主な登場人物について
【デュラン・シュヴァルツ 男性 18歳 第1話より登場】
西部地方で鉱山や土地を数多く所有し、その名を轟かせていた貴族シュヴァルツ家の長男。
だが互いの領地を巡る東側と西側との戦争『東西戦争』勃発により、参戦していたデュランは東側の捕虜となり1年間消息不明となっていた。
文武両道と人並みはずれたアイディアの持ち主で先見の明を持ち合わせている。
整った顔立ちに甘いマスクと自信満々な態度、そして雄弁な言葉を操り人の心を掴むのが上手い。
髪の毛は銀色。そして膝が隠れるほど長い黒のマントに紫のマントを着込み、黒のブーツを履いている。
【マーガレット・ツヴェルスタ 女性 16歳 第2話より登場】
元デュランの婚約者にして旧ツヴェルスタ家の長女。
ずっとデュランが帰ってくるのを待っていたが既に亡くなっているものと思い込み婚約解消。今現在はケイン・シュヴァルツと婚約している。
髪はクセっ毛の金髪、ベージュのワンピースに緑と白のスカート。
派手な衣装や装飾品を嫌い、落ち着いた洋服を好む傾向。
【ケイン・シュヴァルツ 男性 18歳 第2話より登場】
デュランの親友にしてマーガレットの現婚約者。
幼い頃からマーガレットに好意を寄せていたが、先にデュランに告白されてしまい諦めていた。
けれどもデュランが戦場にて、消息不明になったことをいいことにマーガレットに求婚して奪い去ってしまう。
髪の毛は金髪、デュランに負けないほどのルックス。
藍色に白のボーダーが入った上着、白を基調としたマント。ズボンも真っ白、靴は茶色のベタ靴。
【ルイン・ツヴェルスタ 女性 15歳 第5話より登場】
マーガレットの妹にしてツヴェルスタ家の次女。
寡黙に何でもこなす姉とは違い、自由奔放気ままな性格をしている気分屋さん。
昔からデュランのことを兄と慕い、密かに心を寄せていた。
マーガレットとデュランとの婚約破棄となった今、ルインはデュランの恋人になろうと狙っている。
好きになった人には尽くすため、デュランの言うことなら何でも聞いてしまう従順タイプ。
金髪の長い髪、紫と白を基調としたドレス、白のタイツとオシャレなヒール。
腕や足首に紫色のシュシュを身に着けオシャレを楽しんでいる。
姉よりも身長は高いのだが、胸の大きさは似たり寄ったり。
【アルフ・フェイド 男性 18歳 第11話より登場】
デュランの親友にして唯一無二の味方。
デュランとは同じ戦場に赴いたのだが、配属が違ったため出会わなかった。
帰国してからはトール町の近くにある大都会『ツヴェンクルク』の街にて護衛の仕事などをして家族を養っている。
薄緑色の髪の毛に、整った顔立ち。
動きやすさを重視しているのか、服はわりとだらしなく着ている。
青のシャツに赤いネクタイ、茶色のコートに動かしやすいそうなレザーの手袋と黒のズボン。
【リサ・ラインハルト 年齢不明 男の子? 第13話より登場】
デュラン所有の閉店したレストランに住み着いていた下流階級の宿無し。
王族へ謀反を起こしたとされるラインハルト伯爵の名を騙っている?
一人称は『ボク』
【ルイス・オッペンハイム 男性 18歳 第35話より登場】
石買い屋の大手である『オッペンハイム商会』の長男にして、現当主である。
デュランに負けないほどルックスは良いのだが、その性格はとても好戦的で金や権力に対して異常なまでの執着心を抱き、一度相手を敵と認識すれば執拗なまでの執念を燃やす。
青い髪、白いラインが特徴の黒色のコート、黒いブーツを履いている。
また武器として小型の携帯できる銃を持っている。
【ネリネ 女性 年齢不明 第43話より登場】
元娼婦の母親を持つ少女。けれども母親が体を壊してからは彼女が街へ出向き、花を売ることで生計を立てている。主に赤い薔薇を商品として扱い『幸福の薔薇』として道行く人へ売っている。
青く長い艶やかな髪に整った顔立ち、それにピンクを基調に所々に花をあしらったであろう模様のワンピース、その上には薄いスケスケのベーゼのような羽織ものを着ており、その服だけでいえば娼婦と言えなくもない。左腕に下げている木で作られたカゴにいくつかの赤い薔薇が入れられている。
またどこか幸薄そうな雰囲気を持ち合わせているが、デュランと出会ったことで一変していくことになる。
【リアン 男性? 年齢不明 第88話より登場】
オッペンハイム家の執事で主にルイスの身の回りの世話や護衛をしている。
トランプを使ったゲームが得意であり、プロ顔負けの腕前を持つ。
また男性のわりに体の線が細いようにも感じるが……気のせいか?
【フィクサー(仮) 男性 年齢不明 第217話より登場】
国を裏から牛耳る生まれながらの絶対王者。
各業界はもちろんのこと、国の組織すべての顔役でもある。
金や権力に執着するルイスとは違い、目先の利益などよりもいかに周りの人間達が自分のことを楽しませてくれるのか、そのことに異常なまでの興味と執着心を持ち合わせている。
流れるような綺麗な銀色をした長髪に、人の心の奥底を見抜かんばかりの鋭い眼光。それはまるで野生の狼のようであり、その容姿から人から『Silbern Flugelt(銀翼を持つ男)』や『Silbern Wolf(銀狼)』などとも呼ばれたりもする。
白を貴重とした上下のスーツに白のシルクハット。また洋服だけでなく、所々のアクセントとして黒色を入れており、足が不自由なのか黒色の長いステッキで自分の身体を支えている。
【ブラッティ・ローズ(仮) 女性 年齢不明 第240話より登場】
自分の容姿に過剰なまでの自信を持ち合わせ、また美しい者へ執着しており、時には他人のモノであっても強引に自分のモノにしようとする。またその名のとおり、特に赤い薔薇と赤ワインをよく嗜むのだが、彼女がそれを口にし愛でる姿を一目見た人々は口を揃えてこう呟いた。『Bloody rose vampire(血塗られた薔薇の吸血鬼)』っと。
金色の長い髪に赤い薔薇をモチーフとしたドレス。フィクサーと同じく、黒色も好む。
また瞳の色も赤色である。
【ディアブル・ファシネー 男性 年齢不明 第?話より登場】
右頬には古傷を持ち、その見た目、薄気味悪い笑みを浮かべている軽薄な風体。
金のためなら、どんな悪事にも手を染める。
またその雇い主を平気で裏切る様からディアブル・ファシネー、フランスの言葉で『悪魔をも魅了する男』などとも呼ばれている。
若干ではあるが、言葉に独特の訛りがある。
【リステル・ハインリッヒ 女性 年齢不明 第325話より登場】
ツヴェンクルクの街外れに住む建築士。
建築士であった父を鉄道事故で亡くした後、その引き継いで自らも建築士の道を歩んでいた。
しかし周りからは彼女が女性だからと軽視されており、その待遇はお世辞にもあまり良いとはいえない。それでも彼女は亡き父が夢見ていた『みんなが安心して住める家を作り上げる』という夢を実現するため、日々努力をしている。
デュランとの出会いは、鋼鉄の橋という未だ誰も見たことも聞いたこともない橋を作り上げるため、共に力を合わせることに。
建築士としての知識だけでなく様々な知識に富んでおり、暇さえあれば街にある図書館へと足繁く通い、そこでルインと出会い友達となった。
カールのかかった赤い髪に黒のベレー帽、服は黒を基調としており、彼女の好みの色である赤を所々のアクセントとして取り入れている。また大胆にも朱のショートネクタイをあしらい、両肩を曝け出す恰好の服に短めのスカート。
一見すると、一目では建築士とは思えない恰好ではあるものの、その知識は確かなものであり、それが自信にも繋がっている。
それに視力があまり良くないのか、普段から眼鏡をかけている。