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龍太郎は走って自分の家に帰った。怒鳴るようにただいまを言って居間に行った。居るはずの母さんがいない。
「もう、わけがわかんねえ」
玄関から飛びでて走りだした。
サツキの家。
玄関の戸を勢いよく開ける。
サツキの靴がある。雑に靴を脱ぎ、階段をドタドタと上がった。
サツキの部屋の戸を開けた。
「おかえりー」
椅子に座っていたサツキがふり向いた。
サツキがいてくれてなんだかほっとした。
「なあ、どうなってんだよ、誰もいねえじゃんか」
「何処だと思う? ここ」
「何処って……」
誰も居ない。居るのはサツキと俺だけ。
沈黙。
「神隠しか?」
「半分正解かな」
「半分? 正解じゃないのか? サツキが神隠しされた、異世界かなんかに来てるんだろ俺たち」
「残念、逆でした」
「逆!? なんだよ逆って」
「ここが元の現実の世界で、他の人が神隠しにあってるの」
「はああ?」
言っている意味がわからなかった。
「私だけ、無事だったから助けに行ってたってわけ」
「俺だけ、助かったのか」
「龍ちゃんはチョロかった、最初から私のこと認識できてたから」
「なんだよ、ちょろかったって」
かなり間抜けな顔で龍太郎は返答した。
「あははは」
それはまあいい。
「他の人達はどうやったら助かるんだ」
「神様との約束は、龍ちゃん、啓にい、杏奈ちゃん、鈴ちゃんをこっちの世界に戻すこと」
「神様だあ?」
「夢に出てきたの」
「そんなの信じろって?」
「現状がこうなっているんだから、信じてもらうしかないよ」
確かにそうだ。こんな突拍子もないことを言われて簡単には信じられない。けど、信じ




