夜
こんな夜は誰かの声を聞きたくなる
真夜中の1時半
みんな寝てるかな
嫌われたくなくて
結局 私ひとり
ベッドに小さくうずくまる
親指を咥えて眠る赤ん坊の様に
不安で押し潰されそうになる
あんな風に泣き疲れたら眠れるのかな
薄暗い闇夜の中で
明けない夜が吹き溜まってる
ちゃんとした夜の来ない日々
何もかもが私を置き去りにして
冷たい風と共に過ぎ去って行く
濡れた頬を拭って声を押し殺した
真夜中の3時半
何の音もしない
新聞配達の
バイクもまだ眠ってる
私はまだ眠れない
寝返りも打たずに眠る赤ん坊の様に
泥の様に深く眠りたい
ただ安らかな寝息を立てて夢も見ないで
仄暗い夕暮れの中
明るい夜が足踏みしてる
ちゃんとした夜の来ない日々
何もかもが私を置き去りにして
冷たい風と共に過ぎ去って行く