美少女たちが酔った勢いでえちちのち
その日僕たちは町の中心部にある宿屋に泊まった。
「温泉気持ち良かったなぁ」
僕は宿にある温泉を満喫し、僕たちの宿泊部屋に戻る。
「レ……レナちゃんやめっ……! むぐぅ!?」
部屋に入ると、リザがレナちゃんに押し倒されてキスされていた。
しかもそれは長く続き深いやつだった。
僕が見惚れていると、アイラが帰ってきた僕に気づく。
「お……お兄様!? 今レナちゃんが酔っちゃって大変なんです! ひっ!?レナちゃんやめっ、むぐっ」
レナの標的はアイラに変わり、深いキスをする。
ん……?というか口移しで何か飲ませてる……?
キスを終えると、アイラの顔が赤く火照っていた。
僕はまさかと思い部屋中央にあるテーブルを見る。
案の定そこにはアルコール飲料が無数に置いてあった。
レナちゃんかなりタチの悪い酔い方してるな……。
酔うとキス魔になるのは愛に飢えているからだろうか。
「レナちゃんが悪いんだよ……!」
「えっ!?ひゃん!」
アイラ同様顔が赤く火照っているリザがレナちゃんをベッドに押し倒す。
そしてリザは犯罪スレスレの行為をしている。
やべえな。
地獄絵図だ。
「お兄様……お水を買って来てくれませんか……?このままだと……大変な事になってしまいます。私……フラフラして上手く歩けなくて……」
「わ……分かった! コンビニ行ってくる!」
宿屋を出て夜道を歩く。
昼間の暑さとは打って変わり、涼しく心地よい風を感じる。
夜遅くということもあり殆どの店は閉まっているが、コンビニだけは煌々とした光を放ち夜町を照らしていた。
ちなみにこの世界のコンビニは完全無人で24時間営業している。
買いたいものを認証魔道具で読み取り、精算魔道具にお金を入れる、というシステムだ
コンビニに入ると深夜にも関わらず賑わっていた。
「ええっと水水」
冷蔵魔道具の棚を見る。
水1つにしてもそれなりに品揃えが良かった。
「クリスタルゲイザーにするか……レヴィアンにするか……」
水って味無いのになんでこんな種類あるんだろう。良舌の人は味の違い分かるのかな。
ちなみに僕はいつも名前がかっこいいのでクリスタルゲイザーを選んでいる。
せっかくなので、今回は種類が違うものを4本買う事にした。
精算魔道具で精算を終え夜道に出る。
「あれ? クリス君じゃないか 」
背後から声が聞こえる。
その男はレジ袋を片手に、コンビニから出て来た。
ああどうして僕は一人になると必ず誰かしらに出会うのかな。
しかも今回は癖が強すぎる。
「どうも栗栖川君。久しぶり」




