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死神紹介屋  作者: 鷹真
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仁義は漢の花道です。

「美樹ちゃん!お仕事ですよ〜。」

今日はどちらへ?つう事で、やって来たのは・・・。

ねぇ、黒子?

ここは、とってもヤバいんじゃない?

俺、ここに入るの?

俺は今、猛烈に、回れ右したい。

「行きますよ?」

だからね、黒子サン。

その立派な門に掲げられてる、表札をよーく見てみ?

“五代目XX会 XX組”って、書いてあるよ?

「マジ?(勝手に)入るの?」

ビビる俺に、黒子は平然といい放つ。

「当たり前じゃないですかぁ。」

くぅ〜。社員(平)の心知らずな傲慢社長め!ストライキするぞ。

「仁義は漢の花道ですよ?」

何の話だよ。

黒子は、すぅ〜と息を吸い込んで。

「たのもーーー。」

と、門に向かって叫ぶ。

道場破りかよ!

聴こえないだろ、と思っていたのに・・・・。

カイモーン。ってな具合に観音開きに門が開いた。

えええっ!

俺、思わず小指を隠したね。

エンコ詰めは、勘弁して下さい!

って、あれ?子供?

五歳ぐらいの子供が出てきて、俺と目が合った。

深夜にかかわらず、ひとり?

つかつかと近寄ってきて・・・俺を過ぎると、黒子の前まで行った。

あれ?黒子見えてる?

その子は、ぶわっと泣き出して黒子に訴える。

「何でしょうか?」

黒子冷静沈着。

「おじぃちゃんをとめて!!じゃないと・・・ぐずっ。」

俺、オロオロ。

「ぼく、ひとりぼっちに・・ぐずっ。なっちゃう。ぐずっ。」

ぼろぼろと大粒の涙。

「おねい!おじぃちゃんを・・・。」

黒子は、俺を見るとニヤリと笑った。

「美樹ちゃん、行きますよ。」

あ、え。

ああ、この子のじーちゃんが客らしい。

「お爺さんの所まで、連れていってくれますか?」

うん。と頷くと門の中へと入って行った。

黒子と俺はもその後に続く。

「で、パパとママはどうした?」

その子に聞くと、五歳児とは思えない回答をくれた。

「ぐずっ。てきのくみとの、ぐずっ・・こうそうで、やられたの。」

えーと、敵の組との抗争で、殺られた?

俺は、なんと答えればいいか解らなくて、黒子を見た。

「ああ、そういえば去年ぐらいに、死神さんが大忙しの時がありましたね。」

死神大忙し、イコールだよな?

去年の記憶を掘り起こす事、数秒。

あ、一般人も数名巻き込まれたって、事件だ。

マンションから近かったから、ビビってたよ。マジで。


と、思い出しながら、玄関戸を潜ろうとしていた時。

「いざーーっ!!」

びくっ。

建物内から、大音声が響いてきた。

そして、複数の慌ただしい声。

「親爺さん!止めてください!!」

必死で止める声と、邪魔するなという怒鳴り声が行き交う座敷。

うげ。あそこに入るの!?

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