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#017 「想太派の逆襲」

昼休みの廊下。

はるな派と想太派の声が入り混じり、熱気はさらに増していた。


「はるな様は女神だー!」

男子たちが一斉に叫ぶ。


「想太くん最高ーー!」

女子たちが負けじと声を張り上げる。


「二番目でもいいからー!」

女子たちのコールが揃い始めた。


「……二番目って何の基準だよ!」

はるな派男子がツッコミを入れる。


「関係ない! 想太くんは尊いの!」

女子たちは譲らなかった。


「……やめろーーー!」

想太が教室の中で頭を抱えた。


「なんでアンタまで人気あるのよ!」

はるなが真っ赤な顔で怒鳴る。


「俺が聞きたい!」

想太は半泣きで返した。


「もはや言葉の意味が崩壊してるわね……」

美弥は冷静に呟いた。


「こうなると止まらんな」

隼人がため息をつく。


「混乱は指数関数的に拡大している」

要は真顔で分析した。


「二番って楽しそう!」

いちかが笑顔で手を振った。


「お前までノリノリか!」

想太が机に突っ伏す。


廊下の声はどんどん大きくなる。


「はるな様!」「想太くん!」

「女神!」「天使!」


「騒音レベルが規定を超えました」

AI先生の無機質な声が流れる。


「……聞いてないな」

隼人が苦笑した。


想太は耐えきれず、窓から身を乗り出した。


「俺は普通だーーー!!!」


一瞬、廊下が静まり返る。


次の瞬間。


「普通が尊いーーー!!!」

「想太くんの謙虚さ最高!」


歓声が爆発した。


「……もうダメだ」

想太は窓からずるりと崩れ落ちた。


教室中に笑いが広がった。

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