楽しそうですよ?
ある日、突然、平社員一号になった、俺。
時津美樹也。
17歳。
可もなく、不可もなく、普通の高校2年生(隣に黒子がいなければ)。
原因は、なんという事でしょう。強引社長、黒子に気に入られてしまったのです。
遠くで暮らす父さん母さん、俺、どうしたらいいですか?
・・・とか、仕事都合で世界中を飛び回っている、両親に語り掛けていたら、黒子に邪魔された。
「はいはーい。」
にっこり笑顔の黒子。
・・・なんか、やな予感。
「美樹ちゃん、お仕事ですよー」
あーはいはい。
社長の命令は?
ぜったーい!!(ヤケクソ。)
黒子は、日本の俺の住む町と近隣二町の担当だ。
狭っ!!範囲、狭っ!
そんな訳で、俺は、俺の住む町と両隣の町の客(自殺願望者)を捕まえ・・もとい、死神紹介に行く訳で。
―――――――
―――・・・・。
「おーい。死神さーん。」
今日は、誰かな?
「ども。シュウです。」
はーい、クールビューティ、右目の下の泣きボクロが、とってもセクスィーな、シュウさんでした。じゃ、そーゆー事で。
シュウさんに客を渡して、お仕事完了。
「お疲れ様でしたぁ〜。
いや〜、馴れましたね?ね?」
俺の顔を覗き込んで、黒子はニヤニヤしている。
「・・・なんだよ。」
いやぁ〜、ねぇ。とニヤニヤ黒子。
殴っていい?いいよね?
人じゃないし、傷害罪に当たらないよね?拳をプルプルさせている俺に、黒子は言った。
「美樹ちゃん、楽しそうですよ?」
「・・なっなななナニを・・」
落ち着け、俺。
動揺してる、俺、密かに楽しいと思ってしまっていた。




