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杏奈 「懐かしいね、五年くらい来てないかもね」
啓介 「通るけど、いつの間にか寄らなくなったな」
鈴 「ここの砂、食ったらまじいんだよな」
鈴は砂場の砂を蹴った。
啓介 「出たよ、妖怪砂食いばばあ」
サツキ 「そのあだ名懐かしいね」
龍太郎 「あれは、初見だとまじでびびるよな」
鈴 「まあ、興味本位だな」
と鈴は砂を掴んでさらさらと落とした。
杏奈 「もう、食べないでね」
鈴 「ふふ」
啓介 「食べてんの?」
鈴 「秘密」
と言いながら鈴は不適な笑みを浮かべる。
啓介 「怖いからやめてくれ」
鈴 「よく、ここでかくれんぼしてたな」
と一同は周りを見た。
杏奈 「そうだね」
サツキ 「また、してみる?」
龍太郎 「だめだ」
とっさに口からその言葉がでていた。
杏奈 「暗いし、怖いよ」
と、杏奈が呟くように言うと、バサバサバサ、
杏奈 「きゃあああ」
木の上でカラスが鳴き声と共に飛びさった。
杏奈は龍太郎に抱きついた。
龍太郎 「カラスだよ、大丈夫か?」
杏奈 「あ、うん、ごめん」
啓介 「カラスが鳴いたし帰ろうか」
鈴 「カエルじゃないのそれ?」
啓介 「んー、わかんないっ!」
サツキはクスクスと可笑しそうに笑っていた。
「おはよー」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
また、月曜日が始まった。いつも通りの教室。いつも通りのクラスメイト。
「龍ちゃん、宿題やってきた?」
「やるわけねえ」
いつものように机に突っ伏す。
いつものように学食でメシを食べる。
「龍ちゃん今日は何にするの?」




