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神は夜を歩く  作者: 夕霧
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ルシウスの雷名5

〜とある洞窟〜

金の刺繍

「眠気は冷めたか?」

濡れた髪の毛でローブが少し透けて見える白尽くめに問う。


白尽くめ1

コクリとだけ頷く。


クロノス

「さて、これで全員揃ったし。やろうや!」

遅れてやってきた白尽くめ1をずっと待っていたのか、入ってくるなり計画の実行を持ちかける。


ネズ

「昨日まで一番、心配して奴が、今日は偉い余裕そうで何よりやね。」


ユウキ

「私らは、とりあえずバックアップメンバーとして後方で待機するから、頼むよ?お三方。」

クロノス、ネズ、金の順番に見つめる。


金の刺繍

「ふっ、余裕だよ。もうこの時点で、実はこのローブすらいらないかもしれないんだからさ。」

金の刺繍が七色のローブに着替えるために羽織っている白のローブを白尽くめ1に渡す。


ユウキ

「まだ何か、隠してるの?教えてよ?その秘密。」

ユウキも金の刺繍の正体を知りたくてウズウズしていた。

ずっと、考察し続けているのだが今だに答えに辿り着けていなかった。


ネズ

「バックアップメンバー、頼みますよ?では、起動させるね。」

魔術。

『楔をここに。紡がれし場所は呼応する。空間。振動。同化。』

発動、空間同調。

ネズとクロノスが見つけた原初の魔火が一望出来る場所へと洞窟いたメンバー全員が空間を飛び越してワープする。


金の刺繍

「ちゃっちゃと終わらせて帰ろうや。」

透明になるために頭にフードを被って消える。


クロノス

「場所もどんぴしゃ。完璧やん。」


ネズ

「当たり前でしょ?」


魔神

「本当にドンピシャですね。」

全員の背後から不気味な声が低く響く。

転移してきた全員が振り返る。


ネズ

「えっ?」

腹部に激痛が走る。

魔神の右手がネズの腹部に突き刺さっていたのだ。

身体が地面に転がる。


クロノス

「なんでお前が、ここにいるんだ?」

冷や汗が止まらない。

魔神が血に濡れた手を肩にかけてきたのだ。


ユウキ

「ハハっ。不滅の魔神、2ですか?内通者、いたのか。くそっ。」

逃げ道を全力で考える。

戦って勝てる相手ではないのだ。


2

「そんなに緊張するなよ。仲間なんだからさ?」

嬉しそうに笑う魔神。


金の刺繍

「えらくご機嫌だな。2、そんなに嬉しいのか?」

余裕ある態度で2に近付く。

お互いの距離がほぼ0になるまで顔を近付けて挑発する。

この場にいる全員が臨戦体制をとる。







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