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死神紹介屋  作者: 鷹真
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立派なタヌキさんですね。

『XX議員!あなた、本当に関与してないんですか?』

『ちょっと、押さないで下さい・・・・』

『先週発覚した、XX宅地開発に関しての・・・・』

現在、宅地開発での贈賄事件を巡る汚職事件のニュースが流れ、その当事者と目されている議員がマスコミに糾弾されていた。

汚職事件が相次ぐ昨今。

厭だね。汚い大人には、なりたくない。

とは言っても、態々ニュースを見るためにテレビを点けた訳じゃあない。

「あ、早く変えて!!始まっちゃう!!」

そう言って俺を急かすのは、ショーさんだ。

先週から始まったバラエティ番組『なつかしアイドル。今はいづこ?』に夢中。

一昔前のアイドルや著名人を毎回二三人づつ追っかけるという番組だ。

(持たないだろうな、この番組。)

ショーさん、只今、絶賛鑑賞中!!目をらんらんと輝かせている。

ああ、次回に登場する時は、あの格好だな。


テレビを見終えて、満足げに帰って行くショーさん。

何が彼をこうさせた?

初めに会った時は、まともだったような?

とか、出会いの頃を思い浮かべていた俺に、黒子のあの一言が。

「美樹ちゃん。お仕事ですよ~。」

へいへい。

お、コンがまだ居る。モフモフさせて貰おう。

とモフモフぷらすカミカミされて、家を出た。


辿り着いてみると、ちょっとリッチなホテルのスウィーーート。

人生最後に贅沢したかったのか?

その部屋の片隅で、小瓶を持ったおっさんがいた。

あれ、この人・・・。

ちらりと見た汚職事件のニュースで、糾弾されてた政治家じゃん。

大物キタよ。どうしよう。

ちょっと緊張気味の俺に、黒子がぽつり。

「あらぁ、立派なタヌキさんですねぇ~。」

・・あらホント、見事な狸ッ腹。顔も狸っぽい。

タヌキと思えば、緊張解れた。(やつはタヌキ。ぽんぽこタヌキだ。)

黒子が気を利かせた・・・わきゃないか。

タヌキ・・・まあいいか、タヌキさんに目を戻すと、小瓶の蓋を開けてプルプルしながら口元に・・。

「ちょ、ちょーーーと、マッタ!!」

慌てて駆け寄った俺に、ギクリと目を瞠るタヌキさん。

「な、なななんだね?君は。」

なんだと言われりゃ答えは一つ。

「死神紹介屋ですぅ~。」

俺じゃないよ。答えたの。

黒子、お前が答えても聞こえないでしょ?

「死神紹介屋ですぅ~。」

は。しまった。黒子の口調がうつった。

黒子がニヤリ。

ごほん。と、咳払いで誤魔化して、とっとと説明開始!!

仕上げは死神さん!!

「おーい、死神さーーん。」

やって来るは、マッチョことマサキさん。

以外にも政治に詳しいらしく、熱弁ふるって説得してるよ。

やがて、俯いていた顔をゆるゆると上げて、マサキさんを見上げたタヌキ。

「私は、やり直す事が、出来るだろうか・・・」

マッチョことマサキさんは、力強く頷いた。

「きっと、出来ます。」

そうして、がっしり二人は手と手を取り合ったのだった。

・・・なんすか、そのヤッスーーいドラマ仕立ては。

なにはともあれ、一件落着。


その後、あのタヌキさんが贈賄事件関与で逮捕されたとニュースになった。

数年後・・・一から出直したタヌキさんは、地元の発展に大いに貢献した・・・ならいいね。

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