落ちればいいんです。
俺が天上に召されてしまったのは、神様曰く、間違いだった。
つうか、神様のペットの所為。
神様が100年位放って置いたら、イジけて大暴れした結果、俺に雷をたまたま当てちゃったんだって。
・・・飼ったら責任持って、育てようね?
その前に龍はペットに入るんですか??
俺は、ドラちゃんを見上げる。まあ、デカ過ぎて(長過ぎてか?)半分以上見えないけどね。
「ドラちゃん?」
興味津津で呟くと、にゅるると首を擡げて俺の目の前にデッカイ顔を見せた。
結構なド迫力だったもんで、俺は思わず後ずさったよ。
でもね、ドラちゃんのお目目がくりくりと俺を見つめて・・・。
しゅるるるるっと、ちっさいバージョン(掌サイズ)になった。
なにこれ、ちょー可愛いんですけどーーー。
俺の手にスリスリしてくる。(ゴツゴツ肌なので、実は痛い。)
「あらぁ、美樹ちゃん気に入られたんですねぇ~。」
ああ、持ち帰りたい。コンと並べたいかも。
俺の思考がダダ漏れだったらしく、先手を打たれた。
「ドラちゃんは、やらんぞ!!ワシのドラちゃんじゃ。」
ブーブー。ケチー。
放っておいた癖にぃ。
「美樹ちゃん、ドラちゃんの代わりに、私が癒やし・・・」
黒子が言い切る前に、お断り!!
癒やされねーから。寧ろ、イラつく(掌サイズになったら、ギュッと潰しちゃる。)
そんな話は、置いといてだ。
「帰って良いんだよね?」
「良いぞ。」
良いのは、いいけど・・。
「どやって帰るの?」
素朴な疑問だ。如何にして帰るのか。(黄泉がえり?)
素朴な疑問に、黒子は軽ーーーく答える。
「落ちればいいんです。」
って、俺をキラキラ雲の切れ間から突き落とすなぁぁぁぁぁ!!!!!
「ひょうわゎゎゎぁぁぁぁ」
おーーちーーてーーくーーーーーー。
スカイダイビングなんて目じゃないね。高度がケタ違い!!
つうか、次元がちゃいますけどぉぉぉ!?
だーれでもいい、俺を。
「たーすけて~~~~~~(涙チョチョギレ。)」
真っ逆様に落ちる俺の隣で、黒子は楽しそうだ。
コノヤロウ(怒)!!
どんどん近付く地面。しっかし、スピードMAX!
ぎゃぁあ、止めて!
地面にぶつかる5秒前。
せっかく帰ってきた地上よ、さらば?
と、思いきや、ポッカリ穴が開きまして、俺はこれより堕ちましたとさ!?
真っ暗な穴に止まることなく吸い込まれていったーーーー。
ああああ、すっげえ、いやな予感しかしませんですよ!?




