エンブリオウに還れ
戦士の血筋でありながら扱うべき武器を持たない『不具なる英雄』オラフ。優れた武器を持ちながら片腕を失い戦士として落伍した、その娘リズィー。二人は剣の血族の末席に甘んじながらも平穏な日々を送っていた。しかし彼の血族が内乱を起こす。首謀者は間もなく討伐されたが、オラフは内乱の予兆を察知していたとして咎を問われる。オラフは血族の誇りを守る為、一旦は処刑されることを受け入れたが、彼の娘リズィーまでもが極刑を科せられることとなり、翻意。オラフはリズィーと共に脱獄し、血族のしがらみから脱することを決意する。二人を追うかつての戦友と、同族の猛者たちとの死闘を潜り抜け、目指すは赦しの地エンブリオウ。