holiday 第八十七話 泥啜り
ユネルコが辿った先は公園。
そこに餡が1人だけ立ちはだかった。
餡「どうかな?仲間皆んなで作った一撃の味は?」
ユネルコ「最高だったよ」。
「もう少し味わいたいところだけど持つこれ以上苦しませたくもないから意識を奪ってやるよ」。
「その後誰かしらに喰われてもらいな」
餡「随分余裕ね。あんたも決して万全じゃないくせに」。
ユネルコ「さぁお話も終わりだ」。
ユネルコが餡に迫る。だが奴はボロボロだ。その動きは鈍い。だがそれは餡も同じ。
集中力を削がれ、指も欠損。それでも餡は魔の手を避ける。
もう一本の腕が下から迫る。
餡はそれを払い除けるが餡の土手っ腹に蹴りが飛ぶ。餡は血を吐きながらもバックステップで距離をとる。命からがら壁に隠れる。
餡(状態でいうとユネルコの方が圧倒的に悲惨なことになってる。それでも依然として力の差は埋まらないわね)。(私も泥臭くやってみようかしら)
餡が木の破片をポケットに隠した。
それと同時にユネルコが壁から顔を覗かせる。
ユネルコを見た途端、視界が何かを覆う。
餡はそれをサイドに避ける。そして見たものはユネルコがピースサインを倒して突いていた。
餡(目潰しだと!?陰湿なこともやり始めたわね)
ユネルコが避けるのを読んだかのように餡の右脇腹に手刀を入れる。
当たったかのように見えて彼女は地面を蹴りそれを回避した。
ユネルコ「よく動くねぇ。」
しかし次の瞬間、餡の視点が逆となった。そのまま餡は後頭部を地面にぶつける。
そしてユネルコの踵落とし。餡はそれを命からがら避ける。餡(私の頭を倒してそのまま反転させたか。このままでは死ぬかもね)
餡は近くの砂場にある砂を投げる。
ユネルコは両手を使い粉状に広がる砂を払い除ける。そして両手を使い視界を封じてしまったユネルコは餡を見失う。
そして後ろに気配がしたがユネルコは先程同じものを見た。
ユネルコ(どうせ前にいるんでしょ。)
そうしてユネルコは後ろを振り向いてから逆方向に蹴りを飛ばす。
ユネルコの狙い通り餡がそこに立っておりユネルコの蹴りを再びモロに喰らう。
餡の内部から風船が破裂するような音が聞こえる。
餡「捕まえた」
餡はテコの原理でユネルコの足を除けて体勢を崩す。その間に入りインファイトかに思われた。
餡(鼠の牙、あんたも体験してみなさい)
懐から何かを出し、ユネルコの腹筋に先程隠した木の破片が刺さる。
そのまま破片を上げて腹を切り裂く。
だがユネルコの臓器には一切届かない。これでは餡は死ぬだけ。
その時、ユネルコを眩い光が照らす。




