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最強転生者の異世界無双  作者: 真田悠
プロローグ
2/24

神との対談

悠馬が目覚めるとそこは、真っ白な空間であった。辺り一面白、白、白。そこには、白以外の色が存在していなかった。


「んん、ここはどこだ?俺は死んだのではなかったのか?」


そう独り言を呟くと、何もない空間から、突如光が発生した。


「いいえ、あなたは確かに死にましたよ、佐藤悠馬さん」


その光から声が漏れてきたので、とりあえず悠馬は無視した。


「あの〜佐藤悠馬さん?ここは、誰だ⁉︎とかいう場面だと思うのですが」


話しかけてくるがまだだ。まだ無視する。


「お願いします。何か反応してください!」


そうしていると涙目でそう言ってきたので流石にかわいそうだと思い、反応することにした。そこには、今まで見たこともないほどの美女がいた。まあ、だからどうしたという話だが。


「んで?あんたは誰だ?」


学校に行ってるときと口調が違うが、こっちが悠馬の素である。口調を変えてた理由は特にはないが、そっちの方がなんか良さそうな気がしたのでそうしたというだけである。


「はい、私はあなた方の言うところの『女神』と呼ばれる存在です。唐突ですが、あなたには3つの道から1つ選んでいただかなければなりません」

「3つの道?」


悠馬が問うと女神が答える。


「はい。1つは地獄へ行く。2つ目は天国に行く。3つ目は異世界に転生するという道です」

「その3つの道で地獄を選ぶやつがいるのか?」

「確かにほぼいませんが、現世で様々な罪を犯した者は強制的に地獄へ行かなければなりません。そして、ある程度の善行を積んだ者は天国へ、そして死ぬ寸前にも人助けをしていた人には異世界転生の権利が与えられます。それで、どれにしますか?」


そう女神が問うが、オタクな悠馬の選ぶ道は決まっている。


「当然、転生で!」

「は、はい。わかりました」


あまりの悠馬の興奮に女神も若干引いている。


「では、悠馬さんは転生をえらぶのですね?」

「ああ」

「それではこれから転生の条件を決めていきます」

「条件?」

「ええ、あなたの魂の情報を確認して、それに応じた特典を決めていきます。では、確認します」


そう言いながら女神は悠馬の身体を見て情報を読み取る。今の悠馬は幽体なので魂が直接表面に出てる状態なのだ。


「ま、まだか?」


一方、人に魂を見られるという行為に若干動揺している悠馬は女神を急かす。


「はい、終わりました。悠馬さんはとてつもなく大きな魂を持つお方ですので、かなりの特典を与えられると思います」

「そうなのか?」

「はい、数値化すると一般人のおよそ100倍近いかと」

「なんでそんなに高いんだ?」

「たまにいる、本物の100年に1人の天才ってやつですね。まあ、そんなことよりも早く特典を決めてしまいましょう」


女神のいうことは確かにその通りだったので悠馬も特に反対せず了承する。


「ところで、特典ってどんなのがあるんだ?」

「身体能力強化や魔法力強化などの力をますもの、種族を人間族以外のエルフ、魔族、龍族などにする、などです」

「へー、んーなんかそういうのをまとめたガイドブックみたいなのないの?」

「ありますよ」


そう言って女神が手を叩くと目の前に『特典BOOK』と書かれた本が出てきた。

それを悠馬は読み始める。そして待つこと数時間、ようやく読み終えたようだ。


「んー、じゃあ、身体能力強化、魔法力強化、状態異常全無効、そして、俺が異常でも怖がらない家族のところに転生させてほしい」

「まだ結構残っていますが、なにか選びますか?」

「んーと、じゃあ、面倒が少ないように公爵家の三男ぐらいにしといて」


その言葉を聞き、女神は不思議に思った。


「公爵家なら色々と面倒なことが起こるのでは?」

「んー、貴族たちがいらんことしてこないように公爵家になってなおかつ、三男ぐらいなら後継になることもないでしょ。こっちの方が平民よりは良さそうだ」

「なるほど、そういうことでしたか。わかりました、では、早速転生しますね」

「ああ、頼む」


女神はそうすると転生の呪文を唱え始めた。莫大な力が女神を中心に渦巻いているのは悠馬にも理解できた。そして、ついには空間に亀裂が入り始め、この空間が壊れたら転生するのか⁉︎と内心緊張していると、ついに、その時がやってきた。


ピシッピキピキ


空間が限界に近づいたその時、


バキッビキビキ


そうそこで、


ビシビシ


「タメが長えわ!」


パカッ


悠馬が突っ込んだ瞬間悠馬の下の空間に穴が空いた。当然この空間にも重力は働いているので、悠馬はその穴に落ちていく。

悠馬はこれに逆らうのが不可能と悟ると女神に向かって叫ぶ。


「覚えてろよ!」


こうして悠馬の二度目の人生は始まった。





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