お友達がいっぱい集まります。
夏は短し、遊べよ。俺。
一学期も残すところ、あと一日となった。
つまりは、明日からは夏休み。
予定?んなもん・・・・。
ないな。何処をどう探してみても、見付からない。
両親にはこっちに来いと、言われたが・・・。
ちらりと黒子に視線を移す。
「なっつやっすみ~♪なっつやっすみ~♪」
なんでしょ?その変てこなお歌は。
「楽しい楽しい、夏休みですよ?どうしましょう。」
どうしましょう。って、関係なくない?
それから言った、黒子の一言は俺を凍らせた。
「夏といえば、お友達がいっぱい集まりますからね~。」
夏。黒子の友達(友達いたのか)。集まる。
それらから、連想されるのって・・・・・。
「くく・・黒子?おおお友達って、すす透けてないよな?」
お願い。透けてないって言ってくれ。
「透けてますよ?当たり前じゃないですか。」
はい。粉砕。俺の願いは粉々よ?
更に黒子は、追い打ちを掛けて来た。
「皆さんを美樹ちゃん家に誘っちゃいましたぁ。」
えへっ。って、えへじゃねーよ。なにしてくれちゃってんだよ。
この自勝手社長!!!!!!!
俺の事など、スルーしてワイワイ(ひとりで)計画を立てる黒子。
俺、そんな友達いらないよ?
斯くして、夏休みに突入したばかりの深夜二時。
やって来ました。ワラワラと。
おい、勝手に壁から生えるな。
ああ、そちらさん、どちらさん?じゃなくて、せめて、お腹から生えてる包丁を仕舞ってくれませんかね?
リアルで怖いよ?
黒子、きゃっきゃっとはしゃぐな。なんかムカつく(怒)。
そこの二人(?)、重なってる!
うわっ、俺に近付くな〜!
「美樹ちゃーん、楽しんでますかぁ〜?」
楽しめるか!!
「じゃあ、そろそろ行きますか〜。」
って、どこへ?
「皆さん、お仕事見学したいみたいなんですぅ。」
・・・・はぁ?
ポカンとする、俺。
ボカンと投下する、黒子。
「お仕事です〜。ちょうど良かったですね。皆さ〜ん、行きますよ?」
ああ、行きますよ?じゃねーだろ。
逝きますよ?だろ。
がっくし肩を落として、項垂れる俺の頭に、ぽすんとなにかが落ちてきた。
それを右手で摘まんでみる。
プラーンと手足、尻尾を垂れ下げた、狐もどき(ちっさい)!
「コン!!」
狐目だけど、癒し系。
俺を癒して!と、グリグリ顔を擦り付けた。
かぷり。
痛っ!悪かったよ。だから、鼻を咬まないで。




