05.翌日
「瀧!っはよ!昨日はサンキュな♪」
爽やかに挨拶し、前に座ろうとする慎埜とは正反対で瀧は朝から眉間にシワが寄っていた。原因はただひとつ。
昨日付き合わされた練習の結果だ。
108対0。
108戦108敗。
確かに勝てるとは思ってないが、さすがに三分の一ぐらいは勝てると思っていた。
だからこそ、機嫌は最悪である。
「瀧?お〜い瀧?」
目の前でひらひらとされる掌を見て、面白いぐらいに怒りのメーターが上がっていく。
「ターキ〜〜ッ!!!」
「――煩い」
「なんだ、聞こえてんじゃん。挨拶ぐらいしろよな」
「……」
いつもよりも異様に――否――無駄に明るい慎埜は、絶対に昨日一度も負けなかったからだろう。
そう考えるとさらに怒りのメーターが上がる。
瀧の怒っているときの反応は、ただただ無口になることだ。
それを知りながら、慎埜はなお突っ掛かってくる。
『『『やめときゃいいのに…』』』
と、瀧と仲のいい誰もが思ったが、誰も止めようとはしなかった。
怒りが有頂天に達する一歩手前で、幸か不幸かチャイムが響き渡った。
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コレ以下ちょっと短すぎた為の穴埋めです。
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