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けど……」
「サツキが神隠しにあってからだ、なんだか一緒に集まらなくなって話もしなくなったんだ」
「あのサツキさんって人が来て、また仲良くなったの?」
「また、っていうか。元々っていうか、ずっと一緒に遊んでたと思い込んでたというか」
「なんだか、おかしな話ね」
「そうだよな、俺も、そう思う」
「まあ、それが聞きたかっただけ。龍太郎君も杏奈さんもサツキさんが来て明るくなったなみたいで、良かったんじゃないかしら。ただ不思議なことが起こったという事実があっただけ」
「いいのかな」
「さあ、私には関係ないから知らないわ、じゃ、私帰る。ありがと」
麗子は教室から出て行った。
「俺は――」
サツキが宿題をしているであろう教室に戻ることにした。
がらがらがら
「サツキー」
教室には誰もいなかった。
「帰ったのか?」
机には鞄も見あたらなかった。
学校の外を探すことにした。
雨が降り続いている。
なんで忘れちまってたんだろう、サツキと再会した日、俺だけはずっと居なかったって認識していたはずなのに、次の日から、神隠しなんてなかったみたいに思い始めていた。
がらがら
「サツキー」
「おかえり、龍ちゃん、サツキまだ帰ってきてないわよ」
「ただいま。そっか、わかったー」
サツキの家を後にした。いったい何処にいるのだろう。
杏奈の家に行くことにした。チャイムを鳴らすと杏奈が出てきた。
「どうしたの?」
「サツキ来てるか?」
「サツキ? いや、今日は一緒に帰ってないからしらないよ」
「そっか、わかった。そんじゃ」
杏奈の家を後にする。
とにかく探し回った。鈴ちゃん家と神社にも行った。見当たらない。まさか、また消えた?
龍太郎は傘を道ばたに投げて走り出した。
「サツキー! 何処だー!」
とにかく探し続けた。




