、なんにもないはずなのに、

2013/02/21 記述結合 動揺してしまいました。 → 動揺してしまって、

2013/02/21 記述修正 汐月さんに伝える機会もなくて → 汐月さんに伝えることも出来ないまま

2013/02/21 記述修正 よく分かりません…… → 原因もよく分かりません……

2013/02/21 記述修正 聞いとく方が → 聞いておいた方が

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんの意思を無視して → なつめちゃん本人の意思を無視して

2013/02/21 記述修正 病気とかの事を → そう言うことに

2013/02/21 記述修正 いい迷惑じゃないだろうか → 迷惑なだけな気がします

2013/02/21 記述修正 昼休みにお昼のパンを買いに → 昼休みにパンを買いに

2013/02/21 記述修正 パンの売り場は → お昼のパンの売り場は

2013/02/21 記述修正 頑張って突撃しました。 → 頑張って突撃です!

2013/02/21 記述修正 両方とも100円の → ちなみにどっちも100円の

2013/02/21 記述修正 自分の教室に戻ろうとした時に、後ろから大きな声がして → この後、自分の教室に戻ろうとした時に、後ろから大きな声がしたので

2013/02/21 記述修正 びっくりして立ち止まって振り返ると → びっくりして振り返ると

2013/02/21 記述修正 そういえば → そういやぁ

2013/02/21 記述修正 おめぇがやれよ → おまえの担当な

2013/02/21 記述修正 おめぇがやれよ → てめぇでやれよ

2013/02/21 記述修正 怜はあいつが来た時から嫌ってたしなあ → 怜はあいつが来た時から嫌ってたしなぁ

2013/02/21 記述追加 すっげぇきっついことしそうだから、

2013/02/21 記述修正 そんときは別のやつで遊べばいいだろうが → そんときゃ別のやつで遊びゃあいーだろうが

2013/02/21 記述修正 まあな → まぁな

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんのことなんじゃないか、と思って → もしかして、なつめちゃんのことなんじゃないかと思って

2013/02/21 記述修正 とてもとても、気になりました。 → すごく不安になったんです……

2013/02/21 記述修正 あまり食べる気にならなくて → あまり食べる気にならず

2013/02/21 記述修正 放課後いつも通りに → 放課後

2013/02/21 記述修正 やっぱり普段と変らず、いつも通りで → やっぱり普段と変わらない感じで

2013/02/21 記述修正 この日の勉強会は → 今日の勉強会は

2013/02/21 記述修正 この日も、お茶を出しに来た汐月さんと → お茶を出しに来た汐月さんと

2013/02/21 記述修正 また目が合ってしまいました。 → また目が合ってしまい、何だか気まずいです……

2013/02/21 記述修正 勉強がちょっと長引いてしまって → それもあって、勉強がちょっと長引いて

2013/02/21 記述修正 母親も帰ってくるから → 母親も帰ってくるからと言って

2013/02/21 記述修正 と、誘いを断って帰ってきました → 誘いを断って帰ってきました

2013/02/21 記述修正 帰り道 → なつめちゃんの家からの帰り道

2013/02/21 記述分割 わたしはどうしたんだろうと思うと、 → わたしはどうしたんだろうって。

2013/02/21 記述修正 かなり、複雑な心境です → それを考えると、かなり複雑な心境です

2013/02/21 記述修正 何だかとても気が重いです。 → 何だかとても気が重い……

2013/02/21 記述修正 知ってる問題ばっかり出てくるような感じで → 知ってる問題しかない感じで

2013/02/21 記述修正 残り時間は寝てました → 残り時間は寝てましたね

2013/02/21 記述結合 なつめちゃんと別れました。 → なつめちゃんと別れたんですけど、

2013/02/21 記述修正 わたしには分かりませんでした。 → わたしには分かりませんでした……

2013/02/21 記述修正 テストが楽しいと思いました! → テストが楽しかった!

2013/02/21 記述修正 終業式の日は、1日こっちで次の日に実家に行くから → 「終業式の日は、1日こっちで次の日に実家に行くから

2013/02/21 記述結合 そこなら大丈夫、と答えました。 → そこなら大丈夫」と答えたので、

2013/02/21 記述修正 その日に1日なつめちゃんに付き合うよ、と言うと → その日は1日なつめちゃんに付き合うと言うと

2013/02/21 記述追加 すこしでも何か判ればと思って、

2013/02/21 記述移動 なつめちゃんの様子も気にかけながら、

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんの様子も気にかけながら → なつめちゃんの様子を気にかけていると

2013/02/21 記述削除 学校から駅までの道で、前から気になっていた、

2013/02/21 記述削除 駅へと向かいました。

2013/02/21 記述修正 生徒のことみたいで → 他の生徒のことみたいで

2013/02/21 記述修正 考えてしまい → ついつい想像してしまい

2013/02/21 記述修正 ちょっと遠回りになるけど → ちょっと遠回りをして

2013/02/21 記述修正 駅に向かうことくらいでした → 駅に向かうことくらいです

2013/02/21 記述修正 感じがしました → そんな感じがしました

2013/02/21 記述修正 その後も特にアクシデントもなく駅に着いて → その後も特にアクシデントもなく駅に着くと

2013/02/21 記述修正 電車も、時間がちょっと遅くなったからか → ちょっと時間が遅くなったからか

2013/02/21 記述修正 ほとんどいなくて → ほとんどいなくなっていたから

2013/02/21 記述修正 ちょっと落ち着きがなくなって → 落ち着かない様子になり始めたので

2013/02/21 記述修正 座りなおしたりしていて → 座りなおしたり

2013/02/21 記述修正 まだ何かに怯えているみたいでした → まるで何かに怯えているみたいでした

2013/02/21 記述修正 わたしは → そこでわたしは

2013/02/21 記述結合 どうでもいい話をしていました。 → どうでもいい話をしていると、

2013/02/21 記述修正 わたしの行動に → その行動に

2013/02/21 記述修正 わたしの降りる駅について → わたしの降りる駅に着いたので

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんに挨拶してから、立ち上がろうとして → 挨拶してから

2013/02/21 記述修正 ちょっと不安げな表情に戻ったのを見て → また不安げな表情に戻ったのを見て

2013/02/21 記述修正 わたしは降りるのを止めて、また席に座りなおして → わたしは降りるのを止めて

2013/02/21 記述結合 一緒について行きました。 → 一緒について行くと、

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんは、改札前の別れ際に小さい声で → 改札前の別れ際に小さい声で

2013/02/21 記述修正 帰っていきました → なつめちゃんは帰っていきました

2013/02/21 記述修正 なつめちゃんのお礼の言葉は → 正直言って、なつめちゃんのお礼の言葉は

2013/02/21 記述修正 とても心苦しく感じました。 → とても心苦しく感じました……

2013/02/21 記述修正 色々と良くしてもらってるのに → 色々としてもらってるのに

2013/02/21 記述修正 わたしには、こんなことしか出来なくて → わたしの方は

2013/02/21 記述修正 ちょっと距離を置いた方がいいのかとか → ちょっと距離を置いた方がいいかもなんて

2013/02/21 記述修正 とても大事な事なのに → とても大事なことなのに

2013/02/21 記述修正 毎日終日バイトを入れて → 毎日バイトを入れて

2013/02/21 記述追加 朝から晩まで航海堂で働く毎日を過ごしています。

2013/02/21 記述修正 その時間は → そうやって出来るだけ

2013/02/21 記述修正 すぐに気になってしまって → すぐに思い出してしまい

2013/02/21 記述結合 それで解決するし。 → それで解決するし、

2013/02/21 記述修正 そう、思いたいです。 → そう思いたいので……

2013/02/21 記述修正 悪いかなとは思ったけど → 悪いとは思ったけど

2013/02/21 記述修正 かななら → かなだったら

2013/02/21 記述修正 わたしの幼馴染で、二学期にA組へ転入してきた子のことで → 二学期にA組へ転入してきた幼馴染の子のことで

2013/02/21 記述分割 全部そのまま教えて欲しいともう一度伝えて、 → 全部そのまま教えて欲しいともう一度伝えました。

2013/02/21 記述削除 かなは、分かった、と一言答えて、

2013/02/21 記述結合 覚悟を決めてメールを読みました。 → 覚悟を決めてメールを見ると、

2013/02/21 記述修正 そのメールの内容は → そのメールには

2013/02/21 記述修正 ストレートな内容が書いてありました。 → ストレートな真相が書いてあったんです……

2013/02/21 記述修正 興味がないみたいにすぐ会話をきるから → 興味がないみたいにすぐ会話を切るから

2013/02/21 記述修正 ある日、その態度が気に食わなかった子が問い詰めると → その態度が気に食わなかった子が問い詰めると

2013/02/21 記述修正 すごく怖がって震えていてどもってばかりいて → すごく怖がって震えてどもってばかりいて

2013/02/21 記述修正 誰もまともに相手しなくなった → 気味悪がって誰もまともに相手しなくなった

2013/02/21 記述修正 仁科の事を邪魔だと思っている事を公言していて → 仁科の事を邪魔だと思っているのを公言していて

2013/02/21 記述修正 胸が締め付けられる内容でした。 → 胸が締め付けられる内容でした……

2013/02/21 記述修正 真実だからこそ、こういう内容を送ってきた事が分かって → こんな内容を送ってきたのが分かってしまい

2013/02/21 記述修正 仕方がありません。 → 仕方がありません……

2013/02/21 記述修正 気付いたら → 目を覚ましたら

2013/02/21 記述修正 わたしの状況を察してくれて → すぐにわたしの状況を察してくれたので

2013/02/21 記述修正 わたしは、今度ちゃんと説明します → ちゃんと話が出来そうもなかったから

2013/02/21 記述修正 と、何とかそれだけは伝えて、電話を切りました → 忍さんがすぐに出てくれて本当によかったです

2013/02/21 記述修正 この日も、1日中 → 連絡した後はこの日も1日中

2013/02/21 記述修正 泣いててもしょうがないし → いつまでも泣いていたってしょうがないし

2013/02/21 記述修正 涙は全然止まらなくて → でも涙は全然止まらなくて

2013/02/21 記述修正 午後に、また泣いてるうちに眠っていたようで → 泣いてるうちにまた眠っていたようで

2013/02/21 記述修正 気がつくと夜になってました。

2013/02/21 記述移動 寝てる時も泣いてたみたいで、

2013/02/21 記述修正 ちゃぶ台にうつぶせになっていて → ちゃぶ台にうつぶせになっていたから

2013/02/21 記述修正 水浸しになっていました → 一面水浸しになっていましたね……

2013/02/21 記述削除 ちゃぶ台を、布巾で拭いていたら、

2013/02/21 記述修正 お風呂に入って → お風呂に入ったら

2013/02/21 記述修正 忍さんも大学の方が忙しくて → 忍さんも大学の方が忙しいらしくて

2013/02/21 記述結合 今日は午後から来ていました。 → 今日は午後から来ていたので、

2013/02/21 記述修正 わたしは、話を聞いて欲しいので、時間をください → わたしは、話を聞いて欲しいと

2013/02/21 記述移動 昨日、心の整理が出来て、決心がついたおかげか、

2013/02/21 記述移動 今日は集中して、バイトの仕事にも打ち込めました。

2013/02/21 記述修正 やがて夕方の休憩時間になって → やがて夕方の休憩時間になると

2013/02/21 記述修正 どうしたら良いかは分からないけど → どうしたらいいかはまだ分からないけど

2013/02/21 記述修正 なんかを話しました → などを話しました

2013/02/21 記述修正 で、みなもちゃんは → みなもちゃんは

2013/02/21 記述結合 尋ねてきました、 → 訊いてきたので、

2013/02/21 記述修正 忍さんは、わたしの顔を見て、私の助言が欲しいの? → すると忍さんは、わたしの顔を見た後、「私の助言が欲しいの?」

2013/02/21 記述修正 わたしは、ううん、と首を振りました → わたしは首を振りました

2013/02/21 記述修正 忍さんは、そう、と一言いってから → 忍さんはそれを見てから

2013/02/21 記述修正 なら、助言はしない → そう、なら助言はしない

2013/02/21 記述結合 自分で決めた方向に進んで欲しいし。 → 自分で決めた方向に進んで欲しいし、

2013/02/21 記述結合 決定するタイプだから。 → 決定するタイプだから、

2013/02/21 記述修正 迷わずに突き進めば良いんじゃない? → 迷わずに突き進めばいいんじゃない?

2013/02/21 記述修正 前進出来ました → 前進です

2013/02/21 記述追加 忍さんに話を聞いてもらったおかげか、

2013/02/21 記述追加 モヤモヤしていたものが、すっきりしました。

2013/02/21 記述修正 見えてきた気がします。 → 見えてきた気がします……


12月2日 なつめちゃんの急変、再び


先月まではかなりあったかくて、

ブレザーの下に、カーディガンで頑張ってましたが、

今日から急に冷え込んできたので、

ついにマフラーの出番です。


色はやっぱり、好きな色の水色で、

お気に入りのものの1つなんです。


他に持ってるのは、ダウンジャケットなんだけど、

あんまり色やデザインが、好きじゃないから、

これを着ないと、死んじゃうくらい寒くなるまで、

着ないで頑張ります。


ちなみになつめちゃんは、学校指定の紺のハーフコートと、

ベージュのマフラーして、ニットの手袋もしてました。


そんなすっかり真冬の格好ななつめちゃんは、

わたしにその格好を見られて、ちょっと照れたように、

「私、寒いの苦手だから」

と、言ってましたね。


なつめちゃんが着ている学校指定のハーフコート、

別に、校則で義務付けられていないので、

ほとんど着ている人がいないから、

じっくり見たのはこれが初めてです。


学校案内のパンフで見た時は、値段が高い割に、

デザインもちょっと違うかなって思ったけど、

着てる人が細身だと、学校指定のコートでも、

けっこう、かわいいかも知れない……


そんな感じで話しながら、今日もなつめちゃんと、

一緒に帰って来たんですけど、

この日の帰りもまた、なつめちゃんの様子で、

気になることがありました。


   ・   ・   ・   


駅の近くまで来た時に、なつめちゃんが、

最近増えている怪しげなスカウトの人に、

声をかけられたんです。


わたしは、そういうスカウトみたいなのは全くありませんが、

美容院の人には、この長い髪のせいで、

カットモデルとしては、よく声をかけられていたので、

めんどくさいなぁと、思ってはいたけど、

別に素通りでもいいし、一言断れば済むことなので、

これには、それほど気にしていなかったんです。


なつめちゃんに声をかけた、その人は、

歳もそれほど離れてなさそうな若い男の人で、

見た目は茶髪の日焼けした肌に、服も派手な感じで、

いかにもそれっぽい感じな人でした。


そんな人に声をかけられたなつめちゃんは、

なぜか、その場に立ち止まってしまい、

そのせいで、これはいけると思われたらしく、

ファッション雑誌のモデルの勧誘みたいな話を、

その人は言い始めたんですけど、

やっぱりかなり怪しかったですね。


その時、なつめちゃんの様子が、急におかしくなりました。


今まで見たことないくらい、ものすごく動揺していて、

相手の人の言葉に、受け答えも全く出来なくて、

体も見て分かるくらい震えていて、まるで溺れているみたいに、

口をパクパクさせていたんです。


勧誘の人は、なつめちゃんの様子が変わったのを見た途端、

勧誘していた時の笑顔から一転して、

怪訝そうになつめちゃんを睨み始めて、

それを見たなつめちゃんの様子は、更にひどくなり、

わたしはとっさに、勧誘の人を無視して、

なつめちゃんの手を引っ張って、急いでその場を離れました。


とりあえず、なつめちゃんを、

落ち着けるところへ連れて行こうと思って、

春に行った、噴水公園に向かったんです。


   ・   ・   ・   


この日は天気もそんなに良くなかったせいか、

公園内は、ほとんど人もいませんでした。


わたしは、あまり見通しの良くない奥のベンチを選んで、

なつめちゃんを座らせました。


なつめちゃんは、ここまで来る間もまだちょっと震えていて、

呼吸も荒いし額には冷や汗をかいていて、

その様子は、前の電車の時とよく似ていると感じました。


汐月さんに連絡した方がいいのかなと思いながら、

なつめちゃんの手をとって、声をかけると、

ちょっと落ち着いたみたいで、わたしの手を握り返してきて、

荒い息をつきながら、うつむいたままだったけど、

「……ごめん、なさい、もう、大丈夫、だから。

 もうちょっと、休めば、おさまる、から」

と言うので、とにかく今はなつめちゃんを安心させようと思って、

どれだけ意味があるか判らなかったけど、

うつむくなつめちゃんに顔を近づけて、

握られた手を、わたしも握り返しながら、

なつめちゃんが落ち着くまで、背中をさすってあげていました。


この間にわたしは、また急変したら、

汐月さんに連絡しなくちゃ、とか、

名刺に電話番号書いてあったかな、とか、

なつめちゃんの携帯を借りれば、とか、

持ってる薬のポーチはバッグのどの辺だろう、とか、

色々と気になって不安でいっぱいでした。


でも、そんなわたしの心配は不要だったようで、

20分くらいしたら、なつめちゃんは、

震えもおさまって、呼吸も普通に戻ったんです。


そしたらすぐに、なつめちゃんは、

「また、迷惑かけてしまって、ごめんなさい。

 もう落ち着いたから、本当に大丈夫。

 心配させてしまって、本当にごめんなさい」

と、謝ってました、ずっと……


そんななつめちゃんに対して、

おとといに見つけてしまった、薬の件もあって、

どうして急に体調が悪くなったのかとは聞けずに、

なんて声をかけていいのかが判らなくて、間を繋ごうと、

当たり障りのない、この公園に前に来た時のことを、

わたし1人が、一方的に喋っていました。


なつめちゃんはわたしの話を、

普段通りに聞こうとしていたけど、

でも、この状況ではうまく出来ないみたいで、

必死に装っているのが、分かってしまって、

わたしも、さっきまでのことはなかったように、

関係ない別の話題を、話し続けるしか出来なかったんです。


何も聞かないわたしのことを、

なつめちゃんは、どう思っているのか気になったけど、

本人から言い出してくれるまでは、

こっちからは、とても聞けなかったから……


   ・   ・   ・   


この後しばらくしたら、なつめちゃんは、

言っていたとおり、すっかり良くなったのもあって、

お互いに今までのことには触れないようにしながら、

予定通りに、なつめちゃんのマンションへ、

勉強しに行って来ました。


今日の出来事を、わたしから汐月さんに伝えた方がいいか、

と考えていて、一度汐月さんがお茶を持ってきた時に、

わたしは思わず、何度か汐月さんを見つめてしまい、

そんなわたしのそぶりに、何かあると思われたらしくて、

逆に汐月さんに睨まれてしまい……


後ろめたいことなんて、なんにもないはずなのに、

わたしの方が動揺してしまって、

結局、汐月さんに伝えることも出来ないまま、

そのまま帰る時間になってしまい、帰ってきました。


   ・   ・   ・   


なんで、なつめちゃんの様子が、急に変わったんだろう。


あの薬が、わたしの思った通りなら、

電車の時も今回も、何かがなつめちゃんを動揺させて、

ああなってしまったのだろうけど、

わたしは、心療内科の先生やカウンセラーではないから、

原因もよく分かりません……


やっぱり汐月さんに伝えて、そういう時の正しい対処とかを、

聞いておいた方が、良いのでしょうか。


でも、なつめちゃん本人の意思を無視して、

汐月さんに話すのも何だか気が引けるし、

第一わたしは身内でもない、ただの友達であって、

そう言うことに、他人のわたしが口や手を出すなんて、

それこそ向こうからしたら、迷惑なだけな気がします。


むしろ、わたしがいない方が下手に手を出されなくて、

ありがたいとか、思われてるかも知れない。


わたしは、どうしたらいいんでしょうか……




12月4日 わたしとなつめちゃんとの距離


今日は珍しく寝坊してしまい、お弁当が間に合わなくって、

お昼代としては、高くつくけど仕方なく、

昼休みにパンを買いに、購買部の売店へ行きました。


お昼のパンの売り場は、ものすごく混んでいて、

とても入っていけない雰囲気だけど、

水でしのぐ訳にもいかないので、頑張って突撃です!


そこはまるで、満員電車のような状態で、

もみくちゃにされてしまいましたが

なんとか、アンパンとカレーパンは買えました。


ちなみにどっちも100円の一番安いパンです。


この後、自分の教室に戻ろうとした時に、

後ろから大きな声がしたので、びっくりして振り返ると、

一年A組の男子たちが、騒ぎながら、

ちょうど、わたしを抜いていくところで、

その人たちの会話が、聞こえてきました。


「ったく、メシ買うのもだりぃな、あぁ混んでると」

「それだったら、あいつにパシらせればいいじゃん」

「あいつって誰だよ」

「決まってんだろ、あの女以外いねぇだろうが」

「はぁ!? あいつまともに口もきけねぇじゃん」

「それは俺たちに対してだけだろ?」

「そういやぁ、授業ではまともに喋ってた」

「だろ? だから今度パシらせようぜ」

「でもそれって、あいつが買ってこれなかったら昼飯ねぇぞ」

「じゃあ、見張りつけて買えるまで、

 売店から出さねぇようにするとかどうよ」

「それ、おめぇの担当な」

「ざけんな、てめぇでやれよ」

「とりあえず、後でれいに言ってみようぜ、これ。

 もっと楽しい遊びになるかも知れねぇし」

「怜はあいつが来た時から嫌ってたしなぁ、

 すっげぇきっついことしそうだから、

 すぐに学校来なくなっちゃいそうじゃね?」

「そしたら、おもちゃがなくなっちゃうじゃんか」

「そんときゃ別のやつで遊びゃあいーだろうが、べつに」

「まぁな」


これ以上は、引き離されてしまって聞き取れなかったけど、

あの人たちの言っていた『あいつ』というのは、

もしかして、なつめちゃんのことなんじゃないかと思って、

すごく不安になったんです……


でも、それを確認する為に、A組の様子を見に行くのは、

あえてしませんでした。


もし『あいつ』と言うのが、なつめちゃんだったとしたら、

逆の立場で、わたしがなつめちゃんだったら、

わたしに、そんな姿を見られたくないし、

知られたくもないと、思うから……


聞いてしまった会話のせいで、買ってきたパンも、

あまり食べる気にならず、1個残してしまいました。


   ・   ・   ・   


放課後、待ち合わせ場所へ現れたなつめちゃんは、

やっぱり普段と変わらない感じで、

わたしはあの会話のことが、気になって仕方がないけど、

なつめちゃんに、わたしのそういう気持ちが悟られないように、

出来るだけ、意識しないようにしていました。


今日の勉強会は、試験前の総復習で、

試験対策は万全で問題ないけど、

別の問題は、大きく膨らむ一方で、

お茶を出しに来た汐月さんと、また目が合ってしまい、

何だか気まずいです……


それもあって、勉強がちょっと長引いて、

時間が遅くなってしまい、

なつめちゃんから、夕食を勧められたけど、

今日は電車も動いているし、母親も帰ってくるからと言って、

誘いを断って帰ってきました。


   ・   ・   ・   


なつめちゃんの家からの帰り道、わたしはふと思いました。


今日、もし電車がまた止まっていて、

母親が出張で帰って来ない日だったら、

わたしはどうしたんだろうって。


それを考えると、かなり複雑な心境です。


なつめちゃんに、話を聞くのも出来ないし、

それを知っていることを、感づかれるのも良くないし、

何だかとても気が重い……


最近は、なつめちゃんに打ち解けてほしいとか、

思っていたわたしの方が、なつめちゃんから、

遠ざかり始めているような、そんな気がしていて、

このままじゃ、ダメな気がしています……




12月7日 期末試験開始


今回の試験は、全然不安はなく、

前日の徹夜なんて、もちろんしてません。


むしろ、いつもよりも早く寝たくらいです。


これも全て、なつめちゃんのおかげです!


試験の問題を見ても、今までは勉強不足のせいで、

見たことない問題ばっかりな、そんな気がしてたけど、

今回は、知ってる問題しかない感じで、

何だかとても簡単でした。


テスト時間も、半分近く余ってしまって、

答案用紙も3回見直して、見飽きてしまい、

残り時間は寝てましたね。


これなら、午後からバイト入れといても、

大丈夫だったなぁ。


一緒に帰ってきたなつめちゃんに、

このことを話すと、とても喜んでくれました。


テスト期間中は、勉強会はお休みで、

わたしの降りる駅で、なつめちゃんと別れたんですけど、

今日のなつめちゃんは、いつもよりもちょっと元気がなくて、

何かを気にしているような、感じに見えたけど、

それが何なのかが、わたしには分かりませんでした……


とりあえず今は、試験で結果を出して、

なつめちゃんに、良い報告が出来るように、

頑張ろうと思います。




12月11日 期末試験終了


とうとう、最終日のテストも終わりました!


今回は、全ての教科に自信があります!


生まれて初めて、テストが楽しかった!


これも全て、なつめちゃんの指導のおかげです。


なつめちゃんは今日の夜に実家に戻って、終業式まで、

こっちには帰って来ないとのことでした。


わたしは、なつめちゃんにお礼がしたいと思って、

今度時間がある日がいつかを尋ねると、

「終業式の日は、1日こっちで次の日に実家に行くから、

 そこなら大丈夫」

と答えたのでわたしは、勉強を教えてくれたお礼に、

その日は1日なつめちゃんに付き合うと言うと、

なつめちゃんは、とても嬉しそうに喜んでくれました。


いつもこういう表情で、いさせてあげられればいいんだけど、

わたしの力では、ほんのちょっとの時間しか、

そうしてあげることが出来ません。


すこしでも何か判ればと思って、

なつめちゃんの様子を気にかけていると、

どうも、なつめちゃんが気にしているのは、

周りにいる、他の生徒のことみたいで、

後ろから来た人たちに追い抜かれたり、前で話している人とかを、

すごく気にしているのが、分かってきました。


この時に、この前聞いたA組の人たちの話を思い出して、

なつめちゃんはクラスで、何かされているんじゃないかと、

ついつい想像してしまい、とても心配で気になったけど、

今のわたしには出来るのは、ちょっと遠回りをして、

通る生徒が少ない道から、駅に向かうことくらいです。


周りに生徒が、ほとんどいなくなると、

なつめちゃんの様子も、ちょっとは落ち着いたような、

そんな感じがしました。


その後も特にアクシデントもなく駅に着くと、

時間がちょっと遅くなったからか、

うちの学校の生徒は、ほとんどいなくなっていたから、

これなら大丈夫かなと思って、席に並んで座ったんだけど、

なつめちゃんは、落ち着かない様子になり始めて、

わたしにくっつくように、座りなおしたり、

まるで何かに怯えているみたいでした。


そこでわたしは、周りに見えないように、

なつめちゃんの手を握って、少しでも気がまぎれればと、

どうでもいい話をしていると、

その行動に効果があったのかは分かりませんが、

なつめちゃんは、ちょっとは楽になっているように、

わたしには見えました。


しばらくして、わたしの降りる駅に着いたので、

挨拶してから、なつめちゃんの手を離した時、

また不安げな表情に戻ったのを見て、

わたしは降りるのを止めて、なつめちゃんの降りる駅の改札まで、

一緒について行くと、改札前の別れ際に小さい声で、

「ありがとう、みな」

とわたしに言い残して、なつめちゃんは帰っていきました。


   ・   ・   ・   


正直言って、なつめちゃんのお礼の言葉は、

今のわたしには、とても心苦しく感じました……


わたしの方は、色々としてもらってるのに、

全然なつめちゃんに、その恩も返せてないし、

それどころか、今のなつめちゃんと、

どう付き合えばいいか、分からなくなって、

むしろ、ちょっと距離を置いた方がいいかもなんて、

考えたりしている。


なつめちゃんは、あんなに何を怖がっているんだろう、

なんで、そうなっちゃったんだろう、

それは、どうやったら直るんだろう、

今その治療をしているんだったら、

いつになれば、良くなっていくんだろう。


聞きたいことは、たくさんあるのに、

どれも、とても大事なことなのに、

何1つわたしは、聞くことが出来ません……




12月15、16日 なつめちゃんの真相


試験休みに入ってから、毎日終日バイトを入れて、

朝から晩まで航海堂で働く毎日を過ごしています。


そうやって出来るだけ、

なつめちゃんのことを考えないようにして過ごしたけど、

ちょっと気を抜くと、すぐにすぐに思い出してしまい、

バイトにも集中できない日々が続いています。


なつめちゃんのことを、色々考えてみたけど、

やっぱりわたしには、どうすればいいか分からなくて、

まず、なつめちゃんの現状が本当はどうなのかを、

確認しようと決心しました。


もしかしたら、あれはなつめちゃんのことじゃなくて、

わたしの勘違いであれば、それで解決するし、

そう思いたいので……


こんな時に頼れるのは、かなしかいなくて、

向こうもまだまだ大変で、悪いとは思ったけど、

かなだったら、他のクラスのことも、

何か知っていると思って、連絡しました。


電話してみると、かなはすぐに電話に出ました。


わたしからの電話に、

かなりびっくりしている口振りのかなでしたが、

二学期にA組へ転入してきた幼馴染の子のことで、

何か良くない話とかあったら、そのまま全部教えてほしいと、

お願いしました。


かなはわたしの口調から、その真意を読み取ってくれて、

ちょっと黙った後に、

「今はちょっと時間ないから、遅くなるかもしれないけど、

 今日中にはメールするよ。

 確認だけど、みなもは本当にそのまま全部、

 その子のことを知りたいんだね?」

と、かなは訊いてきたので、

わたしは、全部そのまま教えて欲しいともう一度伝えました。


   ・   ・   ・   


この日の夜、12時前くらいに、かなからのメールが来て、

それを待っていたわたしは、

予感が外れていますようにとお祈りしてから、

何回か深呼吸した後に、覚悟を決めてメールを見ると、

そのメールには、わたしがお願いした通りの、

全くごまかした表現のない、

ストレートな真相が書いてあったんです……


「仁科 棗はクラス内に今でも友達はいない。

 その理由は自分からほとんど話そうとしないのと、

 授業中の先生からの質問には普通に答えるけど、

 クラスの子から声を掛けても、

 興味がないみたいにすぐ会話を切るから。

 その態度が気に食わなかった子が問い詰めると、

 すごく怖がって震えてどもってばかりいて、

 まるで発作でも起こしたみたいになってから、

 気味悪がって誰もまともに相手しなくなった。

 本人も出来るだけ距離を置こうとしているようで、

 休み時間や昼休みもずっと教室からいなくなっている。

 教師たちが仁科の肩を持っているという噂もあって、

 仁科に表立って手を出して苛めたりする子はいないが、

 門埜かどの れいだけは、

 仁科の事を邪魔だと思っているのを公言していて、

 この女の取り巻き達は門埜への点数稼ぎの為に、

 教師にばれないように嫌がらせをしている。

 近いうちに門埜の指示で何かを仕掛けるという噂がある。

 門埜だけには気をつけた方がいい。

 あの女に巻き込まれると本当に危ないから。

 またなんか分かったらメールする」


いつものかななら、絶対に送ってこないその文面は、

わたしにとって、胸が締め付けられる内容でした……


読んでいる途中で、涙が出てきたけど、

がんばって最後まで読みました。


かなは、こんなひどい嘘をつくはずないし、

知らなければ知らないと、言ってくれるはずだから、

わたしからの頼みの意味を理解してくれたからこそ、

こんな内容を送ってきたのが分かってしまい、

それが余計に悲しくて、仕方がありません……


   ・   ・   ・   


この日は、ずっと涙が溢れて止まらなくて、

泣いているうちに、いつの間にか眠ってしまい、

目を覚ましたら、朝になっていました。


でも、まだ立ち直れなくて、この日のバイトは、

忍さんに連絡して、お休みさせてもらいました。


忍さんは、わたしが理由を言う前に、

「そんなの言わなくていいよ、

 その声でだいたい分かるから。

 こっちは大丈夫だから、今日はゆっくり休みな。

 ちゃんと仕事出来るようになったら来て。

 明日も駄目なら、また私に連絡して」

と、すぐにわたしの状況を察してくれたので、

ちゃんと話が出来そうもなかったから、

忍さんがすぐに出てくれて、本当によかったです。


連絡した後はこの日も1日中、

ごはんも食べないで、ずっと泣きっ放しでした。


いつまでも泣いていたってしょうがないし、

何も解決しないのも、頭では分かってるけど、

でも涙は全然止まらなくて、ティッシュ箱2つ、

使い切ってしまいました。


   ・   ・   ・   


泣いてるうちにまた眠っていたようで、

気がつくと夜になってました。


寝てる時も泣いてたみたいで、

ちゃぶ台にうつぶせになっていたから、

一面水浸しになっていましたね……


いっぱい泣いたせいなのか、

それとも、お腹が減ったせいかも知れないけど、

何だか気持ちがすっきりして、

やっと前に踏み出せるような気がしてきました。


昨日作る予定だった、夕食のおかずを作りながら、

まず明日はバイトへ行って、

忍さんにちゃんと報告しようと決心しました。


この日は、ご飯をいつもの倍くらい食べて、

かなにメールのお礼を返信して、

お風呂に入ったら、すぐに寝ました。


まずは手始めに、バイトから再スタートします!




12月17日 忍さんへ報告


今日は、朝からバイトへ行ってきました。


昨日、心の整理が出来て、決心がついたおかげか、

今日は集中して、バイトの仕事にも打ち込めました。


最近は、忍さんも大学の方が忙しいらしくて、

週に2日か3日くらいしか、お店に出てないのですが、

今日は午後から来ていたので、

わたしは、話を聞いて欲しいとお願いして、

夕方の休憩時間の30分、時間をもらいました。


やがて夕方の休憩時間になると、

わたしは忍さんのところへ行って、

幼馴染の友達のことがショックで、昨日は来れなかったこと、

でも1日泣いたら、どうしたらいいかはまだ分からないけど、

何となく前進出来る気がして、まずはバイトに来たこと、

などを話しました。


忍さんは、黙って私の話を最後まで聞いていて、

聞き終えた後、わたしに、

「みなもちゃんは、その子のこと、どうするの?

 進展させようと決めて、ここに来たってのは、

 昨日、止まっちゃったいろんなものを、

 1つずつ再開させていこうって、思ったからでしょ。

 まずは手始めに、休んでたバイトへ来た、と。

 で、次は?

 次はその幼馴染の子を、どうするの?」

と訊いてきたので、わたしは忍さんに正直な今の気持ち、

その子を出来ることなら、助けてあげたいと思っている、

でもその為に、どうしたら良いかはまだ分かっていない、

などを伝えました。


すると忍さんは、わたしの顔を見た後、

「私の助言が欲しいの?」

と尋ねられて、わたしはただ、忍さん聞いて欲しかっただけで、

どうしたら良いかまで聞いて、頼るつもりはなかったので、

わたしは首を振りました。


忍さんはそれを見てから、

「そう、なら助言はしない。

 私もみなもちゃんが、自分で決めた方向に進んで欲しいし、

 みなもちゃんは、自分の行動を、

 自分の意思で、決定するタイプだから、

 みなもちゃんが、本当に求めたい結果に向かって、

 迷わずに突き進めばいいんじゃない?」

と、言われました。


わたしは忍さんに、話を聞いてもらったお礼を言って、

仕事に戻りました。


   ・   ・   ・   


これで、まずは1歩前進です。


忍さんに話を聞いてもらったおかげか、

モヤモヤしていたものが、すっきりしました。


次に、何をすべきかが、

何となくですが、見えてきた気がします……





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