表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

クロノス・ジャンパー

作者:Lam123
最終エピソード掲載日:2025/11/24
時間軸(クロノス)の軋み

世界は一本の線路の上を、正確無比に走る列車のようなものだ。過去から未来へ、定められた時刻表に従い、一瞬の狂いもなく進行する。我々はその車窓から流れる風景を**「現在」**と呼ぶ。

しかし、もしその列車が、極稀に、数秒前、数時間前の停車駅へと、乗客の意識だけを強制的に逆走させる**「脱線」**を起こすとしたら?

時永 刹那(ときなが せつな)にとって、それは体質だった。

高校二年生の彼は、極度のストレスや予期せぬ衝撃に晒されるたび、意識を直近の過去へと跳躍させる**「クロノス・シフト」という異能を抱えて生きていた。それは未来の光景を予知する「第六感」ではない。明確に体験したはずの時間を再演する、孤独な「二度目の人生」**だ。

例えば、クラスメイトの悪戯で弁当の唐揚げが盗まれた時。刹那の意識は三秒前に戻る。彼は知っている。三秒後、何が起こるか。そして彼は、その知識をもって、**未来を「上書き」**する。

この異能は、常に彼の脳を焼き、精神を疲弊させた。日常のささやかな変化さえ、刹那にとってはパラドックスの重圧であり、周囲との決定的な隔絶を生んでいた。

彼は自身の能力の起源を知らない。ただ、この力は、一年前の交通事故以来、祖父が遺した古びた懐中時計の**「螺旋状の文様」**と共鳴するように、彼の体内で脈打ち始めたのだ。

紀元前2000年からの追跡者

平穏な日常の小さなズレを修正し続ける刹那の前に、ある日、一人の**「追跡者(オービター)」**が現れる。

黒いコートを纏ったその男は、刹那の起こす**「時間の歪み(ノイズ)」**を感知し、抹殺するために、未来から送り込まれたエージェントだった。

男が狙うのは、紀元前2000年、地中海のクレタ文明で極秘に開発されたとされる**「時間制御装置(クロノス・コア)」の設計図**。その古代の失われた技術こそが、刹那の『クロノス・シフト』の源であり、同時に、時空そのものを破壊し得る究極の時間兵器だという。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ