第一話 友達
引き続き興味を持って頂き、ありがとうございます。第一話で学校の話となります。
少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
想一と希美は学校へ着く。
二人は同じAクラスへ向かい歩く。
「はぁ、みんな朝から元気だよな。」
想一は学校へ着くと、周りを見ながらため息を吐きながら呟く。
「逆に想一くんは何で元気が無いの?」
想一の隣を歩く希美は、想一へ問いかける。
「何でって、そりゃそうだろ。眠い、ダルい、勉強したくない。」
「想一くん……」
希美は呆れ顔で苦笑いをしている。
二人の前から大きな体格をした男性がこちらに気付き話しかける。
「おっ、坂井と西野じゃないか。相変わらず仲が良いなぁお前ら。」
「まぁ幼馴染ですから。」
想一はまたかと、いつもの調子で受け流す。
「あ、藤先生。おはようございます。」
隣を歩く希美は、その男性へ挨拶をする。
「おう、おはよう。風邪引かない様に気をつけるんだぞー」
そう言って男性は去っていく。
男性は二人のクラス担任である。
初日に担任の藤だ、1年間宜しく頼む。と言ってその後は生徒の紹介へ入った。
なので生徒は誰も下の名前を知らない。
とてもフレンドリーで、親しみやすく、高身長で体育教師だと感じさせる見た目だ。
実際、体育教師なのだが。
二人はようやくAクラスへ到着し中に入る。
「やっとお二人さんの登場だ、おはよう。」
「想一、希美、おはよう。いつもより遅かったわね。」
教室へ入ると近くにいた二人組の男女が話しかけて来る。
「おはよう」
「おはよう、光太くん、優香ちゃん。」
想一達もそれに答える
男性の名前は[田島 光太]金髪。想一よりやや身長低めで、性格は明るい良いやつだ。
女性は[七瀬 優香]茶色い髪で髪型はポニーテールにしている。こちらも明るく元気な少女である。
「さっき廊下で藤先生に捕まってたんだよ。」
想一は訳を話すが、
「ふーん。本当に〜?」
ニヤリと笑みを浮かべ優香が疑って来た。
「なにおぅ、ま、まさか。想一と希美ちゃん、朝からイチャイチャ、ラブリィファイヤーをして来たと言うのか!?」
優香の疑いに、近くにいた光太がオーバーリアクションで反応してくる。
「何言ってんだお前。頭大丈夫か。」
想一は冷静に答えるがその隣の希美は、
「なぁっ!?何い、いいってるのこ、光太くんららラブリィファイヤーなんて!?」
動揺のしまくりである。
「希美、一旦落ち着け。深呼吸だ。」
想一は落ち着かせに入る。
「そ、そうだね。」
スーハーと深呼吸をして光太の方へ向く。
「私達はまだ付き合って無いんだから、からかい禁止!」
顔をまだ赤くしながら希美は言うが、優香はあるワードに気付く。
「ほほぅ。まだですかぁ。」
ニヤニヤしながら追い討ちをかける優香。
「な、何言ってんだ希美っ」
流石に想一も慌てる。まだ?可能性はあるのか。いや、ただ口に出ただけで両想いとは限らない。
そう葛藤をする想一だが、当の本人は
「ま、ふぁ……」
顔を真っ赤にして思考停止である。
その様子を見て光太と優香は笑っている。
想一は勘弁してくれとため息を吐いた時、黒板側の扉が開き教師がやってくる。
「みんな、そろそろ時間よ。席に着きなさい。」
理系の先生が来て、俺たちはそれぞれ自分の席に着く。
席は想一は窓際、希美と優香は廊下側で光太が中央だ。
想一は席に着いて授業を聞きながらも、何か良いきっかけがあればと告白のタイミングを考えるのであった。
授業が終わり、昼休み。
「ふぅ疲れた。腹減った。」
想一は結局思い付かず、授業に集中せずに悩んでいた。
「想一、お前顔がやつれてるぞ。そんなに勉強したくないのか。」
近くに来た光太は、想一の顔を見て引いている。
「ちげぇよ、少し考え事だ。」
内容は言えないので濁して答える。
「ふーん、お前が考え事ねぇ。ま、何かあれば俺に相談しろよ。大親友の俺にな!」
光太はキメ顔×ウインクで心配をしてくれるが、想一はツッコミ所が多くて引いている。
「お、おう。じゃあ早速頼むわ。」
「早速か!?おう、任せろ。俺のパーフェクト頭脳がチャチャッと解決しちゃる。」
光太は嬉しそうに答える。
「じゃあ、やきそばパン。あとカツサンドとタマゴサンド、飲み物はコーヒーの甘いやつが良いな。金ないから大親友、50年後のツケで頼むわ。」
「OK、任せろ大親友。じゃチャチャッと……って何言ってんだぁお前ぇ!相談って何処が!?ただのお使い!つか50年後のツケって、もはやパシリ&虐めだよ!大親友何処行った。」
見事なツッコミを入れて来た。
「何やってんの二人とも。」
少し離れた所から見ていたらしい優香が呆れている。
「そうだよ、想一くん。せめてお金は渡さないと。」
そう希美も光太へフォローをするが、買いに行かせるのは良いのか? と想一は口に出さず思う。
「悪かったよ、光太。じゃあこれで。」
そう言って想一は光太に五千円札を渡す。
「分かれば良いって、金額高くね。何買うん?」
「ん、購買の物全部。足りなかったら大親友のツケで。」
想一はじゃ頼むと言わんばかりに手を顔の前に出す。
「いっやっ、全然分かってねぇよ。さっきより酷くなってない!?希美ちゃーん、想一が俺を下僕か何かと思ってるんだけど、何か言って」
希美に助け舟を求める光太、だが希美はお弁当の準備をしていた。
「希美ちゃんも優香も無視か!?クソォどうして俺がこんな目に。」
ブツブツと言いながらも購買へ向かう。
想一は行ってくれた事に驚く。
「何を買ってくるのやら……」
不安ながらも待っていると、光太が帰って来る。
「ほら、やきそばパンとカツサンド、コーヒー牛乳な。どうせ時間無いだろうし、タマゴは却下だ。後これお釣り。」
そう言って光太は千円札を四枚と小銭を渡して来る。
「覚えられたんだな。何が来るか心配だったよ。サンキューな。」
想一は礼を言って、時間が無いので直ぐに食べ始める。
「そんなんで良いの? 折角だし、明日から愛しの希美にお弁当を作って貰えばぁ。」
優香がパン想一と光太のパンを見ながら言って来る。
「優香ちゃん、何をい、言っとるのかね。私何かのお弁当なんて……」
下を向きながら言葉に反応するが、想一は内容よりも言葉使いが変な方が気になった。
談笑しながらも昼休みが終わり、残り授業を受けて下校。
「じゃっ、私は部活あるから。また明日ね」
「あ、俺も行くから一緒に行こうぜ。じゃあな想一、希美ちゃん。」
優香と光太がそう言って部活へ向かう。
二人とも女子・男子の陸上部だ。
「じゃあ俺たちは帰るか。」
「そうだね。」
想一たちはこうして下校する。
道中に道が違うので、また明日と別れ帰宅。
「楽しかったけど、疲れたな。」
想一はベッドに仰向けで休んでいる。
「卒業まで約、三年間か。それまでに、絶対に。」
そう心に決める。
夕食などを済ませ、想一はベッドへ潜る。
そして希美との小学生の記憶を思い出しながら眠りに就く。
第一話を読んで頂き、ありがとうございます。
引き続き、楽しんで頂けるよう考えながら書いて行きたいと思います。
今後も引き続き宜しくお願い致します。




