ただ、その涙のように
ただ、その涙は他の理由に隠される運命にあって
ふたり、さみしさだけのために会うのは
次からはもう、やめようねと切り出した
予報よりも早く降り出した雨
ふたり、それを理由に寄り添うくらいなら
他の理由を探そうね、と言い出した
たぶんね・・
やさしさとさみしさの両方を
抱え込んでばかりだと
それが相手のためになるからと思いながらも
そのうち
自分の気づかないところで
疲れてしまうんだよね
でも疲れた、とは言えないんだよね
だから、そんなときは
「大丈夫・・?」の言葉よりも
そっとしておいてほしいと思う
少し距離をおいて
自分の表情をたしかめてみたい
でも振り返った時には
あなたがそばにいてくれること
その存在を確かめている
勝手なことばかり言ってるのかもしれないけど
真夜中に目が覚めて
あなたのことを思い浮かべては
そのときの涙の理由だけは
はっきりとしてる