ここは、地獄です。
―――――――ひゅるるるるるぅぅぅぅ・・・・
ぽすん。
誰だか知らんが、俺を受け止めてくれてありがとう。
受け止めてくれた(お姫様抱っこ状態)相手を見上げる。
!!!!!!
「うまーーーーーー!!!」
ぶしゅーー。
荒い鼻息が俺を襲う。
・・・ごめんなさい。
「えーと、どちら様?」
ウマ面(っていうか、マジもんの馬。)は言う。上唇を捲り上げながら。
「馬頭ですが。なにか?」
はへ?馬頭さんですか。成程・・・・め、馬頭!?!?
そろりと首を回して、馬頭の隣にいる人(?)を見る。
あーーウシだ。どうみても、ウシ。
「牛頭だが?」
・・・と、言う事は?
俺は、黒子を探して目を彷徨わせるまでもなかった。いた。直ぐ近くに・・って、近い。
「黒子・・・ここって、まさかの?」
黒子は、満面の笑みで言った。
「はい。ここは、地獄ですぅ~。」
がっくし。ですよね。
地上に戻る筈が、通り過ぎてしまったというか、穴に落ちたのだった。
(あんな所に穴開けたの誰だ!!迷惑千万な奴め!!)
ひょっこりとケイさんも姿を現して、こう言った。
「美樹ちゃん、俺が作った落とし穴にまんまとハマったね!大成功!!」
・・・埋めてぇ。出て来れないくらいに、がっちりぎっちり埋めてやりてぇえ。
「だってさぁ、ご招待したいじゃん?」
ご招待されたくないですぅーーー。
「そうそう、閻魔様のペットを紹介するよ。なかなか可愛いんだよ。」
と、じゃらりと鎖を引っ張ると、その先にいたのは・・。
「「「バウ!!がるるるるぅぅぅ(怒)!!」」」
威嚇されてますが。おもいっきし唸られてますよ。
なのに、ケイさんときたら。
「なんだーお前ら、美樹ちゃんの事、気にいたのか。
美樹ちゃん、こいつらに気に入られたみたいだね~。」
いや。だから、威嚇されてるし。三つの首で同時に。
・・・あれだよね。地獄の門番的な。
「右がベム。左がベラ。真ん中がベロ。」
ベム(一番イカツイ顔)ベラ(耳にリボン着けてる)ベロ(やや小型)。
・・・はやく人間になりたい系ですか?
「「「がるる、がるががる、がるうーーーる。」」」
ああ、なりたいって、言ってるように聞こえる。
「あらぁ、可愛いじゃないですかぁ~~」
黒子、手を咬まれてますけど?




