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余りにも人間

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何でも許せる方向けです。

なんでも出来て全てを救う超人よりも、日々苦労している泥臭い人間の方が、人を救うと思うんですよ。

基本的に純文学というのは、人間を描いた物が多い。中でも人の変え難い笑えない醜悪性、生々しさを描いた物が多い。それでも発展を続けて来たのには、やはり訳があるのだと思う。


彼女が鼻歌を歌っている。少し前に流行った洒落た曲調、けれども内容は人の醜悪性を謳ったものだ。何時もの明るい彼女がそんな曲を歌うと、人間臭さを感じざるを得ない。

俺の存在に気が付くと、嘲笑した様に口角を上げた。

「落ち込んだ時にはこの曲を歌うようにしてるんだ」

「あんまり元気が出る曲とは思えないけどな」

表の顔と裏の顔。表面上では綺麗事を並べ立てて、裏では妬み、僻む。とてもじゃないが、人を嘲笑うばかりで、元気を与えるとは思え難い。

「……全ての光が全てを救うとは、限らないんだよ……」

彼女はそう言って、光のない目で口を開く。


何でも出来た人間が、何も出来ない人間に手を差し伸べるよりも、日々を苦労しながらも、しがみついて生きている人を見る方が元気になる。

お前だけじゃないんだ。皆皆、何でも出来る訳じゃないんだ。苦しい事があっても、諦めてないだけなんだ。泥臭く生きて良いんだ。そんな風に肯定されているようで。

だから落ち込んだ時には人の醜悪性を謳った物を歌う様にしている。表面だけ取り繕って、裏ではその善性を妬む様な歌を。それでも、その歌詞を見る度に思うのだ。『お前だけじゃない。みんなそうやって生きている』。心根深くまで、光で出来ていないのだと、闇があっていいのだと。そう伝えられた気がして。

「あのね、私、大衆文学よりも、純文学が好きなの。大衆文学の主人公って、皆皆、何でも出来るの。そして登場する相手役は読者の願望とか、神格化が混じってるの。

凄く凄く馬鹿馬鹿しい。 『人はこうあるべき。それから外れたら人間じゃない』そう言われている気がして、大衆文学が嫌いなの」

何時も明るく、愛想のいい子を演じている。それでも裏では人を妬んだり、嘲笑する事も多い。それでも表面上だけでも明るくしなくちゃ誰も私と仲良くなんかしたがらないから、そうしているだけ。ただそれだけ。

「それが今の……『全ての光が全てを救うとは、限らない』の意味か?」

「そう。私は生々しいあるがままの人間を肯定したい。薄汚く、泥臭く、醜悪な側面を『人間だから』と肯定したい。きっと心の何処かでそんな気持ちがあるから、純文学は今の時代でも生き残ったのだと思うよ」

貴方たちの願望や神格化なんか知ったこっちゃない。そうやって生きた人間を拒絶しないで。だから今日も私は人の醜悪性を歌う。それでも良いのだと、受け入れる為に。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


男性が描いたとか、女性が違和感を感じることがままあるんですよ。

少女漫画とか、男性が違和感を感じるんですよ。


それは恐らく、神格化や願望が入っているから。

『男性はこうであって欲しい』『女性はこうであって欲しい』という願いが入っているからかと。

現実の私達はこんなんじゃない。

という思いから、違和感を感じるのだと思います。


で、その格差を見せ付けられると、

『何でお前達はそうじゃないんだ。漫画、小説ではこうなのに、なんで現実のお前達はこんなに駄目なんだ』

と言われている気分になるんですよ。

たまにそんなコメント見ますけどね。

『女性の体重、40超えたら太ってる』とか。


それらから敢えて引き離して、現実を描くと確かに嫌な気待ちにはなります。

何でわざわざ二次元に来てまで生々しさを見なきゃいけないんだって。

でも同時に受け入れられたと思うんですよ。

自分だけじゃないんだって。

駄目かも知れない。出来てないかも知れない。それでもそう思っているのは自分だけじゃないって。

皆そうなんだって。


だから彼女が歌ったのも応援歌ですし、純文学も穿った目で見れば人を陰ながらに応援しているのだと思います。


だからご意見も見たんですよ。

キャバクラの漫画であんまり楽しそうに描きたくない。

其れを書いてしまうと、

『周りみんな楽しそうなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう』

と思われてしまうから。

だからきっと、現実が人間を救うこともあります。


ちなみに歌っている曲は元ネタあります。

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