死神さん達ご訪問です。
ああ、夕日が真赤だな。
今日の復讐、もとい復習。
『心得その1、勝手に強引に顧客を捕まえる。』
うん。お前ならやるだろうよ。黒子。
『心得その2、反論の隙を与えてはならない。』
つうか、呆気にとられて、反論思いつかない。普通。
『心得その3、速やかに死神を紹介する。』
いや待て。俺、”死神”なんて知人はいないから。人でないけど。
『心得その4、後は死神にお任せ☆』
・・・。心得か?これは、心得なのか?
ああ、もう下校の時間だな。
黒子の社長権限(社外でも有効)で、平社員一号になった。俺。
お願い、夢なら今すぐ覚めてしまって。の願い空しく、強引黒子の思うが儘。
そして、本日1日、授業中も休み時間もトイレに行ってる時でさえも、
永遠に聞かされ続けた『社員の心得』。
・・・ああ、ウラミま---す。的な気分。
ダッシュで、黒子を振り切れないかな。
ちろっと、黒子を窺うといつものニヤけた面が目に入った。
それに気がついたのか、黒子がまた吃驚発言しちゃったよ。
「そうそう、今夜、死神さん達が訪ねて来てくれますぅ。」
・・・・。いやいい。無理。なんか、怖い。
あれ?今、”達”って、言った??
「・・・達?」
「そうです~。死神さん達ご訪問です。」
力いっぱい、断る!!
・・・結局、俺の意見は無視よね。そうよね。傲慢社長、黒子。
現在、時計の針は夜9時を回ったところ。
そしてここは、俺の住んでるマンションのリビング。
「おい・・黒子。」
引き攣った顔のまま、俺は黒子に顔を向ける。
敬称なんてつけてやるもんか。
「なんです?」
なんです?じゃねーよ。キモイから、きょとんと首を傾けるな。
「なにコレ。」
なにこのホストクラブばりの面々。
死神っつったら、あれでしょ?黒いフード付きのヒラヒラで、でっかい鎌もってて。
勿論、骸骨で・・・。
が、違ってた。
揃いも揃って、イケメンずらり。
やだもう。なにコレ。
黒子曰く、
「イケメンだと、交渉がすんなり行くんですぅ。」
だ、そうだ。
それから、なぜか死神イケメン族の皆さんと名刺交換。
ケイさん、アキラさん、ショーさん、ユウさん・・・・。
あんたら、本当のホストじゃね?
「よろしくな。」
爽やか笑顔の死神ってどうよ。
「よろしく☆ミキティ」
ぷち。
「ミキティーいうな!!!」
えーいいーじゃーん。って、大合唱。
「間をとって、美樹ちゃんです。」
はい、これ社長命令ですぅ!
デターー伝家の宝刀、社長権限(社外も有効)。
いつか、お前を消してやる。




