Episode1...裏路地
練習で書いています、拙い文章ですが鼻で笑って下さい
《???》
何処かの町外れの裏路地…
雨が降り注ぎ全身でそれを感じる雨宿りなど出来ない
だって自分に帰る所など何処にもないから…。
路地の外壁背に座り込む…もう何年もここにいる
「…ここで死ぬのか」
もう何日も食べ物を口にしていない…
空腹に頭は真っ白に目は虚ろになっていた。
その時…同じ雨にずぶ濡れになっていた男がいた。
「おい、坊主…家出か?風邪引く前に帰んな」
「……」
「坊主…帰る所がねぇのか」
その男の身なりはゴロツキの様でとても表の人間には見えなかったそれで。
「……俺を売り飛ばすのか?」
直感を素直に伝えてしまった。
「……」
「ぷッ!ハッハッハ!よく言われるよ」
「坊主は素直だなぁ!」
なんとか最悪の展開にはならなかった様だ。
「なあ、坊主一つ提案があるんだがいいか?」
「こくこく」
そう言われ首を上げ下げした。
「じゃあ…うちに来い!」
「!?」
こうして俺は拾われた、あの雨の日…気まぐれで俺を拾い俺の人生を変えた。
その男の名はナンバー07[ボイル・エステノール]組織ギルド【銀の剣】に所属する暗殺者だった…若かった俺は疑いなどせずその男に着いて行ってしまった。
それが俺の人生の別れ目だった。
【6年後…】
「お前にはがっかりだよナンバー08」
「まさか08がターゲットを見逃すなんて」
「08〜まさか情でも湧いたのかな?」
「へっ…ザマァみろってんだ」
「………」
元同僚から嫌疑に掛けられた、罪状は組織の信用を裏切りターゲットを見逃した事…。
軽い任務の筈だった…人を一人殺すだけ、これまでにしてきた事にすれば些細なことのはずだった。
「やめて…殺さないで!」
「……」
「ねぇッ…お願い…お腹に子供がいるの」
ターゲットは若い女だった、小さな店を営んでいてショートヘアで小柄なただの平民だった。
(…いつもなら話も聞かず殺してるんだが)
「お願いッ…ここにあるものは全部持ってていいから」
涙を流し必死に身に宿る我が子を守るため彼女は交渉を始めた。
「貴方の事は誰にも言わない…だから!」
「お前は悪人なんだろう?」
何故だか疑問に思った事を口に出した普段は黙って殺すのだが不思議だ。
「私が悪人?ふっ、ふざけないで!」
「アンタに恨まれる事なんてしてないわ!」
「ならおかしい…組織に目を付けられるって事は」
「組織ッ…まさか」
何かに気付いたのか顔色が変わる。
「何か知ってるようだな?」
「私の元夫のせいよ」
「あの人の仕事を手伝った事があるから」
「そいつの名は?」
「ボイル・エステノール」
その名を聞いて分かったボイル・エステノールは我が組織の裏切り者で俺の師だ。
「もういい…分かった…」
そう彼女に言い残しその場を離れた。
「昔…師が話していた平民の女…」
「子供までこさえてたのか」
ボイルは俺をゴミ溜めから拾いあげてくれた恩人…生きる意味を教えてくれた、そんな男が愛した女性。それを知ってしまった俺が殺せる訳がない…。
そうして任務に失敗し組織《銀の剣》に帰還後…俺は裏切り者として組織に制裁を受ける事になった。




