傘が役に立たない時は…(200文字小説)
掲載日:2015/06/09
天気予報では昼頃から雨が降るという。
会社まで辿り着けば置き傘がある。
だから傘は持って出なかったのだけれど…。
最寄りの駅に着いたら土砂降りだった。
「これどうぞ」
部下の女の子だった。
「これって…」
「だって、こんな雨じゃ傘は役に立ちませんよ」
会社に着くと、別の部下たちは腹を抱えて笑った。
私は先程の経緯を説明した。
「それでその格好ですか?」
彼女から受け取ったのはイベントで使うウルトラマンの着ぐるみだった。




