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二章 14

行動を起こすのならば、そう思った時に即座にかかれ。高校時代の担任の座右の銘であり、口癖でもあった言葉だ。

今も訳あって高校生をしているわけだけど、この場合、前の高校時代、旧高校時代、前世とでも言い表せば良いのだろうか?


……自分を見失いそうになるから、止めておこう。

即日即決。つまりは考えてるだけでは何も始まらないから、まずやってみろ、という根性論の見え隠れする言葉だ。

しかし、時たま的を得ているから根性論もバカにはできない。

文芸部を早めに抜け出し、私と夢麻は総合病院にやって来た。


幽霊騒動で怪我をした生徒がここにまだ入院しているかもしれないからだ。



この市立病院は、学校からは近い距離にあるため、生徒もよく利用しているらしい。なら、ここに入院している可能性も、無いわけじゃないし。


総合窓口に行き、表向きは学校の新聞部で最近の生徒の病院利用状況調査に協力してほしいと話をする。


アポイントメント無しなので、最悪後日改めて、と言われるかもしれないが、どうなることか。



アンケートも夢麻がサクッと作った当たり障りのないもの。

病院としても、利用頻度の高い生徒に好印象を与えられる機会であるし、短いアンケートならデメリットも少ない。



「わかりました。では近くのものでよろしければ、お受けいたしますよ」


「ありがとうございます。すぐに終わると思うので待っていてもいいですか?」



こういう時、女子、とりわけ女子高生というのはズルいと思う。

いいですか?と尋ねているにも関わらず、笑顔を添えればあら不思議。

いいですよね?と断りづらい同意を求める解釈になってしまうからだ。




とりわけ、この顔は異性同性関係なく受けがいいようで、この事実を思い知らされるのは、もう少し先である。





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