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死神紹介屋  作者: 鷹真
19/66

猫ぱんちで反省すべし。

ヨーシヨーシ。ワシャワシャ。

ゴーロゴーロ(ハート)。

ん?何をしてるのかって?

そりゃ、アレだよ。アレ。

誰でも一度は、やるだろう?ムツゴロウさんごっこ。


だってさ、仕方なくない?

今、俺の周りには、猫。猫。猫。猫。猫。犬。猫。猫。猫。猫。

オマケに狐もどき(ちっさい)。


はた。と我に返る。俺。

「あのさ、コン?」

ムツゴロウさんごっこは、いいとして。

「えーと、お仕事だよね?」

「その通り。」

うん。まあ、だから来たんだよね。知ってる。

でも。

「(捕まえるべき)客どこだ?」

この屋敷(もち、勝手に侵入。)には、動物の姿しか見当たらない。

「ケイさーん、ばびゅっと探して来てよ。」

ケイさんは、頭を傾いで俺に聞いてきた。

「あれ?美樹ちゃん、俺への対応変わってない?」

そりゃ、変わりますとも。

理由は、自分の胸に手を当てて、よーく考えようね?

「なんか・・・、」

うん。何でしょ?

「親密になったかな?照れる。」

うはー。勘違いキターー(吃驚)。

「うん。うん。いいね。仲良く行こう。」

必殺!独り納得(空気読まず)。黒子と同じニオイがするぞ?

「じゃあ、探して来るね。ばびゅっと。」

にかっ。

それでもキラキラ爽やかは、健在。


俺も屋敷内を探すことにした。・・・が。

ん?あれ?

くんくん。くんくん。

「なんか、焦げくさくない?・・・って、ケムリ!?」

閉められていた襖の隙間から、ひょっこり顔出す煙を目撃してしまった。俺。

かかか・・火事!?

「おい、コン!このたちを先導出来るだろ?外へ連れ出せ!!」

俺は慌てながら、縁側に続く障子を開けて、外側の雨戸を蹴破った。

「急げ!コン!」

「あい解った。」

冷静に言うと、コンは、一匹いた犬(柴犬)の頭に乗って、甲高く叫んだ。

「出陣じゃーーー。」

解ってねぇーーー!!

あれ?ぞろぞろ付いて行ったよ。

って、そんな場合じゃなかった。

「ケイさーーーん!!」

あんたなら出来るよ!社長代理権限で。なんとかして~!!

「任せて!」

にかっと笑って、親指を立てる。

そして、真剣な目をしたと思ったら・・・。

「おーーーい。出合えーーー!!」

って、オイ!!コンと合ってそうで、ズレてるんですけど~!!

と、コケそうになってる俺の背後から、キラキラが!!

死神ぃーーず、見参!!


うは。地味。地味にバケツリレーしてるよ。あの人たち・・・。

あ。鎮火した。

「よかった。・・・コン、猫たちは?」

「揃っておるぞ。」

振り返ると、コンを頭に乗せた犬(柴犬)を先頭に、ズラリと居並んでた。

「よかったな、お前ら・・・。」

と、安堵の溜息をついてると、内側の襖がバタリと倒れて、その向こう側に立っている人を見せた。

うひっ。こわっ。じーさん誰だよ!?

「なんでじゃ。なんで、邪魔をすんじゃ。」

・・・は?

「わしは、その達と一緒にあの世へ・・。」

ピコン!あ、客か。

「何言っての?一緒にだあ?」

焼き殺すつもりだったのかよ。

ぷっちーーん。

「ケイさん、このじーさん、お仕置き必要だよね?」

ケイさんプラス死神ぃずは、それぞれに頷いて同意を示してくれた。

「OK。いたいけなレディたちを自分のエゴで、道連れなんて。そんな貴方は・・。」

え。猫たちメスだったのか。

「猫パンチで反省すべし!!」

ビシリと、じーさんを指さしてケイさんが叫ぶ。

んにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーー。

「ひっ。いた・・・イタタタタ。痛い。すまなかった。すまなかったよ。お前たちぃ〜。痛いーー。」

ぺしぺし。

バリバリバリバリ。

猫パンチ攻撃は、猫たちの気が済むまで続くのであった・・・・。

何だ、この寸劇は(呆れ)。


つうか、ここん所、紹介業してないような?

ま、いいか。社長も(嫌々だけど)休暇だし。


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