ふふふ の魔法
便利ですよ! みなさんも使ってみてね。
みなさま、こんにちは~!
聖属性魔法の使い手、ひだまりのねこ です。
実は、最近エッセイを書いたせいで、周りから私も聖属性魔法使いたい! という声を多くいただいております。
気持ちは痛いほどわかるのですが、こればかりは聖属性持ちでないと使えません。ごめんね。
そこで、誰にでも使える聖句をお教えしましょう。
聖句は魔法と違ってMP消費しませんので、魔力が少ない人でもお使いいただけます。環境に優しいのです。
これを唱えると、邪悪な穢れや怨念が浄化され、術者本人も癒されるので、非常に汎用性が高くコスパが良いのです。
では、さっそく聖句をお教えしましょう……「ふふふ」です。
ね? 簡単でしょう? これだけだと、効果がわからないですよね?
早速、実践してみましょう。
そうですね、まずは、なろうでよく見かける怒りや怨念に満ちたワードに使用してみましょう。
「まったく、どいつもこいつも長ったらしいタイトル付けやがって」
はい、私も連載小説のタイトルめっちゃ長いです。このままだと私のメンタルがピンチ!! そこで聖句を唱えましょう。
「まったく、どいつもこいつも長ったらしいタイトル付けやがって……ふふふ」
はい、どうですか? 先ほどまでの憎しみが浄化されて、むしろ慈愛や憐憫すら感じられます。
なんだったら、一生懸命長いタイトルを考えて、痛いものになってしまう書き手たちを微笑ましく温かい視線で見守る先輩作家の貫録すら想像してしまうことでしょう。実に癒されます、ふふふ。
もうひとつやってみましょうか?
一生懸命書いた作品に、ようやく付いた感想があまり好意的でなかったケース。
はい、よくあります。作者的にはクリティカルなダメージとなることでしょう。しかも、そんな危険なメンタル状況で、感想の返信までしなければならないのです。苦行です。罰ゲームというより、デスゲームに近いです。
安心してください。そんな時は、聖句の汎用性が役に立ちます。
「感想ありがとうございます、ふふふ」
これだけでOKです。なんなら、ふふふ だけでもアリです。
なんとも思わせぶりなセリフに、きっと感想を書いた読者さまも困惑するでしょう。何か見落としていたのか? 言い過ぎてしまったのか? なんだこの余裕は……?
作者的にも、思わず頬が緩み口角が上がるのを感じるでしょう。お前は全然分かっていないんだな、ふふふ。可哀想に、ふふふ。私はまだ最終形態ですらないというのに……ふふふ。
とまあ、こんな感じで、あらゆる場面で使ってみることをおすすめいたします。
ただし、ひとつだけ。人前で使う時は、無詠唱でね?