番外編・風早日和のおねーさんらじお!(第2回)
日・「ねーねー、香純ちゃん、スリーサイズいくつ? おねーさんに教えてごらん?」
香・「のっけから何を言ってるんです、あなたは。教えるわけないでしょう。そういう日和さんはどうなんですか?」
日・「89-57-87。スリーサイズはToLOVEるのララちゃんと一緒だね。身長はわたしの方が高いけど」
香・「……あっさり教えてくれるとは思いませんでした」
日・「わたしが教えたということは、香純ちゃんも……」
香・「そんなことよりも、もう始まってますよ。こんにちは、皆さん。お送りしますは『風早日和のおねーさんらじお!』。第一回に引き続き、ゲストの雲居香純です。そして、」
日・「ちぇー、上手くかわされちまったィ。はい、ラジオパーソナリティーの風早日和です。自己紹介だけで尺を使いすぎちゃったから、前回に引き続き第二回の放送をお送りしちゃうよ! よろしくね!」
香・「テンポよく、コーナーに入りましょうか」
〜〜〜〜〜〜♪『Yes! Party Time!!』♪〜〜〜〜〜〜
日・「二つ目のコーナーはこちら! 風早日和……」
香・「雲居香純の……」
日・「アニ雑……」
香・「言わせませんよ! それは流石にアウトです。まずいです」
日・「ダメかぁ。えーと、ちょっとグダグダしちゃったけど、今からお送りするのは、わたしと香純ちゃんがそれぞれ好きな漫画やゲーム、アニメについて自由にお話しちゃおうというコーナーでーす」
香・「コーナーの内容もギリギリアウトな気がしますが、まあ、このくらいなら大丈夫でしょうかね。それにしても、今までだってかなり自由に話していたような気がしますが、この上さらに自由なおしゃべりのコーナーをやるんですか?」
日・「自由と言っても、漫画やゲームやアニメについてっていう縛りはあるよ。そういう趣味方面から話をすれば、もっと香純ちゃんと打ち解けられると思うわ」
香・「いえ、このぐらいの距離感で大丈夫です。お構いなく」
日・「ひどーい。おねーさん、かーなーしーいー」
香・「日和さんとは一定以上仲良くならない方がいい気がするんですよね。身の危険を感じますので」
日・「失礼しちゃうなあ、もう。でも、それは香純ちゃんにも言えることなんじゃないのかな?」
香・「不思議です。自分とは全然違う人を相手取っているのに、不思議と自分の反省が促されます」
日・「じゃあ、わたしの好きなアニメとゲームの話を始めるね。わたしが好きなのは……」
香・「どうせ、『アイドルマスターシンデレラガールズ』でしょう?」
日・「なるほど、なかなか鋭い指摘ね。でも、証拠はあるのかしら?」
香・「ミステリの犯人ぶらないでください。前回から流していた曲が何よりも証拠です。いつツッコもうかと思っていましたよ」
日・「そうね、その通り。わたしはデレマスが大好きなの。最初は『スターライトステージ』っていうアプリゲームから始めたんだけど、やればやるほど可愛いアイドルが見つかってね。沼に引きずりこまれるがごとく、ハマっちゃったよ」
香・「どこかの兄妹を彷彿とさせますね、アイドル違いですが。アニメの方は後から観始めたんですか?」
日・「そうだよ。ちょうどゲームにハマってた頃にたまたまテレビでアニメの再放送をやってたから、興味本位で観始めたんだけど、それがさあ、もっとハマっちゃったんだよね。成長物語ってだけじゃまとめられない素晴らしさがあるんだよ! あ、もうちょっと熱弁して良い?」
香・「どうぞ、存分に」
日・「一期と二期に分かれていて、一期では主に普通の女の子たちがアイドルの世界に飛び込むまで、二期では彼女たちがアイドルになった後にぶつかる試練を各々乗り越えて誰にも負けない光を掴むの」
香・「光を掴む。売れる……世の人たちに更に受け入れられるようになるということですか?」
日・「それもそう。でも、もっと言えば、目標を見つけたり、自分のやりたいことを見つけたりして、アイドルとしての輝きを確かめていくの。……特にね、卯月ちゃんがね、……ぐすっ」
香・「日和さん⁉︎ どうしたんですか、急に」
日・「……ごめんね、ちょっと思い出し泣き。ネタバレになるからあまり詳しいことは言えないんだけどね。香純ちゃん、もしデレマスのアニメを今後観てくれるなら、島村卯月ちゃんから目を離さないでちょうだい」
香・「日和さんの話を聞いていてとても気になってしまいましたから、もちろん観ますよ。島村卯月ちゃんですね、覚えておきます。日和さんはその島村卯月ちゃんが一番好きなんですか?」
日・「それがね、わたしの一番は別に居るんだよ。アニメにも出てるんだけどね。卯月ちゃんも大好きなんだよ。むしろ、アニメを観て卯月ちゃんを好きにならない人間は居ないと言っても過言じゃないくらい。でも、でも、わたしが一番好きなのは、諸星きらりちゃんなんだよ」
香・「ほう、諸星きらりちゃん」
日・「ちょっとスマホで調べてみても良いよ。このインターネット番組はそれくらいしても良いくらい緩いから」
香・「ラジオですけどね。では、お言葉に甘えて………………。ぱっと見の印象ですが、ポップな可愛さのある娘ですね」
日・「うん。この見た目で身長が185㎝、いや、今は186だったかな? 186㎝あるんだよ」
香・「ええっ⁉︎ モデルよりももうひと回り大きいですね。バレーボール選手ぐらい」
日・「うん。ポップなファッションで、話し方も変わってるんだよ。『〜だにぃ☆』とか『にょわっ!』とか。とても明るい娘なんだけど、マイペースに見えて実はとても繊細なの。高い身長もコンプレックスで、周りの人から怖がられたり、そういう見た目ばかり注目を浴びてしまうのが辛かったんだよ。……わたしもね、きらりちゃんほどじゃないけど背が高い方だから、その気持ちがよくわかるんだ」
香・「なるほど、共感、ですね?」
日・「見た目もその人の個性、とも言えるけれど、やっぱり中身を見て欲しいじゃない? だから、きらりちゃんはそのために変わったキャラを作って明るく振舞っているんだよ」
香・「なるほど、それで……。キャラを演じているということですか?」
日・「演じている、とは違うかな。自分に嘘をついているんじゃなくて、自分自身をもっとキャッチーな形にして表に出していると言った方が良いと思う。だから、きらりちゃんはちゃんと自分に正直で自分のやりたいようにやっているのよ。素敵でしょう?」
香・「わかります。きらりちゃんの素晴らしさも日和さんのキャラ愛の深さも」
日・「ふっふっふ。観る前からあまり言い過ぎてしまうのは良くないからどっちでも良いけど、推しとしてはきらりちゃんのことも観て欲しい。きらりちゃんってマイペースに見えて、ものすごく気配りができるから。ものすごく良い娘だから。彼女こそ高身長アイドルの星だと、わたしは訴えたい!」
香・「諸星きらりちゃん。彼女のことにも注目して、アニメを観てみようかと思います。今度と言わず、家に帰ってからでも」
日・「ありがとう! 香純ちゃんも自分の推しのアイドルを見つけてね。それじゃあ、次は香純ちゃんの好きなアニメを紹介してちょうだい。えーと、アニメで良いんだよね?」
香・「私の場合、漫画とも言った方が良いかもしれませんが。私が好きな漫画・アニメは、『ジョジョの奇妙な冒険』です」
日・「おおっ、ジョジョ! わたしも好きだよ、ジョジョ。……これ訊き方が難しいんだけどさ、香純ちゃんはどのキャラが好きか、どの部が好きか、どちらで訊けば良い?」
香・「両方大丈夫ですよ。私は二部のジョセフ・ジョースターが一番好きなんです」
日・「二部か。幽波紋が登場する前ね」
香・「はい。どの部もそれぞれの魅力があって好きなんですが、一番として挙げるなら二部なんですよ。私、とにかくジョセフが好きなんです」
日・「一部のジョナサンとは打って変わって、ワイルドな若者って感じだよね、孫のジョセフは」
香・「私はその人間臭さが好きなんです。ジョナサンと較べたら紳士的なんて程遠いですが、思わぬ機転を利かせて闘いを有利に運ぶところや自分の策が上手く行ったら得意になってしまうところには親近感がわきますし、口は悪くても、周りの人たちーー特に彼を育ててくれた祖母をとても大切にしていたり、内に秘めた正義の心や勇気は、主人公としてとてもカッコ良くて憧れます。読者である私たちから遠過ぎず、それでいて私たちの遥か先を行く活躍をしてくれるジョセフがとても好きです。ジョースター家のジンクスを唯一破った人でもありますし」
日・「短命と…………生涯で一人の女性のみを愛する、ね」
香・「あははは」
日・「でも、香純ちゃん。二部を語る上で欠かせないキャラはまだ居るんじゃあないの? シーザーは?」
香・「……そうですね。シーザー。初登場時はチャラそうなイタリア男でしたが、友情に厚く誇り高きツェペリ魂。ワムウとの闘いでの最期はとても辛かったです。ジョセフとリサリサが後から駆けつけた時のシーンはとても有名ですよね。私もそのページで一旦漫画を閉じて、その場に突っ伏してしまいました。アニメ放映時には一度漫画で読んだから大丈夫だと思っていましたが、ダメでしたね。声優さんの演技の良さも相まって、余計に辛かったです」
日・「敵のワムウも敵ながらあっぱれだったよね。人間を見下していてもシーザーに対しては戦士として敬意を払っていたから。だから、あの闘いではシーザーを倒したワムウのことはあまり憎めなかったんだよね」
香・「わかります。すごく、わかります」
日・「そんな訳で、わたしたちのアニメトーク、いかがでしたでしょうか? 結構好き放題話してたけど、共感してくれたり、さらに思うところがあったりしてくれたら嬉しいなーと思います。わたしもバッチリ香純ちゃんと打ち解けられたぜ」
香・「…………そういうことは、あまり自己申告しない方が良いと思いますが」
日・「まーまー。とにかく、そろそろ第二回はおしまいだね。第三回ではゆる〜くお悩み相談をしちゃうぞ☆」
香・「まさか三回に跨って放送されるとは思いませんでしたが、まあ乗りかかった船ですし、最後までやり切ります」
日・「それじゃあ、第三回放送をお楽しみに〜。Pの皆さん、おやすーん」
香・「デレラジまで混ぜると更に収拾がつかなくなりますから、やめましょうね」
私自身の推しキャラは別に居ますが、彼女たちの挙げていたキャラも好きです。
ラジオも続くらしいですが、次は一度本編に戻りたいと思います。
ではでは。




