銀の月
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
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そろそろみんなが寝静まる頃
まだ隣ではゴソゴソと自分の寝る位置を確認している
『もう寝ないと起きれないよ、おやすみなさい』
そう言って私は、額にキスをした
どこかうつろげな瞳が安心したのか閉じていく
頬をそっと撫でて
頭をそっと撫でて
『おやすみなさい』
今日は月が大きく私たちを眩しいくらいに照らしている
月の光がまるで階段のようで
窓際へと繋がっている
毎日忙しく少し疲れているのか
涙もろくなっている私がいる
月明かりは少し気弱になっている私の道を
大丈夫だよと優しく導いてくれていた
このままここで見ているだけは、いけないだろうか
そう思った瞬間
寝返りをした、あなたは深く息をした
私の気持ちを見抜かれたかと一瞬ハッとする
気持ち良さそうに幸せそうに眠る横顔に
心が穏やかになった
「どんな夢をみているのかな」
薄明かりに照らされる横顔に
そっと手を添える
眩しいほどの銀の月が私を照らす
スッと背筋を伸ばして窓際へと足を運んだ
深く静まる漆黒の世界に
ただひたすらに輝いて穏やかに
ただひたすらに優しく私を包み込む
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪