僕の日常
毎日おんなじ。
でも何かが違う。
走ってる。
なぜ走るのか。
たぶんその方が僕の心と体にあってるから。
走っているとすべてを忘れることができるから。
スタートすればゴールしかないから。
走り続ければ必ずゴールに近づくから。
そして案外好きなんだ。頬にたまにあたる風や心臓の音。
昇降口がいこいの広場。
走ったあとの昇降口の筋トレの時間は僕にとって最高の時間。
冷たいと感じることができる背中の下の床の固さ。
誰かの靴箱に両足をほうりこむ。
だいたいいっつも、一番下の段。
腹筋,背筋にちょうどよい広さと高さ。
いつから誰かから始まったのか分からないけれど、陸部の伝統にな
りつつある。
マイペースに始めてもいいし、隣の誰かと数を数えながらやるのも
いい。しんどい時は黙って天井とにらめっこ。また天井の勝ち。笑ったのはさっきの奴の言葉を思い出したから。
基本、誰かに合わせるのは苦手。合わせることはできるけれど、少し疲れる。
そんなしがらみを全て解き放ってくれるのが部活だ。
そしてその世界が全て。僕の世界と外の世界の境界線をぴったりと接着させてくれる。
読んだ人が深呼吸できますように。