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僕がつくる異世界の騎士団  作者: 葉月 優奈
六話:欠陥品とアンデットの騎士団
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ギルド内は、水を打ったような静けさだ。

レンガ造りの建物の中は、静まり返っていた。

意外と明るいが、窓がないので明かりで中が明るく見えた。


「やっていないのか?」小声で言ってくるケンコ。

「さあ……」僕は周囲を見回す。いろんな雑貨が置かれていた。

狭い雑貨店といったところだろうか。

だけど、雑貨店とは違う不思議な匂いが立ち込めていた。


「いらっしゃい」奥のカウンターには、一人が見えた。どうやら男らしい。

ガタイのいい男だけど、どこか感情に乏しい。

「あの……ここは?」

「魔術師ギルドの直営店です。ここでは、一般のお客様に魔法のアイテムを販売しております。

そのほかに、依頼受付やギルド加盟申請もこちらで承っております」

淡々とカウンターの男は語った。

見た目は完全に体育系の男で、魔道士に見えない茶色いシャツと長いズボン。

引越し業にいそうな若い青年だ。強いて言えば、喋りも表情も淡々としているところぐらいだ。


「一つ、尋ねたいことがある。

チャマという女が、こっちに在籍しているはずだが」

「チャマ……ですか?少々お待ちください」

男はそう言いながら、一枚の大きい石板を取り出した。

取り出して、重そうに床に置いていた。そのまま石板に魔法をかけると、文字が浮かび上がる。

まるでそれは、タブレット端末のようだ。


「へえ、似たようなものがあるんだな」

「ええ、これはギルドで独自に開発したものです。

まあ、使うだけでかなりの魔力を消費しますが」大きな石板に、ずっと左手を添えている。

スマホで言うところのリセットボタン、あそこで魔力を送っているようだ。

「ありました、チャマですね。彼女は今このギルドにいません」

「どこにいるんだ?」

「ストラ森林に行ったようです」

その言葉に、僕は思わずはっとした。


「わかった、それを聞いただけで十分だ」

「なにか十分ですか?」

すると、僕らの後ろにある入口のあたりから声が聞こえた。

聞こえた声の主は、フードを頭からすっぽりと覆っていて背が高く細身だ。

フード付きパーカーのような服を着ていて、長い袴のようなモノを身にまとう。

顔がよく見えないが、耳が尖っていて肌が黒い。

そして、肩がけバックをかけていた。肩がけバックの中から、光る何かがチラリと見えた。


「いらっしゃいませ、お得意様!」

「例のは、用意できているか?」

「ええ、できております。さあ、こちらへ」

カウンターの男が、あまり表情を変えることなくフード男。


その男の目が、一瞬ギロリとこちらを見ている気がした。

そのまま、男に先導されるままに奥へと消えていった。



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