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美少女達にエロい水着を着せて楽しむ

 

「僕たちは港から船に乗ろうと思ってるんだけど。リザはエルフの村に戻るんだよね? 」


 リザはもともと村から港町への案内として付いてきてもらっていた。心惜しいがここで別れることになる。


「そうだね、私が帰らないと村のみんなに心配かけるから、ここでお別れだね」


「リザお姉ちゃん、一緒に行かないの……?」


「え?そんなわけないよレナちゃん。私も一緒に行くよ!一緒に旅して、たくさん思い出作ろうね!」


 エルフの女が金髪美幼女の上目遣いに敗北している。

 村のみんなはレナちゃんに比べればどうでもいいらしい。


「じゃあ僕乗船券買って来るからレナちゃんの

 家の掃除とか、荷造りとかよろしくね」


「「はーい」」


 僕って追われてるんだよな?何でこんなに楽しく美少女達と旅行をする事になったんだろうか。

 そもそも追っ手はまた来るのか?


 アレスは一度、僕を見逃してくれようとしていた。

 それを僕が台無しにしてしまった訳だが、彼はアイラを殺した後、僕を殺さずに去っていった。


 彼は自分で「非合理が嫌いなんだ」と言っていたが、あの場で僕を殺す事が一番合理的である。


 しかし、不慮にアイラを殺し、アイラを治療する僕を殺す事はプライドが許さなかったのだろうか、それをしなかった。


 僕が帝国に敵意があるとわかった以上、放って置くことはできないだろう。

 しかし、また彼自ら僕を倒しに来るとは考えにくい。彼は合理よりもプライドを重んじている。だから格下である僕を、アイラを失った(と思っている)僕を直接殺しに来ることは無いのではないか。

 追っ手が来るならアレスでなく聖騎士でかつ、時間的に猶予がある筈だ。


 その間に船で更に首都から離れる事ができる。


「あ、あのー、クレタ(町名)まで4人分の乗船券が欲しいんですけど」


「エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスのどちらになさいますか?」


「え?」


 全然何言ってるか分からない。ここに来て初めての異世界語が出てきた。

 説明を見るとエコノミー、ビジネス、ファーストの順に値段が高くなっていってる。

 この順で高級になっていくのだろうか。


 クリスの所持していたお金は結構な額だったらしく、この旅で食事や宿を利用するのに全く困らなかった。聖騎士団は相当高収入である。

 なので、流石にファーストクラスと言うのは少し痛いが、出来なくはない。

 レナとリザもめでたく加わった事だし、奮発するか。


「じゃ、じゃあファーストクラスっていうのでお願いします」






 僕は乗船券を買った昼ごろ、港町のレストランでアイラ、リザ、レナ達と落ち合った。


「〜〜で、ファーストクラスっていうのの乗船券を買ったんだよ」


「クリス君、それ本当!?」


 リザが驚き、目をキラキラさせて言う。


「ファーストクラスっていうのはね、船で一番豪華な客室なんだよ!! 本当の本当にお金持ちの人しか使えないんだよ!? クリス君そんなにお金持ちだったの!?」


 どうやら僕にはこの異世界の常識が備わっていなかったらしい。普通にビジネスクラスで良かった感じか。でも、こんなに喜んでくれるならそれはそれでいいか。


「ファーストクラスにはね、プールも付いてるんだよ! !…ということでクリス君、水着買って♪」


 このエルフの人図々しいな。

 だが僕にはそれを断る理由がないのも事実だ。


 僕たちは水着を買いに店に向かった。


「レナちゃんいいね〜♪すごい似合ってるよ!ふひっ」


 レナがリザのチョイスした水着を試着する。

 ワンピース型のゴシックな水着だ。とてもレナに似合っている。どうやらこのエルフ相当センスがいいらしい。


「じゃあレナ、これにする!」


 レナが笑顔で言う。


 こうやって一つ一つ思い出を作っていけば、レナの心の穴も埋める事ができるかもしれない。

 きっかけを作ってくれたリザに感謝だ。


「リ…リザさん!流石にこれは際どすぎます!!」


「いいじゃんいいじゃん、似合ってるって!」


 試着室の中でどうやらアイラとリザが揉めている。

「際どい」とか何か聞き捨てならないワードが聞こえたが。


「や…やめてください! 」


「ほらほら、クリス君にも見せてあげてよ!ご開帳〜♪」


 そう言ってリザが試着室のカーテンを開く。


 そこには白くてフリルのついた際どいビキニを着たアイラが恥ずかしそうに立っていた。


「お兄様、あまり見ないで…


「似合ってる」


「へ?」


「すごく可愛いよアイラ、その水着よく似合ってる」


 僕は口の緩みを噛み締め、キメ顔で言う。

 真剣な目でアイラを見つめる。


「お、お兄様がそう言うなら……」


 よしっ!


 僕は心の中でガッツポーズを決めた。


「ところでリザはどんな水着にするんだ?」


「へ?私はこれだよ」


 普通にお洒落でいい感じのワンショルダー型のビキニだった。

 自分だけ無難な感じで行くんだなこのエルフ。


「リザ、それよりもこっちの水着はどうだ?」


 僕はアイラの水着と同じくらい際どい水着を示す。


「えぇっ!?それはちょっと恥ずかし…


「そうですよリザさん。その水着着てみてくださいよ」


「レナもその水着がいいと思うなぁ」


 リザは渋々、僕の示した際どい水着を買うことになった。

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