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「龍太郎君」
「え?」
「放課後、つきあって」
ああ、そういえばそうだ、思い出した。なんで忘れてたんだろう。一週間前にサツキは帰って来たんだった。神隠しから。五年もの間いなかったんだ。
ホームルームが終わっても、雨はまだ降り続いていた。
「宿題終わんないよー」
サツキは机の上に顔を置く。
「俺、今日先行くわ」
と龍太郎は鞄を持って立ち上がった。
「はーい」
サツキは教室をでて行く龍太郎の背中をじっと見ていた。
龍太郎と麗子の二人は空き教室にいる。
「そういえば、麗子はサツキとあったことないんだもんな」
「ええ」
「サツキがいなくなってからすぐだったか、転校してきたの」
「五年前ね」
「あいつ、先週帰って来たんだ」
「何処から」
「……」
「後、かなり不思議に思ってることがあるんだけど」
「なに」
「学食であなた達ご飯食べてたじゃない」
「ああ」
「いつからあんなに仲良くなったの、あなた達。初めてみたけど、あんな風に食べてるとこ」
「え?」
サツキはともかく、杏奈と啓ちゃんと鈴ちゃんとは一緒にいた……はず。
あれ? 一緒にいなかったっけ……良く思い出せない。
「杏奈さんとあなたが一緒にいるのなんて見たことないし上級生の二人と一緒にいるのも今日初めて見たわよ、それに……」
「それに?」
「あなた、なんだか別人みたいよ」
「……別人?」
「クラスの人とそんなに会話するタイプじゃなかったじゃない、先週より前は」
「そうだったっけ」
「ええ」
「あれ、なんだか混乱してきたな」
頭がくらくらしてきた。
「ま、待ってくれ、確かに五年前までは学食でメシ食べてたメンツで良く遊んでたんだ、




