美少女達が日焼け止め塗るのってエロいよね
聖騎士達と別れ、僕たちはホテルに戻る。
そして何とも微妙な空気が流れる。
「いや、まあ良かったでしょ! 「魔光岩」は無くなったし明日にはビーチで泳げるようになるんじゃないか?」
「それはそうだけど……。結局クリスガワって人は居なくなっちゃったし、あの人の思惑通りだったんだよね? 私正直あの人が何をするのか……恐ろしいよ」
リザは栗栖川にやけに怯えているな。
僕個人としては彼のことをそこまで嫌っていない。むしろ、考え方だったりが似ていて親近感が湧くくらいだ。まあそこが気持ち悪くもあるんだけど。
火山と同じようにほかの魔力源を攻撃してくれるなら、僕の帝国に嫌がらせしたいという意思と合致しているから寧ろ応援したいくらいだ。
「大丈夫だよ、リザ。彼が何か恐ろしい事をするような事があったら帝国が黙っちゃいないからね。帝国は世界最強の国で、曲がりなりにも平和を維持している。彼らを敵にして勝てる人間はいないよ」
「うん……」
「そんなこと考えてないで早く寝ようぜ。明日はビーチで遊ぶんだろう?」
部屋を消灯する。
僕たちはそれぞれベッドに着く。
「そんなこと考えてないで」と言ったが、僕は栗栖川について考えた。
彼は僕と似ていた。同じ転生者という理由だけでなく、「本質」が僕と同じように感じた。
しかし、一つだけ気懸りなセリフがあった。
「世界を救う」だ。
彼は自分の目的を「世界を救う」ためと言っていた。果たして彼のような人間が「世界を救う」とかいう信念を持つものなのだろうか。僕だったら絶対そんな信念は持たない。アイラさえ居なければ世界なんて滅べばいいと思ってるくらいだ。
まあ、世界を救ってくれるなら救って欲しいし(何から救うのかは分からないが)僕はささやかに彼を応援するとしよう。
そんな思いにふけりながら僕は眠りについた。
……
「ミャーミャー(ウミネコ)」
白い砂浜、青い海、そして水着の美少女。
ここに居るだけで僕は幸せなのかもしれない。
僕たちはレンタルしたビーチパラソルの下に拠点を作る。
「すごい日差しだなぁ」
「ビーチ日和ですね!」
「あっ!日焼け止め塗らなきゃ! クリス君手伝ってくれない?」
「えっ!?」
「冗談だよ。レナちゃんお願〜い♪」
「うん!」
3人は互いに日焼け止めを塗り合う。
まあ、そりゃそうだよね、男が女の子に日焼け止めを塗るなんて恋人同士でしか起こりえない。
しかし女の子が日焼け止めを塗り合う姿は。
うーん。いいね。
あ、そうだ。
「リザ、僕にも日焼け止め塗っておくれよ」
仕返しだ。少しは照れろ、意識しろ、このエルフめ。
「ごめん、日焼け止め切れちゃった。でも男の子は少しくらい焼けてた方がかっこいいよ!」
……。
僕は例のごとく、海には入らずパラソル内で体育座りをしていた。
泳げないし、女3人の中に男1人が混ざってはしゃぐのは痛いからね。眺めているだけで十分だ。
ずっとこんな平穏が続けばいいのにな。
新作連載開始!




