読者にしょうもない呪いをかけるやつ
その子の部屋で本を読みつつ話していたときだった。神妙な顔でその子が言った。
「ねぇ、マッシュルームってさ、とっさに思い出そうとすると、マッシュルームなのかマッシュムールなのか頭がバグらない?」
「え? そう? マッシュルームって、いやムールだっけ? あれ? どっちだっけ!?」
「ほらー! ね!」
「いや私今までそんなことで悩んだことないし! マッシュムールでしょ! あれ? 違う? もー! 話聞いたせいじゃん! やだー! ええ、どっちだっけ、ルーム? 部屋? キノコなのにルームなの? じゃあムール? ムールって貝っぽいな。やっぱなしかな。マッシュ、ま、マッシュルーム? ルームって口は勝手に動くからルーム? マッシュルーム? ムール? あああー!」
「あはははは! 呪いじゃ、呪いがうつった!」
「いやー! 戻して! マッシュ、ムール? ルーム? ふおあああ!!」
そして呪いは伝播する。
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