畑に埋まってますよ。
ぶえっくしょん。
・・・くしょん、・・・・くしょん、・・・くしょん。
ガンランとした堂内に、俺のくしゃみが谺する。
ここは、どこかと申しますと・・・隣町にある教会です。(ぶっちゃけ、ボロい。)
聖教会というより、サバドやってそうな雰囲気。
しかもさ、パードレいらっしゃいません。
(なぜかは訊かないで。諸々の事情があったとか、なかったとか・・・。)
夜中の(ボロい)教会もすげぇ雰囲気。マジ悪魔出てきそうな気がする。
・・・・カタ。
びくぅぅう。
小さな物音に、俺、直立不動で飛び上がった。
こ・・・怖くなんてない。単に吃驚しただけだ。
(幽霊みなれてるし~。死神さんも見慣れてるし~。黒子もいるし~。)
「美樹ちゃん、教壇の裏にいるみたいですよ?贄が。」
・・・黒子?贄って、言った!?
入り口付近から教壇まで(小さいので、すぐよ。)近づいて、裏側を覗きこむ・・・。
うきゃぁぁぁぁ。
闇に浮かぶ、白い顔(口から上)。
しかも、これでもかってぐらい無表情!!
「美樹ちゃん、仮面ですよぉ。」
・・・月光?それとも、バッタ系?
答えは・・・ファントム系でした~。クリスティーヌはいませんよ?たぶん。
「な・・なんですか!あなたは!」
なんですかと訊かれれば、ねぇ、黒子。そりゃ、答えは一つっすよ。
「死神紹介屋で~す。」
ニカッ。
爽やか風(ケイさん仕込み)に笑ってみたけど、胡乱げな眼差しはかわらず。
つうか、仮面のくり抜かれた目元がリアルにキモイ。
「美樹ちゃん、修行が足りないみたいですね。」
と、黒子はニヤニヤ。
う。うっさい。べっつにーーー、爽やかになろうなんて思ってないもーーん。
「・・ところで、何してんの?」
黒子のニヤ顔を横目で睨みつつ、贄・・・もとい、客(仮面男)に問い掛ける。
返って来た答えに、俺、半眼。(きっと、死んだ魚の目になてるよ。)
だってさ、悪魔を呼ぶんだって、言うんだよ?
悪魔を召喚、ってことは代償はつきもで、悪魔の代償って言ったら魂で。
ああ、なる程。いちをう、自殺の範疇・・・なのか?
そもそも、何故に仮面をつけてるの?
まぁ、いいか。細かい事は気にしない。(でないと、何かとやってられないし。)
うん。じゃあ死神さんに押し付けよう。
「おーい、死神さーーーん。悪魔風でカモーーーン。」
客のリクエストに応えてあげようじゃあないか。
すると、モヤモヤと霧が出て来て仮面男の描いた魔方陣が、仄かに光出す。
「吾を呼んだのは、貴様か・・・?」
低ーーい声を仮面男へ投げる。
・・・なりきってる。流石だ、ショーさん。(テレビっ子)
うん、なんかいい雰囲気だね。ぬるーい気持ちになるよ。
うは。仮面男は、すっかり信じ込んでるよ。(同情)
本当はお茶目な、コスプレなのに。
ん?ショーさん、なに持って・・・、ワイングラス?
中身は、クンクン・・、うん、トマジュー。健康的だね。
いや、その前にルブラン城の城主とゴッチャ?
仮面男は気にしてないあら、まあ、いいか。
「ところで、黒子。悪魔って、呼んだら来るの?」
その前に普通に受け入れるな、俺。
「あ~、中々現れないかもです。」
なんで?
「人見知りが激しい、引っ込み思案なんですよ~。彼ら。」
人見知り集団の悪魔・・・、なんか、やだ。
「いつもは、だいたい、畑に埋まってますよ?」
・・・は?
は。それって、引っこ抜くと悲鳴を上げるという・・・?
いつか、引っこ抜いてみたいかも。




