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僕がつくる異世界の騎士団  作者: 葉月 優奈
六話:欠陥品とアンデットの騎士団
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いつもどおりダラダラと過ごし、次の日になった。

二日に一日しかいけない秘密基地。

神崎 美幸の家に行けない日は、家にいるのが主だ。

家業はなくサラリーマン家庭なので、涼しい部屋で携帯ゲームをやっていた。

暑い夏を過ごし、夕方を迎え、夜になった。


ご飯を食べて、風呂も入って、九時になった。

今日は、亘から電話がかかってくる。

それを待つために、僕は電話の前で待機していた。


家に帰ってきた母親が、興味本位で見てくる。

だが、恥ずかしさからか母親を締め出す。

こういう時に思う、(携帯持たせてほしいな)と。

家の都合上、僕は携帯電話を持たされていない。実際僕が携帯を持ったのは、中学入ってからだ。

そんな僕は廊下に椅子を置いて、固定電話の前で待っていた。


そして、九時を迎えた。

だけど、亘から電話がかかってこなかった。

(おそいな……まだかな)


それから三十分経過、僕は椅子に座ったまま足をバタバタさせていた。

(こないな)

僕は固定電話を見ながら、半分イライラしていた。

亘はもちろん僕の電話番号を知っている。でも、僕は亘の携帯の番号は知らない。


(どうしよう、亘は……)

僕は一瞬電話を取ろうとしたが、それをためらう。

手を飛ばして引っ込める動作が何度も続いていた。

そうこうしているうちに気が付くと……


(十一時か、流石に今日はかけてこないか)

僕は既に電話の前で二時間待っていた。

十一時になると、僕は眠気も増してきた。

そんな僕を察してか、リビングから母親が出てきたちょうどその時だった。


ピロロロッ

「鳴った」僕はすぐに反応して白い固定電話の受話器を取った。

「もしもし」声も弾む。


「ごめん」泣いている声が聞こえた。その声は亘の声だ。

「亘?」

「明日の夏祭り、行けない」

「えっ、どうして?」

「親に……言い出せなかった」

「言い出せない?」

「うん、だから……」

「そんなに怖い人なの?」

話を聞いていて、僕は単純に疑問だった。


「いや、怖いというか……なんでもない」

「ねえ、明日亘の家に行っていい?」

僕は電話口で、思わぬことを口にしていた――



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