閑話休題 世界設定とキャラ紹介(読まなくても問題ないです)
【世界設定】
西暦22☓☓年。男女比は1:50となり、圧倒的に男子が少なくなった世界が舞台。
今から200年ちょっと前から徐々に男女比の出生率が崩れていき、200年たった今の男女比になった。男子が圧倒的に少なく虚弱であり、女子が男子になり代わって社会の中心になり、世界を回している。ただ200年前に男子がぶいぶい言わせていた頃から、あまり科学技術は進歩していない。人口減少の原因になる戦争も激減。宇宙開発や深海探査などもストップ。
そういった男性的なものは女子の趣味に合わずに据え置かれている。代わりに暮らしやすい環境整備と自然保護に、社会的な活力が注ぎ込んでいる。
【男子と女子】
男子は非常に虚弱であり、身体能力は小学生レベルで止まる。体力は低く、病気に弱く、寿命も短い。中学校で社会的な活動を終了する者がほとんどである。また中学校にすらいかず小学で社会生活を終了したり、中退する者も少なくない。
男性ホルモンも少なく、性的欲求も小さい。社会的な野心などはもちろんない。つまり体力気力ともに僅かなのが男子の普通である。
そのため高校進学をした上にやる気を持って学校生活に望んでいる虎太郎は、非常にレアなケースとなっている。日本においては虎太郎しかいない。
女子たちは男子に比べて非常に恵まれた肉体を持っている。成人の平均身長は170センチ以上。また乳房も臀部も大きくなっているが、それ以外の部分に脂肪はほとんどつかない。過去における抜群のスタイルというのが、現代の標準だ。これは男子の減少した性的欲求を、少しでも喚起するためにそう変わってたからである。
男子がとても少ないので、女子は男子に対して非常に強い欲求を持っている。性的な欲求もあるが、その他にも保護欲や恋愛感情や奉仕愛なども深い。少ない男性との接触において、なんとか男子の歓心を取り、生殖の機会をえる為にそういうようになった。社会風潮もそれが当たり前のことである。
男子の性的欲求は少ない。だが女子の卵子はとても貪欲になっているために、性行為における着床率はとても高い。男子が性交渉をきちんと完遂できさえすれば、であるが。
《備考:主人公、虎太郎について》
物語の主人公である虎太郎は、容貌などにも恵まれている。だがそれ以上に男性ホルモンが高いという特徴がある。だからこそ女子に囲われて養われるような生活をよしとせず、むしろ頼られる男子を目指しているのである。古の男子がもっていた男らしさを、わずかなりにも残しているのだ。
保護欲の高い女子からはその可愛らしさにより惚れられ、知性を求める女子は虎太郎の学ぼうとしう姿勢に好感を持ち、責任感のある女子は社会的に役目をはたそうとする虎太郎が大好きで、生殖欲求の高い女子からはその男性ホルモンにより惚れられる。
女子たちは感情的には虎太郎のことが大好きだし、本能的にも明らかに優秀な遺伝子をもっている虎太郎に惚れやすくなっているのだ。
【家族について】
重婚という犯罪は存在せず、愛人などのタブーも存在しない。
男子は複数の女子と婚約、結婚することを推奨されている。幼稚園から中学校までの短い社会生活で、男子は多数の女子と婚約し、性交渉が可能になり次第、結婚する。
男子には18歳を超える頃にまで成長して、ようやく生殖できるようになる。一方で女子は小学校の高学年になる前には生殖可能となる。この点においても、男子は非常に肉体的に劣っている。
社会的には生殖行為が非常に重視されている。そのためこれが可能になる18歳までは、男子は結婚できず、すべて結婚の前約束である婚約をする。十分に生殖器が成長した段階で、男子は結婚できるようになる。
ちなみに女子は10歳以上になれば小学生でも結婚できる。その頃には女子は妊娠できるからだ。それまでは流石に女子も未成熟であるので婚約となる。子孫を残せるかどうかが、結婚におけるすべての判断基準である。
男子は社会的には無力であり、経済的に女子を支えることはない。婚約もしくは結婚した女子は、各々が金銭や労働力等を供出して、複数人が協力して1人の男子を養う。男子がハーレムを築くというよりも、女子が積極的に男子を囲い養っている、という見方のほうが正しい。そうして生まれた子供は、それぞれの女子の家で育てられる。
《備考:主人公の実家、霧峰家について》
虎太郎と白雪の母親も、ある男子のハーレムの一員であった。その男子は42歳で死んでいるが、ハーレムを構成していた母親たちは今でも仲が良い。それは1人の男子を愛した者同士という信頼関係もある。が、打算もある。明らかに他よりも優秀な男子の、虎太郎が生まれたからだ。母親たちは皆、自分の娘を虎太郎に嫁がせようとしている。そういう縁で虎太郎と婚約している少女も3人ほどいる。
ちなみに近親相姦という言葉も死語になっている。ただでさえ少ない男子と知り合う機会を、わざわざ減らす法律は撤廃されているからだ。
妹の白雪も虎太郎と婚約している。ただ白雪は本当に生まれた瞬間に母親が独断で、一歳児の虎太郎と婚約をさせてしまった。虎太郎はそれに怒りはしたが、母親の気持もわかるし、自分を慕う妹と婚約破棄もできないので、そのままにしている。ただし婚約順位は、最下位としている。
虎太郎は腹違いの姉2人と、妹1人と、両親共に同じな実妹1人(白雪)と婚約している。これはこの世界において標準的なことである。
《備考:婚約順位とは》
結婚したら結婚順位となる、ハーレムにおける序列である。
男子は多くの女子と婚約するのが一般的であり、そして女子たちは男子を金銭や社会的な力などあらゆる面で支える。その供出量が一番多いものが、婚約順位の一位となり、多い順に順位が付けられる。
一位が正妻とするならば、よりお金持ちであればあるほど正妻に近くなるということだ。
これは法律ではなく、社会的な常識に過ぎない。格付けをしたほうがハーレムが上手く運用できる場合が多いためである。色々考えること自体がおっくうな男子は、その流れに身を任せている。
しかしながら虎太郎は自分で考え、その常識に反してた行動をとっている。
単純に婚約した順番で、婚約順位を決めているのだ。だから幼稚園の時に婚約した恋菜が婚約順位一位となっている。別に虎太郎は恋菜を正妻にしているつもりはない。すべての嫁を同等に愛するために、婚約順位に重きを置いていないのだ。ただの順番である。
ただしこれは婚約順位の一番である恋菜にとって、猛烈なプレッシャーとなっている。結果として恋菜は「こたろーちゃんの婚約順位一位の私が、こんなことではダメだ!」と日々自分を奮起して努力を続け、才能も相まって中学相撲で東の横綱とまでになった。
一方、仮に虎太郎を囲うとすれば、圧倒的に金銭を供出できる女子は樹里亜である。樹里亜は財閥の一人娘であり、また娘を溺愛している母親も虎太郎を気に入っているため、その気になれば小国の国家予算ほどは動かして全面的に虎太郎をバックアップできる。のだが、虎太郎はそれを拒否。20番目に婚約した樹里亜は、婚約順位20位である。
妹の白雪は別枠扱いで、婚約順位は最下位ということになっている。
【キャラクター紹介】
・霧峰虎太郎
身長:142cm
体重:36kg
夢 :立派な男子になること
世界的にとても珍しい、高校1年生の男子。しかも美少年。もちろん女子からはとても人気が高い。女子は虎太郎と結婚もしくは、虎太郎の愛人になることを望んでいる。
強くて逞しい女子に頼られる男子になるため、虎太郎は日々努力している。が、あまり実を結んでいない。
・百目鬼恋菜
身長:192cm
体重:83kg
バスト:102(Iカップ) ウエスト:71 ヒップ:104
婚約順位:1位
黒髪ショートカットの、長身女子。女子の大きいこの世界においても、高校1年生で190センチオーバーは少ない。相撲により鍛えぬかれた身体に、たっぷり柔らかい乳房や尻肉のついたわがままボディー。どもり癖があるものの、誰にでも優しい女の子だ。虎太郎のことが宇宙で一番好きで、自分のことよりも虎太郎のことの方がはるかに大事。すべては虎太郎のために努力を続け、才能も合ったために強くなった。中学校の時に東の横綱になり、現在は超高校級の相撲少女である。すぐに角界に出ても通用するレベルの強さを誇っている。ちなみに格闘技で相撲を選んだ理由は、虎太郎が小学校の頃から相撲を見ているからである。
虎太郎が男子として研鑽しているので、それを尊重している。でも不安で不安で仕方がない。
赤ん坊の時から虎太郎の知り合いで、幼稚園で虎太郎から婚約をされた。
・小早川猫子
身長:171cm
体重:69kg
バスト:89(Fカップ) ウエスト:63 ヒップ:90
婚約順位:2位
知識派で賢い、余計な知識もたくさん知っている参謀型の少女。もとは剣道をしており、そこそこ強い。現在は二次元にはまっている。武士っぽいポニーテールをしたキラキラネームの少女。
恋菜と同じく虎太郎の幼なじみ。恋菜に遅れること一年、幼稚園の年長さんの時に虎太郎から婚約をされる。
虎太郎のことが大好きだが、それを表に出すのはスマートではないという思想。虎太郎は自分のことを好いており、自分も虎太郎を好きなことは変わらないので、愛情表現を表に出すことはあまりない。ベタベタされるのを嫌う虎太郎の気持ちを優先させてもいる。
・霧峰白雪
身長:164cm
体重:61kg
バスト:86(Eカップ) ウエスト:56 ヒップ:86
虎太郎の婚約順位:最下位(現在31位)
中学3年生の、虎太郎の妹。頭がとても悪い。学校の成績も悪く、記憶力が悪く、知恵も知識もない。代わりに常識はずれの勘の良さと幸運を持ち、全てを補っている。電車にのるときも、適当に電車に乗って気が付くと目的地に着いている。その幸運さで、虎太郎の妹に生まれるという、全世界の女子垂涎の幸運を射止めた。虎太郎の両親が同じ妹ということで、出生と同時に母親の手によって虎太郎の婚約を受けた。身内であるので、婚約の順位は最下位が固定である。
中学柔道部の期待の選手である。
・ヴァルロッテ・ベルロシャス
身長:150cm
体重:47kg
バスト:72(Aカップ) ウエスト:48 ヒップ:71
虎太郎の婚約順位:30位
高校3年生の不良少女。金髪だけど染めてるわけではない。ツルペタロリ少女で、小学生くらいにしか育っていない。虎太郎と並ぶと、完全に小学生の男女だ。
目つきがすごく悪く、歯もギザギザしている。『黒死蝶』というチームのリーダー。戦闘力が非常に高く、恋菜とほぼ互角である。ロリ体型で恋菜とはウェート差が倍近くあることを考えれば、これは異常なことである。
トイレで虎太郎にいたずらしたことがきっかけで虎太郎にちょっかいをかけるようになる。そして順当な流れで惚れた。渾身の手料理お弁当が功を奏して、虎太郎の『友達枠』で婚約した。
・三葉葵
身長:163cm
体重:60kg
バスト:76(Aカップ) ウエスト:57 ヒップ:80
虎太郎の婚約順位:16位
中学3年生の文学系少女。普段は非常に無口。虎太郎がいる時だけちょっとしゃべる。三つ編みの長い髪にメガネをかけた、やや根暗っぽい雰囲気をまとっている。学校では軽度のイジメを受けていたが、虎太郎と婚約したためにその全てが雲散霧消した。ちなみに出会ったのは図書館。
虎太郎と隣の席になっても話しかけて来なかった唯一の女子として、虎太郎の記憶に残る。静かで本を読むのに便利なので、以後は虎太郎は積極的に葵を探してその隣に座るようになった。虎太郎から話しかけて知り合いになった唯一の女子。
ずっと図書館に潜むように本を読んでいたら、全ての女子が憧れる虎太郎にいきなり好意を持たれたラッキーガールでもある。
・鳳樹里亜
登場時まで非公開