負けられませんから。
英語で話すと思いきや、御親切に日本語でしたー。
「命を無駄に散らしちゃ、薔薇に失礼ですよ。」
何のこっちゃ。しかも、近くね?
「彼女に振られたら、俺は、この先・・うう。」
ああ、失恋パターンね。うんうん。どの国も似たり寄ったり?
「なんて見る目のない人なんでしょう。こんなに素敵な殿方ですのに。この立派な上腕筋、この情熱的な服のセンス!!そして、この寝癖の形が芸術的!」
と、さり気に、流し目。
必殺!褒め殺し(褒めてんのか?)。
そして、我らが代表死神ぃーずは、おおお。とどよめく。
メモるな。メモるな。
赤茶毛のえも・・いや、客はというと、うは。絆されてるよね?完全に。
「さあ、あなたには、もっと素敵な女性が似合いますよ。この薔薇のように素敵なね。」
と、薔薇にキス。
うげ。酔ってるっしょ。自分に陶酔、してるっしょ?
「なかなかやりますねぇ~。」
と、黒子。
本当ですか!?そーなんですか!?あんなんで、いーんですか?
まあ、自殺する気がなくなったみたいだし、いいのかな?たぶん。
でも、あの人、違う方向へ走らないよね?大丈夫だよね(不安)?
そんなこんなで、無事、死神契約したみたい。
そんじゃ、さよなら。と、赤茶毛さんは、帰って行った。
元気でたのね。良かったね。
ところが・・。
「ねぇ。なんで、あんたは帰らない?」
俺の手をさり気に取ってる、金髪に向けて言ってみた。
「君と親交を深めようと思ってさ。」
思ってさ。じゃねーよ。つか、手ぇ離せ?
「黒子、この死神さん、返品してくんない?」
こうなりゃ、黒子にどうにかしてもらおう!!
「って、おい黒子。お前何してんだよ。」
「え?そんなの決まってるじゃないですか。負けられませんから!!」
と、何故か空いていた方の(俺の)手を取った。
・・・何の張り合いだよ。
そして、キラキラ透明軍団、盛り上がってんじゃねぇ。
お前ら全員纏めて、テムズ川の藻屑となるがいい!!




