君と僕の会話
説明など何もない。
全てにおいて説明不足。それが俺クオリティ。
お前は、いつも早いな。
「そう?大して時間は変わらないけれど」
そうなのか?
「うん。さっき帰ってきたばかりだし。って、何持ってきたの?」
飲み物だ。ピルクル。
「流石。わかってる。私、それ好き」
あぁ、そりゃそうだ。だって俺が好きなんだからな。
「そっか。そりゃそうだね。そりゃ誰よりも私の好きなものは分かっているか。ね、私」
あぁ。俺の好きなものは誰よりもわかっているよ。だってお前は俺だろう?斎藤明日香
「そうだね。聞くまでもないことだったね。斎藤飛鳥」
俺たち二人は笑う。
「それよりもさ、ちょっとあんたも入ってよ。このボスがなかなか倒せなくてさ」
あ?あぁ、俺もそこには苦労してる。それじゃ、ちょっと待ってろ。着替えてくる。
「ここで着替えろ、めんどくさい」
やだよ。なんで好き好んで女子の前で着替えなきゃならない。
「アホか。私が私の着替えを見て喜ぶとでも思ってんのか?」
それはないな。だけどな、そう育てられたんだよ。
「そうか、そうだったね。そういえば」
だからちょっと待ってろ。すぐに来る。なんなら俺のゲームを起動しててくれ。
「できないよ。忘れたの?」
あぁ、そっか、思い出した。
「バカだろ」
お前と同じくらいにはな。…っと、あった。ほら、お願いします。
「了解。早く行ってこい」
言われなくともな。
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