あなたが好きだから
あなたの授業を受ける横顔が好きだった。
私と話す時の顔が、声が好きだった。
ずっとずっと私だけのあなたにしたかった。
「私ね、好きな人ができたんだ!これもね、その人にもらったの!」
次の日の放課後。私はそう嘘をついた。
ネックレスも登校の前に買ってたものだ。
私はネックレスを触りながら、あなたからもらったと妄想をして顔をつくった。
あなたの顔は真っ青だった。
初めて見た表情だ。わたしはもっと好きになった。
ある日の朝、机の上に手紙が置いてあった。
(放課後の屋上、君を待つ。)
あなたからだと思ったけどあなたはまだきてないみたい。
少し残念だと思いながらも屋上につづく扉を開いた。
あなたが屋上にいることに気づいて、不意に笑みが溢れる。
「どう、」
(したの?)
あなたが私にキスをする。
嬉し過ぎて、固まってしまう。
その数秒後あなたの手は私の首を絞めていた。
あなたに殺されるのなら別にいい。
だけど、これだけは言っておきたい。
「だ、い、す、き。」
あなたの目に映る最後の私が笑顔であってほしいから。
私は精一杯の笑顔をつくった。
意識が真っ黒になっていく。
「ごめんね、だいすきだよ。」
あなたの声が聞こえてきた。
これが幻聴なのかあなたが本当に言ったのかは私もわからない。
だけど、これできっとあなたの中からわたしは消えない。
少し嬉しいけれど、あなたと一緒に生きたかったな。
そう考えると涙が溢れた。
あの時嘘ついてなかったら、好きな人はあなただよって言っていたら。
そんなこと考えてももう戻れない。
「地獄で待つわ。あなたが来るまで、ずっと。」
私はそっとつぶやいて川を渡った。
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