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転生して その1

全角と半角が混ざる


自分で書いててきもちわるい


それでも呼んでくれるあなたに、ピース!

気付いたら死んでいた

というのは何か変だ

死んだら気づくこともできない


でも、実際にそうなっている

というのは、僕は生きているのだ


しかし、死んだという記憶も確かにある


不思議な感覚だ


そして、とても新鮮な感覚だ


生まれ変わったようだ


あらゆる感覚が、今までと違う


瞼の奥から目を刺す光の眩しさ

木材と生肉が混ざったような臭い

口に広がるしょっぱさ

湿った肌の心地悪さ

どこからか聞こえる赤ん坊の泣き声


五感のすべてが混ざり合って、混乱してきた


しばらくすると、胴がふわりと浮く


何が起こった?


すぐには状況が掴み取れない

辺りが見えないのだ

見えない?なぜ?


それから、水を掛けられた

水?なぜ?


意味が分からない


それらはとても奇妙な体験だった


そして、どこか懐かしさがあった


どうしてだろう、とぼんやり考えていたら、そのまま寝てしまった



起きると、朝だった

白く眩しい光が流れ込んでくるし、

小鳥の鳴き声が聞こえるから、たぶん合ってる


「何を当たり前のことを」

と、思うかもしれないけれど、


思い出してほしい

前話で僕は死んでいるのだ


ここでグロい話をするのもなんだが、

あの轢かれ方ではまず助かりもしない


助かったとして、こんなに簡単に両手両足をジタバタ振ることはできないだろう

こうして、大声で泣くこともままならないはずだ


しばらく泣いていると、ドアの開く音がした


女がやってきた


コスプレだろうか?

メイド服のような、

いや、メイド服を着た

彫りの深い(西洋人か?)女だった


詳しくは分からなかった

視界がぼやけてうまく見ることができない


皮膚にいやな感覚が流れた

体を拭かれたのか?


よく分からなかった


昨日もそうだったが、

よく分からないことを考えるとすごく疲れる


その日は、もう眠ってしまった



こうして数日起きてすぐ寝てを繰り返していると、だんだん状況が分かってきた


つまり、転生、というやつだ


な…何を言っているのかわからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった...


まあ、転生したしたということだ、とりあえず、そういうことだ


そう、僕は今、赤ん坊なのだ!


という訳で、いちからこの世界のことを覚えなくてはならない


まず初めに、自分の置かれた立場、これを知る必要がある


父親と母親、顔と名前は覚えた


父親はヘンリー(実際の発音とは違うかもしれない。すまねぇ、異世界語はさっぱりなんだ)

イケメンだった面影はあるが...という風貌だ

虎になる寸前の李徴といえばいいのか

彼を見るときは、たいてい本とセットだ

本が好きなのだろう

よいことだ

おそらく30前後だろう


そんな夫とは対照的なのが、母親のリーシェだ

とにかく美人、これに尽きる

ノルマン人的な美人だ

おまけによく笑う

この笑顔だけで、こんな見ず知らずの土地でも生きていこうと思える

おそらく22,3だろう


そして兄弟

いまは兄が一人いるだけだ


兄の名前はジョン

活発な男の子だ

そう、日本で考えられるような、典型的な男の子だ

よく遊びよく食べよく寝る、そんな子供だ

よくいたずらをするらしく、僕のところにもよくきて、突っついたりして遊ぶ

そんな彼も、家庭教師に怒られるとまさに塩を掛けられた青菜になってしまう

そう、この家は子に専属の家庭教師を付けられるほど豊かなのだ

親ガチャ大成功だね

8歳になるらしい


そして、メイド

これは何人もいる

が、ここで挙げるのはその中でも一人について


名前はエイミー

助産師の補助か、あるいは専属のメイドか

とにかく、よく僕の世話をする

一番っ接している人間かもしれない

そして、これが一番重要なのだが、

とにかくかわいい

美貌で言えばリーシェに多少劣るかもしれないが

それでも十分きれいだし、何よりかわいい

まだ幼さがある

とてもいい

年齢は、おそらくメイビーおおよそ16


これで人物としては終わりだ


ちなみに、異世界なのだから魔法が使えるかと言われたら、

そうではない


生まれてこのかた魔法をみていない


もしかしたら、自分だけ使えるチート的なものかもしれないと思い、


「エロイッサム、エロイッサム」


と唱えてみようとしたが、

口からは喃語が漏れるだけだし、

指先から光線が放たれるわけでもない


いまのところ、魔法はつかえなさそうだ


つまんないの

「木材と生肉が混ざったような臭い」

ってどんな匂いだよ


私、気になります!

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