第零話 プロローグ
こちらの作品に興味を持って頂きありがとう御座います。
七瀬夕です。
読み辛い、誤字、脱字があるかも知れませんが、読んで頂けると嬉しいです。
どうか宜しくお願い致します。
大音量の目覚ましが鳴りだす。
夢の世界に居た少年は、その音により現実へと戻される。
「うぅん、もうこんな時間か……ふぁ……」
少年は近くにある時計へと目を移す。
時計は07:30と表示されていた。
ゆっくりと起きあがり目を擦りながら学校へ行く準備を始める。
少年の名前は[坂井 想一]
高校1年生、髪は黒く身長は164cm、痩せ型で何処にでも居そうな平凡な見た目をしている。
想一の部屋は2階にあり、1階から想一を呼ぶ声が聞こえる。
「想一、早く起きなさーい。ご飯出来てるわよ」
声の正体は想一の母だ。
その声を聞き、1階へ降りてリビングへと向かう。
「父さん、母さん、おはよう」
リビングへ着いた想一は、朝食を食べている父[坂井 仁郎]と母[坂井 優実]に毎日の日課のような言葉を交わし、用意された朝食の目の前に座る。
目の前にはご飯、味噌汁、納豆、そして謎の緑色の液体が置かれている。
「想一、早く食べちゃいなさい。あの娘が来ちゃうわよ」
母はそう言って少し急かしてくる。
「そうだ、早くしないと想一の大事な大事なお嫁さんが迎えに来てしまうぞ」
父も母の言葉に反応して茶化してくる。
「なに言ってんだよ、ただの幼馴染だよ」
父の言葉を受け流して食べ始める。
納豆とご飯、味噌汁とバランス良く食べ始め完食をする。
「さてと……そろそろツッコんで良いか? なんだよ、この緑の液体! 当然の様に置かれてるけど初めて見たぞ!?」
想一はリビングへ着いた時から感じていた疑問を口に出す。
「フフフ、良くぞ聞いてくれたぞ想一。それは父さんが研究を重ねて作り上げた最高傑作だ」
父が立ち上がり、興奮気味に言ってくる。
「その名も、青汁とバジル、緑で名前も似てるから混ぜれば美味しいんじゃね?。だ!」
何ともしょうもないと思いつつ、その緑の液体を手に取る。
想一は恐る恐る手に持った緑の液体を口にする。
――ゴクリ。
その瞬間、強烈な匂いと苦味が口に広がり、むせる。
「ゴフッ、ゴホッ、オェ。――不味い」
想一はむせた後に一言ボソッと言う。
「そうかそうか、美味すぎてむせてしまったか! 健康に良いし、これからは毎日飲むんだぞ想一!」
いや、待て。見てれば分かるだろう。不味いんだよ。と内心思いながら上機嫌の父を睨む。
「そうね、仁郎さんがせっかく作ってくれたんだもの。想一、これからは毎日飲むのよ」
母もそれに賛同をする。
マジか、これを毎日飲むのか!?冗談だろ?。
想一は未だ口に残る味を我慢しつつ絶望する。
「いや、これは健康だとかそう言う問題じゃ」
そう反論をしようとした瞬間、玄関のチャイムが鳴った。
「おっ、想一来たぞ。」
「ほら、来たわよ。ご飯も食べ終わったし、待たせちゃ悪いんだから、早く行ってあげなさい。」
父と母、二人に急かされ食器を出し玄関へ向かう。
ドアを開けると、髪は肩より下でフワっとして、目は丸く、身長は154cmの可愛い少女が待って居た。
「おはよう、想一くん。」
少女は家から出た想一へ嬉しそうな笑顔で挨拶をする。
彼女は[西野 希美]小学生からの幼馴染だ。
「おはよう、希美。相変わらず早いな。」
学校のある日は、希美が想一の自宅へ毎朝迎えに行くのが日課となっている。
「想一くんが、遅いだけだよ。今度は迎えに来て欲しいな。」
少し顔を赤くしながら彼女は言う。
「俺が迎えにかぁ……しても良いけど、遅刻確定だぞ?」
「えっ、良いの? って遅刻は駄目だよ!」
そう冗談を言いながら二人は学校へ向かう。
二人は小中高と同じ学校へ通う。
入試も無く、誰でも大歓迎と謳っているだけあって、頭の良い者も居れば、勉強が苦手な者も大勢通っている。
――現在は5月中旬。
入学してから1ヶ月と少しが過ぎた。
初めは二人きりでいる事が多かったが、今は二人の共通の友人も出来て楽しく過ごしている。
「もう高校生か……これからも宜しく頼むよ。」
想一はこうした当たり前の日常が、これからも毎日続いて欲しいと心より想う。
「えっ、それは平日は毎日迎えに来いと言ってるのかな?。 想一くんはネボスケさんだからね、特別だよ!」
照れながらも嬉しそうに希美は応える。
「おう、毎日頼むよ。おかげで俺はゆっくり寝てられるからな。」
そう言って、ふと思う。
高校を卒業したらどうなるのか、その後も希美と一緒に冗談を言い合えるのか、と。
「高校を卒業しても、こうして過ごせたら良いのにな……」
ふと思った想一は、つい言葉に出していた。
「えっ? あっ、そ、そうだね!」
とても驚いた表情で顔を真っ赤にして、慌てた様子で返事をする希美。
どうしたんだ?と疑問に思いながら二人は歩く。
想一は隣を歩く希美に、密かに恋心を抱いていた。
幼馴染との恋愛は上手く行かないと良く言われている。
理由は簡単だ。
物心付いた時から一緒にいる為、兄妹感覚に感じる、異性として見る事が出来ない。
大半はこう言った理由が殆どだ。
高校卒業の前には絶対に告白をするんだ、そう想一は強く決意をしていた。
これからもずっと、希美と一緒に居たい。
――そう、願っていた。
読んで頂き、誠にありがとう御座います。
色々と不満があるかも知れませんが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです。
次話更新に付いてですが、可能な限り早く投稿出来たらと思います。
誤字・脱字と言ったチェックをしながら、皆様に楽しんで頂ける内容に仕上げて行きたいと思っております。
話の構造は既に考えておりますが、上手く伝えられるか、読みやすいかをしっかりと考え、完結出来たらと思います。
今後も宜しくお願い致します。




