半分はアチラに逝ってますからね。
どうしよう。(本気困。)
とりえず、呼んでみよう。(死神さんみたいに。)
「おーい、コンの恩人の少女の末裔さーーーん。」
ひょい、と顔を出したのは、マンション隣のおトメ婆さん。
「呼んだかえ?」
うは。何か来たーーーー!!(吃驚)
「末裔さんですかぁ?」
黒子、そりゃ誰かの末裔だろうけどさ。
「そうじゃ。」
認めたよ。で、誰のよ?
あ、あれ?誰の末裔の前に。
「黒子の事、見えてんの?」
「半分は見えてるんじゃないですか?この方は半分はアチラに逝ってますからね。」
半分って、なに?どう半分?
縦半分とか、横半分とか・・・・怖っ!!
ブルってる俺に、黒子はニヤニヤしながら言った。
「薄らと影のように見えてるんですよ~。」
お前が半分ってゆーから、怖い想像したじゃんか!!
その時。
「ムスメ!!」
コンがすごい勢いで、トメばーちゃんに飛びついた。
ムスメって・・。色々と突っ込めるけど?
コンに飛びつかれたトメばーちゃんは、目を大きく瞠った。
ああ、コン。ばーちゃん吃驚してんじゃん。
ぽっくり逝ったら、どーすんだよ。(あと半分。)
「おおお。お紺様?」
ええっ!?どーゆー事??
なんと、おトメばーちゃん家に代々伝わる巻物に、コンの絵があるらしい。
だから、解ったのだそうだ。
で、その巻物のコンの絵を見せて貰った訳だが。
・・・どう見たら、コンに見えるのか俺には理解できなかった。
つうか、狐にすら見えない。
「黒子、コンに見える?」
俺の目がおかしいのかと、黒子に訊いてみた。
「いいえ。さっぱり解りません。」
黒子は肩を竦ませた。
良かった。俺の目は、(きっと)正常だ。
だってさ、ピカソちっくな水墨画だよ?(想像してみ?)
まあ、当人同士は解り合ってるみたいだから、いいのかな?
お隣さんでしたー、って、オチで。
コロリンコ。
おっと、巻物が転がって・・・。
ん?あれ。
俺は吃驚したよ。
巻物のミミズ文字の中に、ソノ文字(そう見えるかも?)を見つけた。
”黒子”と読める(かもしれない、)文字。
「く、黒子。こ・・ココ見て。」
黒子を振り返って、巻物を指さす。
(興奮して、指がプルプル。)
「どれどれ。ふんふん。」
なんて、頷きながら読んでいる(様に見える。)。
「え!読めるのか?」
間髪いれずに、黒子がきっぱり!
「いいえ、読めませんよ?」
んだよ。ちょっと、すげーって思っちゃったじゃねーかよ。
黒子を睨むが、本人はどこ吹く風。
コノヤロウ(怒)。
「ふむ。」
俺が持ってる巻物を覗きこんだのは、コンだ。
「・・・御歯黒子刻爾・・・」
おお、コンすげぇ。
で?どーゆー意味?
「お歯黒を子の刻、つまり夜11時から1時の間にやってみた、えへ。と書いてある。」
・・・・・・・・・日記?
つうか、お歯黒を夜中にやるのか?そーゆーもんなの?
「あらぁ、私の事だと思ったんですね?美樹ちゃん。」
ニッコニコしながら、訊いてくる黒子。
なんか、イヤ。その笑顔。
「私の事が気にな」
「ってねーぇええ!!」
電光石火の全力拒否!
お前の弱みを握っちゃろうと思っただけだしぃ~。




