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死神紹介屋  作者: 鷹真
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にーんじーん~ですぅ。

居ると信じたって、いいじゃないか。

だってさ、死神に幽霊に黒子、それに神様閻魔獄卒まで会ってんだよ?

普通に居てもおかしくないじゃんか!

そりゃあ、黒子に会うまではそんなの居るわきゃないって思ってたけど。

でもでもでも・・・・。

「美樹ちゃん・・・・ぷぷ。」

黒子、ムカつく。その顔。

「いやー可愛いじゃない。純粋なんだよー。」

ケイさん、うっさい。黙れ(永遠に)。

「いや、ね。でも、夢見る事は悪い事じゃないし、可愛らしいし・・・」

アキラさん、フォローが痛い。


シャンシャンシャンシャン・・・。

涼しげな(季節は冬、よって、寒そうなが正しいのか?)鈴の音が聞こえる。

シャンシャンシャンシャン・・・。

あれ?何、この音。

これって、もしかして、もしかするんじゃないの!?

みんなして、俺を騙そうとしてんじゃないの!?

俺は部屋中に集まる顔触れを確認。

黒子、ケイさん、アキラさん、シュウさん、ユウさん、ショーさん、マサキさん、透明軍団、トメばーちゃん・・・。

ん?トメばーちゃん、透明軍団に馴染んでる・・・。(流石、半分アチラ。)

ほうら、全員いるじゃん。

そしたら、あの音の主は!!

シャンシャンシャンシャン・・・。

キキキキーーーーーッ・・・・ドン、ガラガッシャン!!

「えええっ!何がどうして、何の音!?」

明らかに事故だよね!?ぶつかったよね!?

俺は急いでベランダへ出る窓を開けた・・・・。

「うわああああああ!!!」

あけてビックリ!玉手箱じゃなくて、ベランダの窓!

開けた瞬間、俺の顔に生温かい(生臭い)息が、バフーーっと吹きかけられた!

ななな、なに?トナカイ?トナカイなのか!?!?

と、思いきや違和感が。

「あらぁ、無理やりですねぇ。動物虐待ですよぉ?」

・・・そうかも。トナカイのかぶり物(ツノ?)を着けさせられた馬。

どう見ても、馬。鼻息荒いし。

「ハニーーー!会いたかっただろう?僕だよ。」

誰だよ。

「おおっと、失敗。今日は扮装してたんだ。」

こほん。

「ふぉっふぉっ、何を隠そう、サンタだよ!」

一生隠してて。

部屋の中は、静かだ。(ギュウギュウにユラユラとキラキラが居るはずだが。)

全員がぽかんだ。

「ハニ・・じゃなかった、良い子にプレゼントを持ってきたんだよ。」

にっこにこスマイル。

明らかに似合っていない付け髭が、胡散くささを強調している。

赤いベルベット生地に白いモコモコの襟、黒いベルトとブーツ。

もちろん、赤い三角帽子の先にも白いぽんぽん。

俺は、反射的に窓を閉めて、カーテンを引く。

「黒子、ケーキでも食うか。」

「いいですねぇ~。ケーキ入刀しましょう~。」

ドンドンドンドン・・・。

「気合い入れて作ったからね!」

・・・フリルエプロンの死神ってどうよ?アキラさん。

ドンドンドンドン・・・。

あーけーてー・・。

「シャンパンも開けよう。あ、美樹ちゃんはシャンメリーね。」

シュウさん・・・・けち。

ドンドンドンドン・・・。

おーーい。照れなくたって、いいんだぞ?

「うわ、そんなのあるんだ。なんか、可愛いな、紺。」

紺の前にちょこんと置かれた紺サイズのちっさいシャンパングラス。

・・・一滴ぐらいしか、入れらんなくね?

ドンドンドンドン・・・。

ハニー、淋しいぞ?

・・・。

「美樹ちゃん、これを投げればいいんですぁ~。」

黒子がにやり。

「ちゃらららっちゃら~です~。にーんじーん~ですぅ。」

俺もにやり。

「黒子、お主も悪よのう。」

「いえいえ、美樹ちゃん程ではありませんよ。」

わっはっは。

俺は黒子から人参を受け取り、ベランダへ。

「ああ、ハニー。」

俺は、大きく振りかぶる。

渾身の力を込めて、人参を投げる!とうりゃーーーー。

「やっぱり、照れて・・・・・・・・・・あ~れ~~~~」

鼻息荒いトナカイコスの馬は、人参めがけてすっごい勢いで走って行った。

もちろん、くくりつけられたソリごとね。

「あ~、めでたしめでたし。」

・・・と、思いきや俺はビビった!!

「うひゃう!」

足首をイキナリ掴まれたのだ。

「ななななん・・・なななんなの!?」

今度はなに!?透明軍団見慣れても、やっぱりビビるよ。

ベランダで足首掴まれたら。

「あらぁ、首なし騎士さんじゃないですかぁ。」

・・へ?

「お久ぶりです。首のない騎士の首なし騎士です。思い切って、会いに来ました。」

ああ、さっきのドンガラガッシャンは、首なし騎士さんが放り出されて、ゴミステーションに突っ込んだのね。

・・・・臭いっす。首なし騎士さん。


そんなこんなで、騒がしいクリスマスの聖夜。

チラリと雪が天から舞い落ちてきた。

「あ。」

「ホワイトクリスマスですねぇ。メリークリスマスです、美樹ちゃん。」

「メリークリスマス。」

騒がしいけど、こんなに楽しいクリスマスは初めてかも・・。



遠くで、金薔薇の声が微かに聞こえていたが、この際無視だ。

ハニーーーーー・・・、メリー・・・・さんの、ヒツジ・・・・・。

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